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古書に関して並外れた知識を持つが、極度の人見知りである美貌の古本屋店主・栞子が、客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていく日常の謎系のビブリオミステリ。
ビブリア古書堂の事件手帖5の作品情報
- タイトル
- ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜
- 著者
- 三上延
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- アスキー・メディアワークス
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- メディアワークス文庫
ビブリア古書堂の事件手帖5のあらすじ(ネタバレなし)
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか?
すべての答えが出る時が迫っていた。
ビブリア古書堂の事件手帖5の目次
- ブローティガン『愛のゆくえ』(新潮文庫)
- 『彷書月刊』(弘隆社・彷徨舎)
- 手塚治虫『ブラック・ジャック』(秋田書店)
- 小沼丹『黒いハンカチ』(創元推理文庫)
- 寺山修司『われに五月を』(作品社)
- 木津豊太郎『詩集・普通の鶏』(書肆季節社)
作者
三上 延 みかみ・えん(1971年 – )
小説家。神奈川県横浜市生まれ。武蔵大学人文学部社会学科卒業。大学卒業後、藤沢市の中古レコード店、古本屋でアルバイトをしながら小説を新人賞に投稿し、『ダーク・バイオレッツ』で第8回電撃小説大賞3次選考を通過し、2002年に同作でデビュー。ホラー風の作品が多かったが2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。
ビブリア古書堂の事件手帖5の刊行情報
- 『ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜』メディアワークス文庫、2014年1月24日
ビブリア古書堂の事件手帖5の登場人物
五浦大輔(ごうら だいすけ)
主人公で、語り手。23歳の男性。
小学生の頃の些細な悪戯が原因で活字を見ると体調が悪くなる「活字恐怖症」であり、読書とは縁遠い人生を送ってきたが、本当は本に対して憧れに近い感情を抱いている。
祖母が遺した『漱石全集』を査定してもらうために「ビブリア古書堂」を訪れ、そこで栞子に祖母の秘密を解いてもらった縁で、アルバイトとして就職する。
篠川栞子(しのかわ しおりこ)
もう1人の主人公で、探偵役。北鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」の女店主。25歳。物語開始の前年に前店主の父親を亡くし、店を継いだ。
黒髪の長髪に透き通るような肌をした美人。本の話以外では他人と目を合わせることもできない、内向的な性格。古書の知識は並大抵のものではない。普段はたどたどしいしゃべり方をするが、本が絡む話になるといわゆる「スイッチが入った」状態になり、別人のようにキビキビとしたしゃべり方にかわる。
篠川文香(しのかわ あやか)
栞子の妹。大輔の母校に通う高校生。
古書についての知識はほとんどない。明るく無邪気で誰とでも打ち解けられるが、口が軽い。篠川家の家事をほぼ取り仕切っており、料理が得意。
ビブリア古書堂の事件手帖5の感想・解説・評価
#三上延「ビブリア古書堂の事件手帖5」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月19日
前作は初の長編でしたが、5巻では短編連作スタイルに戻りました。僕はテンポの良いこちらの方が好みかも。犀川先生の冷静なスタイルに慣れたのか、主人公の大輔が栞子さんにグイグイ行くのがびっくりしました。https://t.co/fEXks1ZtGG pic.twitter.com/Hd3CMoqiFv
読んだことのある本が題材だとニヤリとさせられますが、僕の好きな『ブラックジャック』が題材になっており嬉しかったです。全集、秋田文庫、チャンピオンコミックス、文庫全集と都合4回読んだので、収録作品のネタなどはまさに好みなテーマ。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月19日
ただ、今だと例の旧版もそんなに高くないのではとも。
作者もおっしゃってるように、その辺は難しいですね。小沼丹の『黒いハンカチ』も取り上げられていますが、他作品が講談社文芸文庫で再録される前ですか。題材が分かると、真相もなんとなく見えてしまいますが、それでも楽しいあたり、本好きにはもってこいの作品です
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月19日
合わせて読みたい本
ビブリア古書堂の事件手帖6
シリーズ6作目。2度目となる長編作品です。テーマは1巻と同じ太宰治。『晩年』や『走れメロス』などが登場します。
太宰に対しての豊富な知識などは読んでいて楽しいですが、登場人物の相関が明らかになってきてだいぶ複雑になってきました。
ビブリア古書堂の事件手帖5の評判・口コミ・レビュー
#読了 #読書タイム #読書垢 #読書記録 #読書好きな人と繋がりたい
— 葵 (@meDwaaY2wZVxhZy) 2019年11月28日
『ビブリア古書堂の事件手帖5』三上延
栞子さんと大輔の関係が大きく進展。そして最後に投げ込まれる火種。
6巻へ続きます。 pic.twitter.com/br9QJifMqw
三上延先生の「ビブリア古書堂の事件手帖5」を読了
— えのらて (@enosan_latte) 2019年5月21日
詳しくは言えませんが、「おおーっ!」ってなりました笑
物語の舞台背景?が5月なので、今の時期にぴったりでした!
相変わらずエピローグで次への布石が素晴らしいというか、もう次が楽しみで楽しみで・・・・・購入済なので明日から読みます!
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖5 栞子さんと繋がりの時』読了。今回も面白かったです。前回のテーマが人の二面性だったのに対し、今回は人の奥底、という風に感じました。厳しさの中にある優しさを、胡散臭さの中ある誠実さを、古書を通して明らかにする。素晴らしかったです。(続きます)
— 時計じかけの爆弾 (@clock_working) 2017年4月10日
『ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜』読了 ( ´ ▽ ` )ノブラックジャックの章が良かったです
— yooe (@yooeooe) 2014年3月9日
古本の知識が半端無いです
そしてさらに気になる展開に;^_^A pic.twitter.com/XLtH6mwCNZ
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜』
— K.M.マッケンジー (@paynecage) 2014年3月1日
読了。本の中と外の物語を追う物語作もどうやら終盤に突入した模様。中身だけを追う作品なら無限メタ構造にもなれるが、このお話はやはり通してひとつの物語なんだね。 pic.twitter.com/7VpHVM4fl4