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封印された夏の日の記憶!
眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去
真実は、偶数章だけで明かされる。
夏のレプリカの作品情報
- タイトル
- 夏のレプリカ
- 著者
- 森博嗣
- 形式
- 小説
- ジャンル
- ミステリ
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 講談社
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 講談社文庫
夏のレプリカのあらすじ(ネタバレなし)
萌絵の友人である簑沢杜萌が、2年ぶりに実家の犬山に帰省した。実家には家族の姿が見えなかったがいつものことと気にせず、3階にいるはずの兄への挨拶も疲労から後回しにしてしまった。
その翌朝、杜萌は奇妙な仮面を付けた男に捕らわれる。家族が家にいなかったのは、その男の仲間に誘拐されていたからだった。間もなく、長野県駒ヶ根の別荘に捕らわれていた家族と合流した杜萌だが、両親たちを見張っていたはずの犯人2人は死んでおり、杜萌と一緒にいた犯人の1人が逃走する。
一家は解放され、警察が捜査に乗り出すが、事件の間、自宅の3階にいたはずの兄・素生が失踪、行方が分からなくなる。何かを隠している様子の家族、そして杜萌もまた……。
夏のレプリカの目次
全9章
作者
森 博嗣 もり・ひろし(1957年12月7日 – )
小説家。愛知県生まれ。東海中学校・高等学校を経て、名古屋大学工学部建築学科卒、名古屋大学大学院修士課程修了。工学博士。
1995年に初めての小説『冷たい密室と博士たち』を執筆。メフィストに投稿し、編集部から高い評価を受ける。第4作『すべてがFになる』に合わせ編集部がメフィスト賞の開催を決定。同作が第1回メフィスト賞受賞作となり、デビューを飾った。
夏のレプリカの刊行情報
- 講談社ノベルス 1998年1月発行
- 講談社文庫 2000年11月発行
夏のレプリカの登場人物
犀川創平(さいかわ そうへい)
国立N大学工学部建築学科助教授
西之園萌絵(にしのその もえ)
国立N大学工学部建築学科4年生
簑沢杜萌(みのさわ ともえ)
T大学大学院生。萌絵の同級生。
夏のレプリカの感想・解説・評価
#森博嗣「夏のレプリカ」#読了
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月9日
シリーズ7作目。奇妙な誘拐殺人事件と失踪事件が描かれます。6作目と同時期の事件ということで、犀川&萌絵がメインではなく、萌絵の友人の杜萌が語り手。二人の登場シーンも少なめでシリーズの中でも異色作ですねhttps://t.co/90CqNrQMMP pic.twitter.com/5JbkzzxXQm
トリックはシンプルで、ラストの展開もご都合主義的かもしれません。
— 右手@ものかき (@migite1924) 2020年1月9日
ただ、本作の肝は犯人の心理描写。不安定な精神状態の描写が怖くもあり楽しくもあり。読んでいて引き込まれます。
シリーズを読んできた人こそ楽しめる作品で、これから読むのはおすすめできないと思いました。
合わせて読みたい本
今はもうない
避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で1人ずつ死体となって発見された。2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。
シリーズ8作目。
あらすじに「シリーズナンバーワンに挙げる声も多い」とあるとおり、個人的にもシリーズナンバーワンの作品です。
夏のレプリカの評判・口コミ・レビュー
森博嗣『夏のレプリカ』#読了
— 霜月@読書 (@KaT581110) 2018年12月23日
犀川も萌絵も巻を増すごとに魅力的になっていく。
特に萌絵がより魅力的に見えた。
好きだったのは、萌絵が叔母に連れられてのお見合い後、車の中でのシーン。
ああいう風に可愛らしく、しかも上品に怒る萌絵を見れたことが、この巻の一番の収穫かもしれない。 pic.twitter.com/RBiX7YY5kY
#読了
— ゆう (@Isoparametric__) 2019年9月19日
夏のレプリカ/森博嗣
萌絵の親友一家が誘拐された。しかし一夜明け、犯人のうち2人が遺体で見つかった。犯人は何故殺されたのか?
前作とは対照的にWhy?を糸口とするシリーズ7作目。誰にでも可能であるが故に、「何故そうしたのか?」という違和感が残る。
登場人物の思考の描写が魅力的です。
夏のレプリカ/森博嗣 著
— 松坂 夏海(なつ)@詩/読書 (@natuoto1977) 2019年11月28日
簑沢杜萌は夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられ、家族もまた別の場所で拉致されていたが、家族も杜萌も無事だった。しかし、実家にいた兄だけが行方不明者となり、犯人が射殺された状態で発見された。犯行の動機は何か。そして真実はどこにあるのか。面白く #読了 pic.twitter.com/IZetg7OrO4
夏のレプリカ/森博嗣 #読了
— 咲良 読書垢 (@booksss_xx) 2019年6月22日
「幻惑の死と使徒」と平行して起きた事件
裏側を描くように淡々と静かなストーリー
萌絵の友人簑沢杜萌が一家で誘拐事件に巻き込まれる
仮面の犯人、死、失踪、、、
封印された家族の謎が静かに明かされる
謎解きシーンは重みがあって響く#読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/iXZ1o7XeB7
夏のレプリカ / #森博嗣
— K村 (@kmura11993988) 2019年12月28日
誘拐犯が仲間割れして殺し合ってる隙に盲目の兄が行方不明になった話。
これは叙述なんでしょうか?叙述と言い切れないところがなんともモヤモヤ。悲しくて切ない話ではある。トリックは今までと違って軽め。犯人の方が重要。これまでの森さんとはテイストが違う。#読了 pic.twitter.com/WEERXVSH2f