[PR]、記事内リンクはAmazonで商品検索を行います。
大岡 昇平 おおおか・しょうへい(1909年3月6日 – 1988年12月25日)
小説家、評論家、フランス文学研究者。東京市牛込区新小川町生まれ。アテネ・フランセにてフランス語を学ぶ。京都帝国大学文学部文学科卒業。1944年、召集され陸軍の一員としてフィリピンのミンドロ島にて戦うも、翌年米軍の捕虜となった。1949年、『俘虜記』により横光利一賞を受賞。1952年、『野火』により読売文学賞を受賞。芸術院会員に選ばれるなど(辞退)、戦後日本文学を代表する作家である。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:野火
- 2位:事件
- 3位:ながい旅
作品年表リスト
『俘虜記』(1949)
日本人はいまも敗者として、生かされ続けているのかもしれない。2019年は大岡昇平、生誕110年。今読みたい戦中戦後文学の傑作。
一等兵として太平洋戦争に従軍した著者の体験に基づく連作小説。フィリピン・ミンドロ島への米軍上陸から復員までの約一年間を描く。なぜ自分は米兵を殺さなかったかという感情を異常なほどに平静かつ精密に分析した「捉まるまで」と、俘虜収容所を戦後日本の縮図と見た文明批評の続編からなる。
孤独という真空状態での人間のエゴティスムを明晰な文体で凝視し、戦争小説とは一線を画する。
『サンホセの聖母』(1950)
『武蔵野夫人』(1950)
不倫小説の極致。昼ドラ顔負けドロドロ夫婦劇!間違いなく叫びたくなる、衝撃のラスト。
貞淑で、古風で、武蔵野の精のようなやさしい魂を持った人妻道子と、ビルマから復員してきた従弟の勉との間に芽生えた悲劇的な愛。
――欅や樫の樹の多い静かなたたずまいの武蔵野を舞台に、姦通・虚栄・欲望などをめぐる錯綜した心理模様を描く。スタンダールやラディゲなどに学んだフランス心理小説の手法を、日本の文学風土のなかで試みた、著者の初期代表作のひとつである。
『来宮心中』(1951)
“どうしても別れなきゃならなかったら、死んじゃいましょうか”人妻である房枝との恋が行き詰まった時、もし彼女が死のうというならば、自分が尻込みすることは許されない。若き日にフランス文学を学んだ著者が、その夢を日本の風土にとけこませ、浄瑠璃のように語り流す表題作ほか「黒髪」「逆杉」「停電の夜」「春の夜の出来事」など収録の珠玉作品集。
『妻』(1951)
- 「妻」池田書店、1951
- 「妻・母」角川文庫
『野火』(1952)
敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける……。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的名作である。
『母』(1952)
『詩と小説の間』(1952)
『わが師 わが友』(1953)
「目がくらむような出会い」と交遊――小林秀雄、中也、三好達治、桑原武夫、そして“スタンダール”との邂逅。混沌とした青春の放浪時代を出発点に、戦争・戦場・俘虜という“経験と意味”を確認すべく、図らずも小説家として世に出た文学的生涯。常に、文学、政治、全てに閃めく大岡昇平の鮮烈な“眼”。著者の小説・評論の原点と“志”を語る名エッセイ集。
- 「わが師 わが友」創元社、1953
- 新編「文学の運命」講談社文芸文庫
『化粧』(1954)
『酸素』(1955)
神戸の〈日仏酸素株式会社〉は海軍と結びついて造船用の酸素を納入していた。その会社にひとりの青年が翻訳係として採用されたが、彼は非合法活動のために特高に追われる身だった……。日ごとに緊迫の度を増す開戦前夜の暗い時代相の中に、実業家、軍人、地下活動家、女流画家などさまざまに入り乱れる多彩な人物群像、幾重にもからまり合う恋愛心理を冷徹な筆に描く長編。
『振分け髪』(1955)
生誕100年を迎えた戦後文学の代表作家の、異色の本格推理小説集。徹底した観察眼による散文精神は、犯人の追求にも遺憾なく発揮される。海外で実際に起きた事件や題材もうまく採り入れる。
- 「振分け髪」河出書房、1955
- 新編「疑惑 推理小説傑作選」河出文庫
『ザルツブルクの小枝』(1956)
『雌花』(1957)
『作家の日記』(1958)
『朝の歌 中原中也伝』(1958)
『夜の触手』(1960)
