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作品情報
- タイトル
- 時計館の殺人
- 著者
- 綾辻行人
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 講談社
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 講談社文庫
- 受賞歴
- 第45回日本推理作家協会賞(長編部門)
第13回吉川英治文学新人賞候補
週刊文春ミステリーベスト10 1991年4位
このミステリーがすごい!1992年11位
あらすじ・概要(ネタバレなし)
鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 不朽の名作、満を持しての新装改訂版。
目次
作者
綾辻 行人 あやつじ・ゆきと(1960年12月23日 – )
京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。代表作に『十角館の殺人』『時計館の殺人』『Another』など。
刊行情報
- 1991年9月 講談社ノベルス
- 1995年6月 講談社文庫
- 2006年6月 双葉文庫
- 2012年6月 講談社文庫 新装改訂版上下
登場人物
江南 孝明(かわみなみ たかあき)
稀譚社が発行する雑誌『CHAOS』の新米編集者。鹿谷門実とは以前あった事件で知り合って以来の友人。
光明寺 美琴(こうみょうじ みこと)
霊能者。鹿谷門実の住んでいるマンションの隣人。
瓜生 民佐男(うりゅう みさお)
W大学3年生で超常現象研究会会長。色白でほっそりした顔立ち。大学では建築を学んでいる。早希子・河原崎・福西とは、W大学の附属中学の受験時からの幼馴染である。
鹿谷 門実(ししや かどみ)
駆け出しの推理作家で江南の友人。江南たちの取材開始後自らも時計館に訪れ、それがきっかけで紗代子からある依頼を受ける。
古峨 永遠(こが とわ)
倫典と時代の娘。故人。時計館に現れる霊は彼女の霊であるとされている。
古峨 由季弥(こが ゆきや)
倫典の息子。時計館現当主。元々は倫典の従弟の息子だったが、両親が亡くなったため養子となった。永遠が亡くなってから紗代子曰く「”夢の世界”で生きている」。
伊波 紗代子(いなみ さよこ)
時計館の現在の管理責任者。耳を悪くしたため補聴器を付けている。鹿谷にある調査を依頼する。
感想・解説・評価
十角館の殺人をアップデートした館シリーズ最高傑作
#綾辻行人「時計館の殺人」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
館シリーズの5作目。題材はミステリの十八番である時計です。「十角館」の江南君が再登場。オカルト雑誌の“取材班”の一員として時計館を訪れ、この館で亡くなったという交霊会に臨みます。そして館の中では不思議な事件が…https://t.co/oY6QOZyD74 pic.twitter.com/GTvOLfEin9
どこからか評判の良さを聞きつけての読み始めとなりましたが、その評判にたがわない作品だったと思います。小説好きなら時計が絡むミステリを一つくらいは読んでいそうなもの。ミステリファンじゃなくてもそれとなく察しがついてしまいそうなところ、読者を楽しませる仕掛けがきちんとありました。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
江南君が再登場とあり、構成は十角館に似通っています。おそらく意識的にそうされたのでしょう。といっても二番煎じの印象は受けません。犯人にはやっぱり驚かされました。屋敷にまつわる物語や、雰囲気が素晴らしいです。大満足でした。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
館の内と外が交互に描かれるストーリー、館で次々に起こる不可思議な事件、真相の語り方にクライマックス…「十角館」を読んで気に入ったのなら、順番にこの時計館まで読むとさらに楽しめること間違いなしです。驚き度は「十角館」かもしれませんが、トリックの出来栄えは「時計館」でしょう。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年2月20日
合わせて読みたい本
十角館の殺人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
著者のデビュー作ともなったシリーズ第1作。
館シリーズは刊行順に読んでいくべき作品です。読んでいなかったらぜひ読みましょう!
評判・口コミ・レビュー
「時計館の殺人」#読了
— しま・うま (@Shi_ma_shimauma) 2019年5月1日
上・下を一緒に買っておいてよかったな、と思った。
ドラマみているみたいに上巻がいいところで終わってしまって、ちょっと待って!続きは!?てなった。
こういう展開期待していたので、裏表紙のあらすじを読んで「時計館の殺人」😎としながら読んだ。 pic.twitter.com/t8XsxKc5Ce
綾辻行人『時計館の殺人 上下』読了
— ニャン美@読書垢 (@nyam_book) 2017年12月15日
上下巻に張り巡らされた多数の伏線…
壮大なトリックとラスト…
間違いなく傑作です
上下巻をこんなにさらっと読ませる所もさすが綾辻先生
今作は『十角館の殺人』の江南くんが登場するので十角館も再読したくなりますね(^^*) pic.twitter.com/6KwG87SxlX
「時計館の殺人 上下」綾辻行人
— kurubusi_head (@kurubusi_head) 2019年10月16日
おもしろかった!!!
上下巻あったので少し骨が折れましたが。。。
描写がとても丁寧で限りなくフェアな印象でした。また、動機などトリック以外もすごく楽しめました。
館シリーズ5作目。シリーズ物としてのつながりがあるので気を付けてくださいね!#読了 pic.twitter.com/jL00lV2pxo
綾辻行人さんの『時計館の殺人』#読了
— たまころ (@fuchan7272) 2018年12月22日
館シリーズ第5弾。鎌倉に建つ時計館にオカルト雑誌の取材として、雑誌編集者達と超常現象研究会の大学生メンバーが訪れた。
中村青司が設計し、10年前に亡くなった少女の霊が出ると噂される館の中で惨劇が始まる…
驚愕のトリックと結末にひれ伏しました。 pic.twitter.com/H7D5DHfb4d
時計館の殺人 / 綾辻行人 読了
— 小雪 (@Syousetsu_K) 2015年6月19日
今度の舞台は巨大な時計塔を構えた時計館。
シリーズ5作目にして、前4作を総括したようなものに仕上がっていえて大満足。
館の雰囲気から、過去からの因縁、悲しい背景、そして謎。
とにかく濃密だった。 pic.twitter.com/VMoesgXyA1