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館シリーズの第4作。
作品情報
- タイトル
- 人形館の殺人
- 著者
- 綾辻行人
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 講談社
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 下記
あらすじ(ネタバレなし)
父が飛龍想一に遺した京都の屋敷――顔のないマネキン人形が邸内各所に佇(たたず)む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読みはすでに始まっていた!? シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第4の「館」、新装改訂版でここに。
作者
綾辻 行人 あやつじ・ゆきと(1960年12月23日 – )
京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都大学院博士後期課程修了。在学中は京都大学推理小説研究会に所属する。1987年に『十角館の殺人』でデビュー。「新本格ミステリ」ムーヴメントの嚆矢となる。1992年に『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。「館」シリーズという一連の長編は、現代本格ミステリを牽引しつづけている。ミステリ、ホラー、怪談など幅広く活躍。代表作に『十角館の殺人』『時計館の殺人』『Another』など。
刊行情報
- 講談社ノベルス:1989年4月5日
- 講談社文庫:1993年5月15日
- 講談社文庫(新装改訂版):2010年8月12日
登場人物
飛龍 想一
本作の語り手。画家。
池尾 沙和子
想一の養母。実母・実和子の妹。
辻井 雪人
本名・森田行雄。自称・作家。緑影荘の住人。
倉谷 誠
K大学理学部の大学院生。緑影荘の住人。
木津川 伸造
マッサージ師。緑影荘の住人。
島田 潔
探偵。想一の友人。
感想・解説・評価
綾辻行人の人形館の殺人を読んでるけど、これって島田荘司のあれだよね?とニヤニヤ。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月30日
知ってる人向けの仕掛けとかあるんだろうかと楽しみ。
#綾辻行人「人形館の殺人」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月31日
館シリーズ4作目。島田の友人である画家の「私」視点で物語が進みます。舞台は顔のないマネキン人形が邸内各所に佇む「人形館」。街では子どもを狙った通り魔殺人が起きる中、主人公にも脅迫状が届いたり、悪意が向けられます。
https://t.co/gWoWHx9YK9 pic.twitter.com/UGYGJwDdo1
読んでいて、館シリーズっていうよりも、本作の前に書かれた「緋色の囁き」っぽいなと思いました。主人公の頭の中にはなにやら失われた過去の出来事があるようで、時折頭の中でその断片の再生が始まります。その雰囲気や、過去の記憶に戸惑うキャラクター像なんかは前作のイメージでした。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月31日
これまでの館シリーズは、密室が描かれたりもしましつつ、そもそも屋敷全体がクローズドだった印象。島にあったり辺鄙な片田舎にあったりしましたからね。でも「人形館」は京都の街中にあり、「私」も京都市街を出歩くため、前のシリーズとは作風の変化を感じました。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月31日
肝心のトリックや犯人は驚かされましたね。でも「そうだったのか!」ではなく「え?そんなのあり?」という感じ。種明かしを読んでもそんなにすっきりとはせず、やりきれなさが残りました。読後感は中村文則の小説を読んだときに似ているかも。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月31日
当時としては斬新だったのかなとも思いますが、僕にはよくわかりません。今ではミステリに限らず、他ジャンル、それこそ純文学でも見かけるのかもしれませんね。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月31日
合わせて読みたい本
十角館の殺人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
著者のデビュー作ともなったシリーズ第1作。
館シリーズは刊行順に読んでいくべき作品です。読んでいなかったらぜひ読みましょう!
時計館の殺人
鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 不朽の名作、満を持しての新装改訂版。
第5の館は時計館。シリーズ最高傑作とも名高い作品です。僕も一番好きな作品です。
もし人形館が気に入らなかったとしても、もう一作読みましょう。十角館をアップデートしたような傑作です。
占星術殺人事件
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本部門第三位選出。
作中にも出てきますが、島田荘司の「占星術殺人事件」を本歌取りしたような作品に仕上がっています。
合わせてこちらもどうぞ。トリックに衝撃を受けると思います。
評判・口コミ・レビュー
綾辻行人著「人形館の殺人」読了。十角→水車→迷路と読んできたが、これまでとは趣きが異なる。中村青司が建築したクローズドサークルでの連続殺人、そこに居合わせた島田潔が事件を解明するというのが館シリーズの十八番。本作はこれまでの人気シリーズの大成功を逆手に、ミスリードに挑んだ意欲作。 pic.twitter.com/nEkwrrYb5m
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) 2020年2月15日
人形館の殺人/綾辻行人
— 春斗@126 (@Halto126grasias) 2020年2月5日
これほど嫌みのない清々しいミスリードに出会ったことはない!、多分。
結構早めに犯人は彼だなと目星がつくんです。まあまあ自信アリ。なのに凄い匂わせで「あら本命コイツじゃん」男が突如名乗り。で、そのつもりでいると…
このパッケージで特許取れる気がします。#読了 pic.twitter.com/TgQBCMkCcu
今年163冊目
— りのん (@ddQDDQDD) 2018年9月7日
綾辻行人さん
人形館の殺人
読ませて頂きました。
どうも私が10日連続1日1冊本を読了しているりのんです。自己新!
これまで読んできた前3冊とは
違った閉ざされてないテイスト。
そしてまだかまだかと島田の登場を
待つ私がいました。
次の時計館へ!! pic.twitter.com/QoxPHLxAuq
「人形館の殺人」綾辻行人 #読了
— キキ (@kikinokikino) 2017年9月28日
いままでとは一味違う裏切りを見せてくれる異色作。
賛否が別れる内容ではないかと思うが個人的には肯定的です。ただ、残念なのが序盤で犯人に気づいてしまったので、そこに対するドキドキは味わえなかった🤔 pic.twitter.com/frHFpIhKvq
『人形館の殺人』綾辻行人
— 末期ー@📗🍛🐴👕🎮 (@makky_0095) 2017年8月1日
読了。やってやったで!久しぶりに自分の推理がさえた(笑)
館シリーズに完全に魅せらてます。まだシリーズ半ばではあるが、今までのとちょっと異質なタイプな気がしました。#読書 pic.twitter.com/hdi1uktwKk