〈ヘッドライトの光が広い野を掃いて渡ったが、村に沿った、この道までは届かなかった。ただ、ひろ子の眼だけが光を映して輝いた。三郎がその眼を、横眼で見ていると、ひろ子が向き直って「そんな見かたをしちゃ、好きになっちゃうじゃないの」と言った。その時、三郎の一生はきまったのである〉倖せに包まれた三郎の日は束の間、ひろ子は水死体で発見された。『事件』で推理作家協会賞受賞の著者が、緊迫のサスペンスで描く推理長編。
『扉のかげの男』(1960)
『真昼の歩行者』(1960)
『アマチュアゴルフ』(1961)
『花影』(1961)
女の盛りを過ぎようとしていたホステス葉子は、大学教師松崎との愛人生活に終止符を打ち、古巣の銀座のバーに戻った。無垢なこころを持ちながら、遊戯のように次々と空しい恋愛を繰り返し、やがて睡眠薬自殺を遂げる。その桜花の幻のようにはかない生に捧げられた鎮魂の曲。実在の人物をモデルとして、抑制の効いた筆致によって、純粋なロマネスクの結構に仕立てた現代文学屈指の名作。
『常識的文学論』(1962)
大衆文化の隆盛とともに、文学の世界においても、大衆小説や中間小説が文壇の主流へと登場しつつあった1960年代初頭。こうした流れを純文学にとってかわるものとして擁護する批評家の言も含め、歴史小説や推理小説の実体を根底的に批判したポレミックな文学論。<『蒼き狼』論争>となった井上靖への批判、深沢七郎の『風流夢譚』批判、松本清張批判など、スリリングな文芸時評16篇。
『逆杉』(1962)
『現代小説作法』(1962)
『文壇論争術』(1962)
『歌と死と空』(1962)
『文学的ソヴィエト紀行』(1963)
『将門記』(1966)
『遥かなる団地』(1967)
『在りし日の歌』(1967)
『昭和文学への証言』(1969)
『ミンドロ島ふたたび』(1969)
▼戦記文学の大家による、戦跡紀行の名著。
▼ミンドロ島は著者自身が米軍の俘虜となり、戦後、文学的出発点となった『俘虜記』の舞台。
▼『俘虜記』と表裏をなす、“続・俘虜記”というべき内容。
▼新装改版で、文字が大きく読みやすい。
『レイテ戦記』執筆過程の昭和42年3月、一兵士として戦った現地を再訪し、自らの生と死との彷徨の跡を尋ねる。賠償問題が解決してもなお、反日感情が根強く残る時期、亡き戦友への追慕と鎮魂の情をこめて、詩情ゆたかに戦場の島を描く。『俘虜記』の舞台となった、ミンドロ島、レイテ島への旅。
『愛について』(1970)
“この道はどこへ行くんでしょうか”――偶然の邂逅から始まる若い男女の愛。その2年後の妻の謎の事故死。『武蔵野夫人』『花影』で新しい“愛のかたち”を文学史上に画した著者が、現代の市民社会とその風俗の中に、男と女、家庭、“愛の死と再生”のテーマを“連環”する10章で問う。
『母六夜』(1971)
父と子が、同時にひとりの女に魅かれ、愛憎の業のなかにあえぐ名作「沼津」、大岡文学のライトモチーフになる女性像を幻想的な世界に現出する「母六夜」ほか「焚火」「問わずがたり」「木下氏の場合」など、著者の文学世界の核心をかたちづくった傑作十三篇を収録。
『レイテ戦記』(1971)
戦争は勝ったか、負けたかというチャンバラではなく、その全体にわれわれの社会と同じような原理が働いている――。太平洋戦争の天王山・レイテ島での死闘を、厖大な資料を駆使して再現した戦記文学の金字塔。毎日芸術賞受賞作。巻末に講演「『レイテ戦記』の意図」を付す。
- 中央公論社、全3巻、1971
- 中公文庫、新編全4巻、2018
『コルシカ紀行』(1972)
『私自身への証言』(1972)
『凍った炎』(1972)
『戦争と文学と-大岡昇平対談集』(1972)
『幼年』(1973)
幼い時期の記憶の断片――女になり替りたい願望、金を盗んだ罪の意識、父との確執と、母への思慕。それらを、主情的な回顧としてではなく文献、再訪、知人らの証言で修復し、確認しつつ幼い精神の形成されゆく一過程として提示した自伝。死者への鎮魂の名著『レイテ戦記』の著者の透徹した知性、清冽なる精神の拠ってきたる源泉。
『萌野』(1973)
『作家と作品の間』(1973)
『わがスタンダール』(1973)
ファブリスを中心にみれば『パルムの僧院』は宛然一個の冒険小説である。──スタンダールに魅了され、それを終生問い続けた当代屈指のスタンダリアン大岡昇平。綿密な探究と思考、対象を徹底的に見極めようとするダイナミックな意志。自己認識の大いなる軌跡を示す〈スタンダール論〉34篇収録・決定版。
