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館シリーズ第7作。
作品情報
- タイトル
- 暗黒館の殺人
- 著者
- 綾辻行人
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 講談社
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 講談社文庫
- 受賞歴
- 第5回本格ミステリ大賞候補
あらすじ・概要(ネタバレなし)
蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登(うらど)家の人々が住まう「暗黒館」。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。著者畢生(ひっせい)の巨編、ここに開幕!
目次
作者
綾辻 行人 あやつじ・ゆきと(1960年12月23日 – )
京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。代表作に『十角館の殺人』『時計館の殺人』『Another』など。
刊行情報
- 2004年9月 講談社ノベルス上下
- 2007年10、11月 講談社文庫全4巻
登場人物
江南 孝明(かわみなみ たかあき)
鹿谷門実とは以前あった事件で知り合って以来の友人。単身暗黒館へ向かう。
鹿谷 門実(ししや かどみ)
駆け出しの推理作家で江南の友人。
浦登 玄遙(うらど げんよう)
暗黒館初代当主。
浦登 柳士郎(りゅうしろう)
浦登玄遙の孫・カンナの夫。カンナと死別後、美惟と再婚する。
浦登 玄児(げんじ)
柳士郎・カンナ夫妻の息子。
美鳥(みどり)、美魚(みお)
柳士郎・美惟夫妻の娘。シャム双生児。
鬼丸(おにまる)
暗黒館の使用人。
村野 英世(むらの ひでよ)
浦登家の主治医。野口英世の英世と同じ名前から「野口」と呼ばれる。
私
物語で私と表現されている。「中也(ちゅうや)」と呼ばれ、玄児に招かれて暗黒館を訪れる。
感想・解説・評価
館シリーズ最長のゴシックホラーミステリ
#綾辻行人「暗黒館の殺人」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
館シリーズ7作目。山奥に建ち、周囲の住人に恐れられる、浦登家の住む暗黒館が舞台です。上下二段のノベルス上下巻、文庫四巻。館自体も東西南北の四つの建物を持つとあってかなり重厚な作品でした。読むのに骨が折れましたね…https://t.co/CXreaZrHnw pic.twitter.com/iuJtQEdcB2
直前の黒猫館の何倍あるんだろう、という長さだけに勢いで読了。かなりファンタジーというかオカルトというか、ゴシックホラーな一面もあり。ただやっぱり長かったです。長い…語り手の「私」は記憶を失っていたことがあったり、館や一族の秘密を知らされていません。 pic.twitter.com/w0SQA1uuu2
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
それで「ああ、君は知らされていないのか…」みたいなくだりが何回もあって、「いや、早く教えてくれよ」とモヤモヤしました。語り手も尋ねるんですが、「私ではなく○○さんから」とはぐらかされます。その当人も「もう少ししたら」と引き延ばしてくる始末。やきもきしながら読み進めていきました。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
そして明かされた真相は、これだけのページを割く価値のあるものでした。そしてトリックも大掛かりなもので…ただ個人的に頭を抱えたのが、これ先月読んだ別のミステリ小説とほとんど仕掛けが一緒だったんですよね。そのせいで、ああこれもしかして…と気が付いてしまい、タイミング悪いなぁと。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
暗黒館の名にちなみ、人里離れて住む一族のダークな雰囲気や、個性的な登場人物たち、その館に隠された過去など、舞台設計は素晴らしいの一言なのに、なんでこんなに長いんだろうと読みながらずっと思ってしまいました。それに加えて記憶喪失やら、なんやらと邪魔が入りまくり、またモヤモヤ。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
最終的に明かされる真相には驚かされます。それだけに、隅々まで物語世界の中を見せてくれよと、もっと突っ込んでくれよと。後日談が欲しかったです。事件の様子をこれだけ詳細に綴ってくれたのだから、「その後」を教えてくれたっていいじゃないかと、わがままな子どもみたいなことを思いました。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
良し悪しとは別にして、綾辻行人の「暗黒館の殺人」って大江の「同時代ゲーム」っぽさあるなって思った。体力の持っていかれ方というか。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
合わせて読みたい本
十角館の殺人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
著者のデビュー作ともなったシリーズ第1作。
館シリーズは刊行順に読んでいくべき作品です。読んでいなかったらぜひ読みましょう!
評判・口コミ・レビュー
綾辻行人『暗黒館の殺人』読了
— ニャン美@読書垢 (@nyam_book) 2018年7月30日
暗黒館とそこに住まう奇妙な一族、奇妙な宴、起る殺人事件
一向に明かされない一族の詳細や文中の違和感にもやもや
けれど終盤で明かされる一つの謎は、これまで館シリーズを読んできた者へのプレゼントのようだった
読了後もあの世界から抜け出せない自分が居ます… pic.twitter.com/fldWo3SB3x
読了 『暗黒館の殺人』 綾辻行人
— ざき (@zakiSH69) 2017年8月3日
暗く、おどろおどろしく、とても不気味な暗黒館。
暗黒館の秘密を解き明かしていくには、まさに4冊で丁度いいボリュームでした。
この独特な雰囲気をじっくりと浸り、また終盤で予想外の事実も明らかになる…すばらしい時間でした。 pic.twitter.com/fNy3GxFqdG
綾辻行人『暗黒館の殺人』読了。
— らきむぼん (@x0raki) 2020年2月11日
非常に作者らしい作品。長大故に全ての要素に納得できない人もいるかもしれないが、物語としては雰囲気作りが徹底されていて、舞台、登場人物ともに最高レベル。謎解きの難度は、このシリーズ特有の文脈、幻想性、闇をどこまで読者が受け入れているかで変わる。(続く) pic.twitter.com/aGRQK4LveB
#読了
— ひとご都@第7銀河 (@hitogotonanode) 2019年11月30日
綾辻行人「暗黒館の殺人」全4巻
圧巻❗❗この世界観、密室、不気味、家系、伝説、からくり、文句なしデス😋
最終章のラスト一行は、ここまで館シリーズを読んで来た者に対するご褒美かと👍鳥肌立ちました…。
昨日の自分のツイートは何だったのか笑
面白くて早朝から一気に読みマシタ⭐ pic.twitter.com/kOv8kzxNiM
綾辻行人『暗黒館の殺人(四)』読了。
— ひろゆき (@HIRO06086072) 2019年1月22日
終わってしまった…。
ここまで読んできてよかった。
暗黒館で起きる殺人事件の謎も勿論だけど、館シリーズ通しての謎も全て解明される。
これは本当に最高過ぎる…
あと、特別寄稿が恩田陸、京極夏彦、宝野アリカ、奈須きのこ、と豪華。
後でゆっくり読みます。 pic.twitter.com/yq1d9s8pUx