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森 絵都 もり・えと(1968年4月2日 – )
小説家。東京都出身。早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。代表作に、第46回産経児童出版文化賞を受賞した『カラフル』と、第52回小学館児童出版文化賞を受賞した『DIVE!!』、第135回直木賞を受賞した『風に舞いあがるビニールシート』などがある。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:カラフル
- 2位:DIVE!!
- 3位:アーモンド入りチョコレートのワルツ
森絵都の作品年表リスト
リズム(1991年)
中学1年生のさゆきは、小さい頃から近所に住んでいるいとこの真ちゃんが大好きだった。ある日、さゆきは真ちゃんの両親が離婚するかもしれないという話を聞き……。講談社児童文学新人賞を受賞した、幻デビュー作!
ゴールド・フィッシュ(1991年)
みんな、どうしてそんな簡単に夢を捨てられるのだろう? 中学3年生になったさゆきは、ロックバンドの夢を追いかけていたはずの真ちゃんに会いに行くが……。リズムの2年後を描いた、直木賞作家森絵都の初期代表作。
宇宙のみなしご(1994年)
真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。不登校の陽子と誰にでも優しいリン。やがて、仲良しグループから外された少女、パソコンオタクの少年が加わ…。感動の名作、待望の文庫化。
アーモンド入りチョコレートのワルツ(1996年)
ピアノ教室に突然現れた奇妙なフランス人のおじさんをめぐる表題作の他、少年たちだけで過ごす海辺の別荘でのひと夏を封じ込めた「子供は眠る」、行事を抜け出して潜り込んだ旧校舎で偶然出会った不眠症の少年と虚言癖のある少女との淡い恋を綴った「彼女のアリア」。シューマン、バッハ、そしてサティ。誰もが胸の奥に隠しもつ、やさしい心をきゅんとさせる三つの物語を、ピアノの調べに乗せておくるとっておきの短編集。
つきのふね(1998年)
親友との喧嘩や不良グループとの確執。中学二年のさくらの毎日は憂鬱。ある日人類を救う宇宙船を開発中の不思議な男性、智さんと出会い事件に巻き込まれる。揺れる少女の想いを描く、直球青春ストーリー!
カラフル(1998年)
「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。 学校に行ってみると友達がいなかったらしい真に話しかけてくるのは変なチビ女だけ。 絵を描くのが好きだった真は美術室に通いつめていた。 ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。 モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるーー。 高校生が選んだ読みたい文庫ナンバー1。累計100万部突破の大人も泣ける不朽の名作青春小説。
ショート・トリップ(2000年)
旅をめぐる48のショートショート集
珍妙なステップを踏みながら〈刑罰としての旅〉を続けるならず者18号。「眉毛犬ログ」が世界中を旅したあと目指した先は? ユーモア溢れる、48の旅をめぐる小さな物語。
DIVE!!(2000年~2002年)
オリンピック出場をかけて、少年たちの熱く長い闘いがはじまる!
