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綾辻行人が描く吹雪の山荘もの。
作品情報
- タイトル
- 霧越邸殺人事件
- 著者
- 綾辻行人
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 新潮社
- 初出
- 書き下ろい
- 刊行情報
- 角川文庫
- 受賞歴
- 第12回吉川英治文学新人賞候補
第44回日本推理作家協会賞(長編部門)候補
あらすじ・概要(ネタバレなし)
『Another』の綾辻行人、もうひとつの代表作。〈完全改訂版〉刊行!
信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」。訪れた劇団「暗色天幕」の一行を迎える怪しい住人たち。邸内で発生する不可思議な現象の数々…。閉ざされた“吹雪の山荘”でやがて、美しき連続殺人劇の幕が上がる!
目次
作者
綾辻 行人 あやつじ・ゆきと(1960年12月23日 – )
京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。代表作に『十角館の殺人』『時計館の殺人』『Another』など。
刊行情報
- 1990年9月 新潮社
- 1995年2月 新潮文庫
- 2002年6月 祥伝社ノン・ノベル)
- 2014年3月 角川文庫、完全改訂版上下
登場人物
感想・解説・評価
綾辻行人が描く吹雪の山荘もの
#綾辻行人「霧越邸殺人事件」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月24日
おすすめ度:☆☆☆★★
旅先で猛吹雪に遭遇した劇団の一行は、突如出現した洋館「霧越邸」に助けを求める。いわば「吹雪の山荘」と化し、外界との連絡手段を持たない館では次々と殺人事件が…館シリーズではないものの、謎だらけな洋館ものhttps://t.co/tUL71KEaqM pic.twitter.com/0Bqagc7uzm
詩や日本文学、壺や絵画、鎧や人形など屋敷中に飾られた骨董品が不気味な雰囲気を醸し出しています。登場人物の一人に酷似した人物の絵が飾ってあるところなどいかにもホラー。館シリーズと比べても舞台設計は絶品です。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月24日
次々と起こる事件の謎解きを考えながら読んでいったわけですが、今回は見事に裏切られました。洋館に閉じ込められて事件が起こるわけで、犯人は自然と絞り込まれていきますが、まるで当たりませんでした。事件に使われた小道具の種明かしも丁寧で、そんなところにも仕掛けがあったのかと驚きます。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月24日
かなり良質なミステリの中で少し残念なのは、本格風味の味付けの中で登場する文学的な見立てがちょっと馴染みがなかったかなということ。文学的な素養があればさらに楽しめそうですが、僕に「源氏」や詩の知識がなく…
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月24日
作中で徐々に明かされる見立ての元ネタが、最初の方にすべて出ていればもっと前のめりにページをめくっていったかもしれないなと思いました。個人的には、好きなキャラが犯人ではなかったためホッとしたりも。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月24日
合わせて読みたい本
十角館の殺人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
著者のデビュー作ともなった館シリーズ第1作。
館シリーズは刊行順に読んでいくべき作品です。読んでいなかったらぜひ読みましょう!
奇面館の殺人
季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる!
同じく吹雪の山荘ものです。
館シリーズの一作ですね。個人的にはこちらの方が完成度が高いかなと思っています。
評判・口コミ・レビュー
綾辻行人『霧越邸殺人事件』
— 伊織@大泉エッセイ (@iori_yomyom) 2018年8月31日
それぞれ1日で読了してしまうほどに引き込まれた。壮麗な舞台で起こる連続殺人に幾度も肌が粟立つ。屋敷の骨董品や装飾の描写が精緻で、知識なくとも興味が湧いた。恐ろしいものの、この目で見たいと思わせる魅力があった。〝美しいミステリ〟とはまさにこのことである。 pic.twitter.com/dsDQeFlC4p
読了 『霧越邸殺人事件』 綾辻行人
— ざき (@zakiSH69) 2017年12月27日
館シリーズの番外編ということです。
動機がかなり意外な方向から来る。犯人の意見にもなるほどと思わされるところがあって面白かった!
うん、やっぱりロジックが好きだ(確信) pic.twitter.com/txJh0LZ2Sw
2019/8/24 61、62冊目
— ふじい@読書垢 (@0723_fujii_kkk) 2019年8月24日
綾辻行人『霧越邸殺人事件』
吹雪に閉ざされた山荘に劇団員が迷い込み、連続殺人が起こる。住人もどことなく様子がおかしく、、、
また山荘の中にさまよう「気配」とは、、、?
トリックに関係ない所で超常現象も絡んできたりして、綾辻さんらしい「本格×幻想」モノ#読了 pic.twitter.com/MtnYVORMgl
綾辻行人さんの『霧越邸殺人事件(上下)』#読了
— たまころ (@fuchan7272) 2019年4月6日
吹雪の中、遭難してしまった劇団員の男女は「霧越邸」と呼ばれる不気味な洋館にたどり着いた。
無愛想な家人が住み、美術館のような内装が設えた建物内で劇団員が一人ずつ殺されていく… pic.twitter.com/FG7CE86y7Q
綾辻行人『霧越邸殺人事件』読了。
— さるだんじ (@sarudanji) 2018年3月5日
吹雪の山荘に閉じ込められて次々と殺人が起こる本格ミステリー。最初から感じる霧越邸の住人に対する違和感や偶然の出来事の連続を気にしつつ読み進めるとラストのどんでん返しですべてが回収された。長編ミステリー小説の醍醐味が味わえる作品。 pic.twitter.com/HdUc9UqCDw