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嵐の山荘で起きた2つの密室殺人事件!
隣り合った部屋で死んだ美人姉妹。40歳の私は、西之園嬢と推理する。
今はもうないの作品情報
- タイトル
- 今はもうない
- 著者
- 森博嗣
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 講談社
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 講談社文庫
今はもうないのあらすじ(ネタバレなし)
岐阜県昼ヶ野高原山奥にある別荘で見つかった変死体。死んでいたのは招待客のうちの2人姉妹で、片方には殺された跡があるにもかかわらず死体は密室の中にあった。
そのとき別荘に滞在していたのは主人橋爪家親子と使用人、招待客数人であり、語り手・笹木と偶然客となった西之園嬢もいた。笹木と西之園は協力して事件の謎に挑み、推理を働かせるが決定的な解決は見つからない。
一方で状況が進むにつれて笹木は西之園に魅かれていき、ついには結婚を賭けたゲームを申し出る。
今はもうないの目次
全9章
作者
森 博嗣 もり・ひろし(1957年12月7日 – )
小説家。愛知県生まれ。東海中学校・高等学校を経て、名古屋大学工学部建築学科卒、名古屋大学大学院修士課程修了。工学博士。
1995年に初めての小説『冷たい密室と博士たち』を執筆。メフィストに投稿し、編集部から高い評価を受ける。第4作『すべてがFになる』に合わせ編集部がメフィスト賞の開催を決定。同作が第1回メフィスト賞受賞作となり、デビューを飾った。
今はもうないの刊行情報
- 講談社ノベルス 1998年4月発行
- 講談社文庫 2001年3月発行
今はもうないの登場人物
笹木(ささき)
本作の語り手。滞在していた橋爪家の別荘で密室殺人事件に遭遇する。
犀川創平(さいかわ そうへい)
国立N大学工学部建築学科助教授
西之園萌絵(にしのその もえ)
国立N大学工学部建築学科4年生
今はもうないの感想・解説・評価
#森博嗣「今はもうない」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月10日
シリーズ8作目。裏表紙のあらすじに「シリーズナンバーワンに挙げる声も多い」とあり、期待して読み始め。読み終わって感じるのは、ナンバーワンで間違いないってことでした。トリックや仕掛けがあちこちに張り巡らされており、大満足の一冊ですhttps://t.co/nFjNoQlLPT pic.twitter.com/3jkQEu1Uw0
別荘での密室殺人事件がメイン。萌絵が犀川先生に以前起きた事件について語るという形式です。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月10日
読み始めて不満だったのは、その過去編が笹木なる中年男性の一人称視点であったこと。丁寧で温厚な男性ですが、ちょくちょくプライドの高さが垣間見え、中年男性の嫌な一面が妙にリアルでした
犀川先生に向かって話を聞かせるという形式なので、出番はほんの少しだけ。それも残念でしたね。笹木ではなく、犀川先生の一人称だったら良かったのにと序盤では思いました
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月10日
すごいなと感心されられたのは真相に向かうまでの伏線の張り方。伏線が自然で気が付きませんし、「ん?」「えっ?」「あれ?」と違和感を覚え始めるころには、すでに解答編に入っています。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月10日
案の定「あっ!そうだったのか。やられた!」となりますね
8作まででは、伏線の張り方から真相の明かし方まで、ベストだと思います。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月10日
注意点?としては7作目同様、いきなりこの作品を読むのではなく、シリーズを読んできてほしいということ。きっとその方が驚きが多いですし、楽しめるはず。
シリーズを読んできたファンに対するご褒美とも言えるかもしれません
「封印再度」といい「今はもうない」といいタイトルが秀逸ですね。タイトルの意味が分かると感心させられるというのも、あんまりないと思います
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月10日
合わせて読みたい本
数奇にして模型
シリーズ9作目。同じ日に発生した二つの密室殺人を巡るミステリです。
模型や人形が題材なせいか、人間の認識など哲学的な会話にかなりのページが割かれています。700ページとかなり長い作品ですが、飽きさせないのは見事
今はもうないの評判・口コミ・レビュー
#読了
— ゆう (@Isoparametric__) 2019年9月23日
今はもうない/森博嗣
嵐の夜、高原の別荘で姉妹が殺された。各人が推理を進める中、偶然居合わせた西之園と笹木の間で”ある賭け”が持ち上がる……
ようやく慣れてきた読者を弄ぶかのようなシリーズ8作目。自分の中のシリーズ最高傑作です。シリーズ7作目までを先に読むことを強く勧めます。
今はもうない/森博嗣 著
— 松坂 夏海(なつ)@詩/読書 (@natuoto1977) 2019年11月19日
避暑地にある別荘で美人姉妹が隣り合わせた部屋で、一人ずつ死んでいた。二つの部屋はどちらも密室状態。自殺か他殺か。密室トリックは?*謎解きも面白く、お嬢様のキャラもなかなか良い。面白かった #読了 pic.twitter.com/8yXR0g4qNd
「今はもうない」*森博嗣*
— 桜音羽🌸 (@otowa62tp) 2018年1月9日
別荘で美人姉妹が二つの部屋で別々に死体となって発見された。
密室状態。嵐が襲う。電話も通じない。
最後まで騙され続ける清冽なミステリー。
「人間だけが、悲しいのに笑える。
嬉しいのに泣けるのだ 。」#読了#本好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/iNEKzITllH
『今はもうない』森博嗣
— うぞぞ@読書垢 (@uzo_books) 2020年1月10日
嵐の山荘で起きた2つの密室殺人事件。S&Mシリーズ8作目
違和感を感じながらも見事に騙された…
シリーズの中で1番人気があるらしいけれど、なるほど納得!
事件や謎解きは小ぶりだけど、かなり面白かった!
S&Mシリーズを追ってきた読者へのご褒美という風に感じた。#読了 pic.twitter.com/JxB2fGtYjn
『今はもうない』/森博嗣
— ぶり@読書垢 (@buri_cpa) 2020年1月13日
最終幕のラスト3行見たときの「え?どゆこと?どこで勘違いした…?」
いやあ、思い込みって怖いなって思う作品でした。
密室の謎を解くことばかりに気を取られていましたが「密室の謎を解こう!」と、思い始めていた時から森先生の術中にはまっていました#読了