『中原中也』(1974)
中原の不幸は果して人間という存在の根本的条件に根拠を持っているか。……人間は誰でも中原のように不幸にならなければならないものであるか。……深い友情から発した鋭い洞察力と徹底した実証的探究で、中原中也とは何か、文学とは何かに迫る第1級の評伝。野間文芸賞受賞の『中原中也』から「中原中也伝――揺籃」「朝の歌」「在りし日の歌」を収録。
『天誅組』(1974)
黒船来訪以後、いわゆる尊皇攘夷の過激派が下級武士の間に生まれ、京都はにわかに政治的動乱の渦と化す。寺田屋の変、開国論者吉田東洋暗殺、九条関白の家令島田左近梟首、自称、青蓮院宮の家来本間精一郎の暗殺等、幕末激派の武装集団の「天誅」が続発。豊富な資料と独自の史観による史伝的歴史小説の傑作。
『歴史小説の問題』(1974)
『富永太郎』(1974)
『作家の体験と創造 大岡昇平対談集』(1974)
『富永太郎と中原中也』(1975)
『少年』(1975)
“私のその後の精神の傾斜を決定している”と著者のいうキリスト教への一途な帰依。その翌年の棄教、恋愛体験。鋭敏、早熟な少年の自我・性・文学への目醒め──。東京・渋谷という街の中に少年の「私」を埋没させ文学的青春時代に至るまでの“長い準備時代”を文献、知人の証言等で確かめ訂正しつつ、回帰する。『幼年』に続く、著者自ら“本篇”と記す、清冽な自伝。
『わが文学生活』(1975)
『文学における虚と実』(1976)
『わが美的洗脳』(1976)
没後20年、昭和を代表する作家の芸術論集 14歳、ベートーベン「第五」で音楽開眼、26歳、「フィガロ」で熱烈なモーツァルティアンに。中也、小林秀雄と交流、絵画、映画等々、生涯を彩った美への頌歌。
『桜と銀杏』(1976)
『ゴルフ酒旅』(1976)
獅子文六、石原慎太郎ら文士との交友、一年におよぶアメリカ旅行の見聞……。多忙な作家の執筆の合間には、いつも「ゴルフ、酒、旅」があった。
『ある補充兵の戦い』(1977)
太平洋戦争末期、35歳で比島派遣渡兵団の補充要員として召集され出征した大岡が、フィリピン島で戦い、米軍捕虜となるまでの体験を描いた作品群を収録。捕虜収容所での生活を中心に扱った作品集『俘虜記』の前篇をなす。死に直面した極限状況で人間がいかに考え生きたかを描き出した戦争文学の傑作。
『わが復員 わが戦後』(1978)
- 「戦争」九芸出版、1978
- 「わが復員 わが戦後」徳間文庫
- 「わが復員 わが戦後」岩波現代文庫
『事件』(1977)
1961年7月2日、神奈川県の山林から女性の刺殺体が発見される。被害者は地元で飲食店を経営していた若い女性。翌日、警察は自動車工場で働く19歳の少年を殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕する。――最初はどこにでもある、ありふれた殺人のように思われた。しかし、公判が進むにつれて、意外な事実が明らかになっていく。果たして、人々は唯一の真実に到達できるのか? 戦後日本文学の重鎮が圧倒的な筆致で描破した不朽の裁判小説。第31回日本推理作家協会賞に輝く名作が、最終稿を元に校訂を施した決定版にて甦る。
『無罪』(1978)
17歳の若い娘アデイラは20歳以上年上の富裕な商人エドウィン・バートレットと結婚した。二人は仲睦まじく暮らしたが、アデイラが27歳の美しく成熟した女になった頃、夫に紹介された美男の牧師ダイスン師と愛し合うようになる。
ある日、エドウィンが急死するという事件が起こる。検視の結果、死因はなんと「クロロホルム」によるものと判明した。被告となったアデイラは容疑者として裁判にかけられる。この裁判はクロロホルムが殺人に用いられた最初の事件として世間の注目を集めることになった。事件の発生から捜査、起訴、法廷、陪審制による判決までを克明に追及し、背後に潜む人間ドラマまでを描いた表題作「無罪」。
イギリスの著名な裁判を題材にした表題作など11篇のほかに、「シェイクスピアとは誰か」という世界文学史上最大の謎にいどむ「シェイクスピア・ミステリ」とアメリカ裁判史上最大の冤罪事件を再現し、つぶさに考察する「サッコとヴァンゼッティ」を収める。
『雲の肖像』(1979)
『最初の目撃者』(1979)
新進文芸評論家の建部隆之介の死体が、マンションの自室で発見された。死因は青酸性毒物による中毒死。遺書もなく、闘争の跡もなく、自殺の動機すら考えられない。なぜ、誰に殺されたのか……推理作家・垂水兼人の頭はひらめく。作家、評論家、編集者など文壇を形づくる複雑な人間模様を背景に描く表題作ほか、九篇を収録した推理小説集。