高さ10メートルから時速60キロで飛び込み、技の正確さと美しさを競うダイビング。赤字経営のクラブ存続の条件はなんとオリンピック出場だった。少年たちの長く熱い夏が始まる。小学館児童出版文化賞受賞作。
永遠の出口(2003年)
「私は、〈永遠〉という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋……。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。
彼女のアリア(2003年)
いつかパラソルの下で(2005年)
柏原野々は天然石を売る店で働く25歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出していた。その父も亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしていたころ、生前の父と関係があったという女性から連絡が入る。世間一般にはありふれたエピソードかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。真偽を探るため、野々は父の足跡を辿るのだが…。森絵都が大人たちの世界を初めて描いた、心温まる長編小説。
風に舞いあがるビニールシート(2006年)
自分だけの価値観を守って、お金よりも大事な何かのために懸命に努力し、近づこうと頑張って生きる人たちの1日を描いた短篇集。
ラン(2008年)
9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。ある日、仲良くなった紺野さんからもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。そこには亡くなったはずの一家が暮らしていた。やがて事情により自転車を手放すことになった環は、家族に会いたい一心で“あちらの世界”までの道のりを自らの足で走り抜く決意をするが…。哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。
架空の球を追う(2009年)
草野球のグラウンドで、空港のロビーで、桜並木の遊歩道で……。ふとした光景から人生の可笑しさを切り取った、とっておきの11篇。
この女(2011年)
釜ヶ崎のドヤ街に暮らす僕に、奇妙な依頼が舞いこんだ。金持ちの奥さんの話を小説に書けば、三百万円もらえるというのだ。ところが彼女は勝手気侭で、身の上話もデタラメばかり…。彼女はなぜ、過去を語らないのか。そもそもなぜ、こんな仕事を頼んでくるのか。渦巻く謎に揉まれながら、僕は少しずつ彼女の真実を知ってゆく。
異国のおじさんを伴う(2011年)
心に残る一行と、さりげない毒と、胸を震わせるカタルシス……。いま最高の短篇小説の名手が、人間の愚かさと愛しさを描きます。
気分上々(2012年)
中学2年生の柊也は、クラスメイトの翼に誘われて渋々行った中華街で無銭飲食の罪を着せられてしまう。困った柊也がとった行動は…(「気分上々」)。“自分革命”を起こすべく親友との縁を切った女子高生、8年前の“あの日”を忘れられない女性、一族に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優…。毎日をもがきながらも一生懸命に生きる人たち。これまでに発表された短編から選りすぐった、元気と勇気をくれる9つの人生物語。
漁師の愛人(2013年)
漁師・長尾と「愛人」の紗江の二人がたどりついたのは日本海。「ずるい男」と知りながらも、彼と離れられない――色彩豊かな短篇集。
クラスメイツ(2014年)
ひとりひとりが打ち明ける 24人の中学校生活。
中学校にはいろいろな生徒がいる。
自分を変えられるような部活を探す千鶴、
人気者になりたいのにキツいツッコミで女子を敵に回してしまう蒼太、
初めてできた親友と恋敵になるかもしれないと焦る里緒……。小さなことで悩んだり、なんでもないことで笑ったりした、
かけがえのない一瞬のまぶしさがよみがえる。北見第二中学校1年A組の1年間を
クラスメイツ24人の視点でリレーのようにつなぐ、青春連作短編集。
みかづき(2016年)
昭和36年。放課後の用務員室で子供たちに勉強を教えていた大島吾郎は、ある少女の母・千明に見込まれ、学習塾を開くことに。この決断が、何代にもわたる大島家の波瀾万丈の人生の幕開けとなる。二人は結婚し、娘も誕生。戦後のベビーブームや高度経済成長の時流に乗り、急速に塾は成長していくが……。本屋大賞で2位となり、中央公論文芸賞を受賞した心揺さぶる大河小説、ついに文庫化。
出会いなおし(2017年3月)
出会い、別れ、再会し、また別れ――。人は会うたびに知らない顔を見せ、立体的になる。人生の大切な場面が詰まった六つの物語。
カザアナ(2019年7月)
国の規制が増し監視ドローン飛び交う息苦しい社会で、負けじとタフに生きる母・姉・弟の入谷ファミリー。
一家は不思議な力を持つ”カザアナ”と出会い、人々を笑顔にするささやかな奇跡を起こしていく。
読めば心のびやか、興奮とサプライズに満ちた、心弾むエンターテインメント!
できない相談(2019年12月)
なんでそんなことにこだわるの?と言われても、
人にはさまざま、どうしても譲れないことがある。
夫の部屋には絶対に掃除機をかけない女性、
エスカレーターを使わないと決めて60年の男性……。
誰もがひとつは持っている、そんな日常の小さなこだわり・抵抗を描いた38の短篇。
スカッと爽快になったり、クスッと笑えたり、しみじみ共感したりする38のresistance。
人生って、こんなものから成り立っている。
そんな気分になる極上の小説集。