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金城 一紀 かねしろ・かずき(1968年10月29日 – )
小説家、脚本家。埼玉県川口市出身、慶應義塾大学法学部卒。大学1年の時、小説家を志すものの、卒業後の数年間まで膨大な数の作品を見て勉強する日々を過ごす。1998年『レヴォリューションNO.3』で小説現代新人賞を受賞。2000年には半自伝小説『GO』にて直木賞を受賞した。近年はテレビドラマなどの脚本家としても活躍している。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:GO
- 2位:映画篇
- 3位:レヴォリューションNo.3
作品年表リスト
GO(2000年)
広い世界を見るんだ――。僕は《在日朝鮮人》から《在日韓国人》に国籍を変え、民族学校ではなく都内の男子校に入学した。小さな円から脱け出て、『広い世界』へと飛び込む選択をしたのだ。でも、それはなかなか厳しい選択でもあったのだが。ある日、友人の誕生パーティーで一人の女の子と出会った。彼女はとても可愛かった――。感動の青春恋愛小説、第123回直木賞受賞作。
本作の主人公は、在日韓国人(コリアンジャパニーズ)の高校生。彼は偏見や差別に辟易とし、日本人になろうとします。
本作では理不尽な現実と向き合う高校生の姿が描かれます。ストーリーやキャラが完璧すぎるという気はしますが、押しつけがましくなく問題を描ききったのは見事です。
もっと読むGO(金城一紀)のあらすじ(ネタバレあり)・感想
レヴォリューションNo.3(2001年)
オチコボレ高校に通う「僕」たちは、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ、強面のヤツらまでもががっちりガードする、お嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。
フライ,ダディ,フライ(2003年)
鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは──。一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのは──ザ・ゾンビーズの面々だった! 脆くも崩れてしまった世界の中ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる!
主人公の鈴木一は47歳。いたって平凡なサラリーマンです。
しかしある日、一人娘が不良高校生に傷つけられるという事件が発生。刃物を手に復讐に向かった先で、彼は「ザ・ゾンビーズ」というグループのメンバーに出会います。
読むと元気を貰える作品です。
対話篇(2003年)
本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない。なぜなら、離したとたんに誰よりも遠くへと行ってしまうから――。最初で最後の運命の恋、片思いの残酷な結末、薄れてゆく愛しい人の記憶。愛する者を失い、孤独に沈む者たちが語る切なくも希望に満ちたストーリーたち。真摯な対話を通して見出されてゆく真実の言葉の数々を描いた傑作中編集。
SPEED(2005年)
頭で納得できても心が納得できなかったら、とりあえず闘ってみろよ――。平凡な女子高生・佳奈子の日常は家庭教師の謎の死をきっかけに、きしんだ音を立て始める。謎を探る佳奈子の前に立ちはだかる敵。そして、偶然出会った風変わりなオチコボレ男子高校生たちに導かれ、佳奈子は歪んだ世界に敢然と立ち向かうことを決心する! 大人気のザ・ゾンビーズ・シリーズ第3弾。
映画篇(2007年)
一緒に映画館へ通った親友との絆を描く「太陽がいっぱい」など、全5篇を収録。映画をきっかけにつながる人々の物語が、現実を生きる力と勇気をくれる。最高の感動と、映画への愛に満ちた傑作小説集。
SP 警視庁警備部警護課第四係(2008年)シナリオ
幼い頃、テロの巻添えで両親を失くした井上薫は、トラウマから得た特殊能力を使い、続発する要人テロと、その背後にある巨大な陰謀に敢然と立ち向かっていく――。
レヴォリューションNo.0(2011年)
オチコボレ男子高に入学した僕らを待ち受けていたシゴキ合宿。欺瞞に満ち溢れた世界に風穴を開けるため、大脱走計画を練るうち、世界に熱い血が通い始める。ザ・ゾンビーズ結成前夜を描くシリーズ完結篇!