『ハムレット日記』(1980)
- 「ハムレット日記」新潮社、1980
- 新編「野火・ハムレット日記」岩波文庫
『成城だより』(1981-86)
齢を取ってから既成概念が引っくり返されるのは快い――。
成城に暮らして10年あまり。70代に入ってなお作家の好奇心は衰えることがない。文学、漫画、映画、ニューミュージック、世相、文壇事情……批評と所感を闊達に綴った日記文学の傑作。1979年11月から80年10月まで。
大磯時代の日録「作家の日記」(1957年11月~58年4月)を併録。
- 文藝春秋、全3巻、1981-86
- 講談社文芸文庫、上下、2001
- 中公文庫、全3巻、2019
『青い光』(1981)
津田信雄と園子は共働きの貧しい夫婦だが、平凡な生活の中にささやかな幸福を見出している。信じ合う若い二人の間にひびが入り始めたのは、園子の勤める病院に流行作家の田辺が入院してからだった。田辺はそのころ、人妻の愛人と同棲していた。二組の男女の愛憎のもつれは意外な方向へと展開して行く──。〈現代人は愛する者のために命を棄てることができるか〉を問う長編恋愛小説。
『ながい旅』(1982)
藤田まこと主演の映画『明日への遺言』原作。戦争の悪は敗戦国だけが負うのか? B級戦犯として起訴された東海軍司令官・岡田資中将は軍事法廷で戦いぬく決意をした――。米空軍の残虐な無差別爆撃の実態を立証するため、同時に起訴された部下の生命を救うため、そして東海軍の最後の名誉を守るため……。信念を貫き通してスガモ・プリズンに消えた一人の日本人の、誇りにみちた生涯。
『生と歌 中原中也その後』(1982)
『姦通の記号学』(1984)
『二つの同時代史』(1984)
『ルイズ・ブルックスと「ルル」』(1984)
『平塚らいてうと日本の近代』(1986)
『証言その時々』(1987)
「私はひとりになった。静かに涙が溢れて来た……祖国は敗けてしまったのだ。偉大であった明治の先人達の仕事を三代目が台無しにしてしまったのである」――収容所で敗戦の報に接した著者が見た戦争、そして戦後日本の姿とは。数々の戦争文学を残した作家が綴る、帰還兵への思い、六〇年安保、チェルノブイリ原発事故への眼差しなど戦争をめぐる証言。
『小説家 夏目漱石』(1988)
『大岡昇平音楽論集』(1989)
『堺港攘夷始末』(1989)
慶応四年二月十五日、フランス水兵と土佐藩兵との間にその事件は起こった。殺されたもの、切腹したもの、死は免れたもの――非運な当事者たちを包みこむ事件の全貌を厳密正確に照らし出そうとする情熱、歴史をみはるかす自由闊達な眼差し……。構想十年、歴史を文学に昇華させる夢を紡いだ偉大な作家の渾身の遺著。
『昭和末』(1989)
『日本文学全集18 大岡昇平』(2016)
対照的な二組の夫婦と復員兵の愛をめぐる心理小説の傑作『武蔵野夫人』とその創作過程に関する「『武蔵野夫人』ノート」、南方での戦争体験を元にした思索的小説『俘虜記』から「捉まるまで」等三篇、ユーモア溢れるおとぎ話の続編「一寸法師後日譚」、花柳小説の佳品「黒髪」、神話と文学の起源をさぐる評論「母と妹と犯し」、昭和天皇重篤に際して心情を綴った「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」など、戦争と人間の真実を、理性と知性に基づいて希求した戦後文学最高峰の多面的な魅力を示す。
『大岡昇平 歴史小説集成』(2017)
徹底した史料博捜と批判精神、史実にのみ忠実であろうとする厳しい姿勢……。『レイテ戦記』の作者が切り拓いた歴史小説の新境地。「吉村虎太郎」「姉小路暗殺」など長篇『天誅組』へと連なる佳篇、「高杉晋作」「竜馬殺し」など幕末維新期を舞台にした作品群、さらに「将門記」「渡辺崋山」まで網羅した短篇集。
『小林秀雄』(2018)
小林秀雄は文学のみならず「人生の教師」だった――。高校時代に出会って以来、五十余年を超す交遊のなかで著者がとらえた稀代の批評家の思想・文学・生き方とは。評論からエッセイ、追悼文におよぶ全文章を収めた文庫オリジナル決定版。巻末に小林との対話二編を併録する。
全集 決定版『大岡昇平全集』(1994-2003)
- 決定版『大岡昇平全集』(全23巻・別巻1)、筑摩書房、1994~2003