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館シリーズ第8作。
作品情報
- タイトル
- びっくり館の殺人
- 著者
- 綾辻行人
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 講談社文庫
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 講談社文庫
あらすじ・概要(ネタバレなし)
リリカは何の子? 悪魔の子!?
すべての世代の“童心”に贈る 謎(ミステリー)と驚き(サプライズ)のおもちゃ箱!
少年の日の、極彩色の悪夢――あの密室殺人の真犯人は誰だったのか!?あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが……クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇! 悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!? ミステリーランド発、「館」シリーズ第8弾、待望の文庫化。
目次
作者
綾辻 行人 あやつじ・ゆきと(1960年12月23日 – )
京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。代表作に『十角館の殺人』『時計館の殺人』『Another』など。
刊行情報
- 2012年1月 講談社ノベルス
- 2015年4月 講談社文庫上下
登場人物
永沢 三知也
この物語の語り手。小学校六年生の夏、「びっくり館」で俊生と出会い、友だちになる。
古屋敷 龍平
「びっくり館」の老主人。
古屋敷 美音
その養女。
古屋敷 梨里香
その娘。
古屋敷 俊生
その弟。
新名 努
大学生。俊生の家庭教師。
湖山 あおい
そのいとこ。三知也の同級生。
中村 青司
謎の建築家。
鹿谷 門実
謎の推理作家。
感想・解説・評価
子ども向けに書かれたジュブナイルミステリ
#綾辻行人「びっくり館の殺人」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月25日
おすすめ度:☆☆☆★★
館シリーズ8作目。あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館・びっくり館が舞台。びっくり館に忍び込んだ主人公の少年・三知也は、館に住む俊生と友達に。館の主人である俊生の祖父は奇妙な腹話術を披露しますが…https://t.co/TOLsGTFA4q pic.twitter.com/wj824WFY1K
長大だった暗黒館から一転、若い読者向けの読みやすい作品になりました。年少の読者を意識してか語り手も小6の少年に。全体的に薄気味悪さが漂っており、ホラーテイスト。でもしっかりと伏線→種明かしがなされており、児童向けと侮ると驚かされることは必至です。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月25日
意外な真相に驚かされましたし、充分満足できたんですが、ひとつ大きな不満は、館の見取り図がなかったこと。事件が起きる部屋周辺の見取り図はありますし、シリーズお約束のからくり趣味もあるんですが、屋敷全体の見取り図がなかったのは残念。むしろ子どもの方が胸躍らせそうなものですが…
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月25日
あとよくわからなかったのが、なんでこういうラストにしたんですかね?予想していた終わり方とかなり違く、拍子抜けというほどでもないですが、読んでいて「えっ」と頭に???が浮かびました。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月25日
合わせて読みたい本
十角館の殺人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
著者のデビュー作ともなったシリーズ第1作。
館シリーズは刊行順に読んでいくべき作品です。読んでいなかったらぜひ読みましょう!
そして五人がいなくなる
夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。だけど、ものわすれの名人で、自分がごはんを食べたかどうかさえわすれちゃう。おまけに、ものぐさでマイペース。こんな名(迷)探偵が、つぎつぎに子どもを消してしまう怪人「伯爵」事件に挑戦すれば、たちまち謎は解決……するわけはない。笑いがいっぱいの謎解きミステリー。
ジュブナイルミステリといえば、はやみねかおるの名探偵夢水清志郎事件シリーズがおすすめです。
三つ子の三姉妹と名探偵の謎解きを楽しめる作品です。
小学生、中学生の読者にぜひ読んでほしいです!
評判・口コミ・レビュー
「びっくり館の殺人」#読了
— アガサ@読書 低浮上 (@AgathaQueen1841) 2019年2月7日
怪しい噂が囁かれる洋館、びっくり館。館に住む少年と出会い、その祖父が演じる腹話術劇に慄くクリスマスの夜、勃発する密室の惨劇!
児童用に執筆したらしく、総ページ数は300頁で文体も簡易。
所々に挿絵も挟まれているので、サラッと読めます。しかし、(↓続く) pic.twitter.com/R38Ni9pUvZ
びっくり館の殺人/綾辻行人
— はとまる(旧) (@hatooo_ma) 2018年1月1日
新年早々の読了ツイ( ・᷄ὢ・᷅ )✨
シリーズ八館目、表紙絵とその目を惹くタイトル、やっと辿り着けました。
そしてまた今回もうまく騙されたなぁ…と✨
やっぱミステリーは面白い!!
皆さんも是非、この「びっくり箱」を開けてみてください… pic.twitter.com/KowRj3PBmM
2019/9/10 66冊目
— ふじい@読書垢 (@0723_fujii_kkk) 2019年9月11日
綾辻行人『びっくり館の殺人』
もともと小学生くらいの子供向けに書かれた作品らしく、館シリーズの中ではライトな方だしミステリ要素は薄い
それでも館の不気味な雰囲気は充分すぎるほど伝わってきます
ひとつ言えるのは、間違いなく子供が読むものではないです(笑)#読了 pic.twitter.com/i5MNBuMAt6
読了 『びっくり館の殺人』 綾辻行人
— ざき (@zakiSH69) 2017年8月7日
サクッと読める分量にもかかわらず、この舞台であるびっくり館の雰囲気に飲み込まれ、ドキドキしながら読み進めてしまう…
後に残る怖さも魅力的であり、綾辻作品によく登場する人形も美しくダークなものである。自分の少年時代にも読ませてみたい一作でした pic.twitter.com/VxtSnUeTgo
びっくり館の殺人。
— JUN (@Jun__XJAPAN) 2019年11月6日
暗黒館の殺人の後に読んだからその落差に驚いた。
ただ不気味さは健在かな。#読了 pic.twitter.com/lkLFgCzOSg