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野沢 尚 のざわ・ひさし(1960年5月7日 – 2004年6月28日)
脚本家、小説家。愛知県名古屋市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。シナリオライターとして多数のテレビドラマを手掛けるほか、小説家としても活躍した。1983年、シナリオ作家の卵に贈られる城戸賞の入選を機に本格デビュー。1999年、「眠れる森」で向田邦子賞、2002年、「反乱のボヤージュ」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。1997年には「破線のマリス」で江戸川乱歩賞を受賞し小説家としてもデビュー。2004年 事務所マンションで首吊り自殺。44歳没。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:深紅
- 2位:龍時シリーズ
- 3位:魔笛
作品年表リスト
V.マドンナ大戦争(1985年6月)
ステイゴールド(1988年)
- 角川文庫、1988年
- 幻冬舎文庫、2006年
マリリンに逢いたい(1988年)
美しい南の島を舞台にくり広げるシロとマリリンのすてきなラブ・ロマンス。
親愛なる者へ(1992年)
素晴らしきかな人生(1993年)
ラストソング(1994年)
光あるうちに、ゆけ!野沢尚の傑作青春小説
博多のライブハウスで宿命的に3人は出会った。地元のスター修吉(シュウ)に挑みかかった一矢のギター。ロックが大嫌いだった倫子(リコ)はリーダー修吉の彼女になり、夢を追い上京した彼らを支える……。持てる才能だけを信じ、一度きりの日々を懸命に疾走する者たち。『破線のマリス』以前に野沢尚が書いた青春小説の傑作。
- 扶桑社文庫、1994年
- 講談社文庫、2008年
恋人よ(1995年)
お腹の子供の父親はあなたではないかも知れないと告げられた航平。夫になる男を愛しきれない愛永。二人の男女が結婚式の直前に出会い、再会し、そして恋をする。プラトニックな不倫小説。
- 扶桑社、1995年
- 扶桑社文庫
- 幻冬舎文庫
映画館に、日本映画があった頃(1995年)
恋愛時代(1996年)
破線のマリス(1997年)
首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、1本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。
青い鳥(1997年)
リミット(1998年)
連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、1人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに……。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点!
結婚前夜(1998年)
呼人(1999年)
少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純粋な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。
眠れる森(1999年)
氷の世界(2000年)
深紅(2000年)
高橋克彦氏激賞!これは奇跡的傑作である。
犯罪被害者の深き闇を描く衝撃のミステリー。吉川英治文学新人賞受賞作。
父と母、幼い2人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。
野沢尚のミステリードラマは眠らない あなたにこの物語は書けない!(2000年)
反乱のボヤージュ(2001年)
廃寮反対! 僕らの「闘争」が、今はじまる。薫平19歳、首都大学の寮生。大学側が打ち出した廃寮政策に反発し、自由と自治を守るため、仲間と共に立ち上がる――。今を生きる、普通の若者達の姿を描く、青春長編小説。
水曜日の情事(2001年)
眠れぬ夜を抱いて(2001年)
ひとつの町で連続して起こる一家失踪事件。平凡な主婦、中河悠子(33)は、その町の開発者でもある夫を助けるために独自に調査に乗り出していく。だがそれが悲劇の始まりだとは気づきもしなかった……。超大型サスペンス長編。
龍時シリーズ
こわれた家族、さえない学校。体内に滾るのはサッカーへの情熱だけ。それさえも、この国では行き詰ってしまうのか。2001年、スペインU─17とのサッカー親善試合に急遽招集された無名の高校生、志野リュウジは、世界の壁を痛感し、単身スペインに渡ることを決意する。両親との葛藤、国籍のハードル、友情や淡い恋など、ビルドゥングスロマンの味わいを発揮しながら、選手の目線から驚くべき緻密さでゲームシーンを再現。本邦初の本格サッカー小説、待望の文庫化。
- 龍時01-02(2002年)
- 龍時02-03(2003年)
- 龍時03-04(2004年)
16歳の少年が日本のサッカーに限界を感じ単身スペインに渡るというもの。
サッカーの強豪国での奮闘ぶりにワクワクしたり、成長ぶりには正直戸惑ったり。サッカーファンにおすすめです。
砦なき者(2002年)
魔笛(2002年)
人間心理の深奥に迫る野沢ミステリーの白眉
白昼の渋谷を襲った無差別爆弾テロ!爆風を背に立ち去ったのは、公安が過激な教団に送り込んでいた女だった。何が彼女を変えたのか?
白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!2千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔(なるおりょうすけ)は実行犯の照屋礼子(てるやれいこ)を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。迫真の野沢サスペンス。
殺し屋シュウ(2003年)
首都大学文学部の研究室に勤めるシュウ。卒論はフィッツジェラルド、恋人は風俗嬢の美加、初めて殺した相手は肉親だった……。新境地を目指す長編ミステリー。
ふたたびの恋(2003年)
烈火の月(2004年)
日本に溜まった悪を叩くことで輝きを増す男
我妻諒介は「微笑んだ次の瞬間、凶暴になれる」と恐れられる愛高署“最凶”の42歳の刑事。アクアライン開通によって人口が増加し、麻薬、青少年犯罪、汚職などあらゆる犯罪が集結しつつある千葉県湾岸の架空都市・愛高を舞台に、我妻と“女マトリ”烏丸瑛子が麻薬密輸業者に立ち向かう刑事アクション小説。我妻は、まるで月のように、日本に溜まった悪によって輝き始める。そして彼の照り返しがやがて読者の心をも照らす。
ひたひたと(2004年)
聞いてください。誰にも言えない、私の秘密を。
野沢尚 最後の小説
閉ざされた部屋に集まった5人の男女が、自らの心の闇を1人ずつ告白し合う——著者の急逝により、この物語は2人目の告白で終わってしまったが、著者が目指した高みは、読む者の胸に激しく迫る。