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貧乏サヴァラン(森茉莉)の作品情報
- タイトル
- 貧乏サヴァラン
- 著者
- 森茉莉
- 形式
- エッセイ
- ジャンル
- 料理
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 筑摩書房
- 執筆年
- 不明
- 初出
- 不明
- 刊行情報
- ちくま文庫、1998年
貧乏サヴァラン(森茉莉)のあらすじ
作者
森茉莉 もり・まり(1903年1月7日 – 1987年6月6日)
小説家、エッセイスト。東京市本郷区駒込千駄木町出身。森鷗外の長女。幻想的で優雅な世界を表現することに優れており、主な著作には『父の帽子』『恋人たちの森』『甘い蜜の部屋』などがある。また、独特の感性と耽美的な文体を持つエッセイストとして、晩年まで活躍した。
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貧乏サヴァラン(森茉莉)の刊行情報
- 『貧乏サヴァラン』ちくま文庫、1998年
貧乏サヴァラン(森茉莉)の感想・解説・評価
#森茉莉「#貧乏サヴァラン」#読了
— 右手@文学&副業ブロガー (@migite1924) 2019年9月7日
食に関するエッセイを集めた選集。食に対する造詣が深いだけではなく、文学に対する知識も豊富なため読んでいて楽しい。古めかしい言い回しもありますが、小気味いい文章を楽しめる一冊です。#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/oroEE5cbTZ
食についてのエッセイを集めた選集
家事がまるきり駄目だった森茉莉は生活能力も低く「子どもがそのまま大きくなったような人」と評されたこともある。結婚するまで父親・森鴎外に溺愛され、膝の上で食事をしていたというエピソードは有名だが、お嬢様として育ったため自分で家事をする機会もなかったのだろう。ただ、彼女は食に対する関心は幼いころより高く、唯一料理だけは得意としていたようだ。
彼女は並のお嬢さんぶりではなかったが、その食いしん坊ぶりもまた並ではなかった。何しろ、十六歳の森茉莉を大金持ちの山田家に嫁がせるときの父・鷗外のセリフが、「山田へ行けばお茉莉が西洋料理をうんとくうだろう」というものだったのだから。
『貧乏サヴァラン』ちくま文庫、第十四刷より
その食欲は収まることを知らず、自分で料理をする年齢になっても食べることは大好きだったようだ。彼女が文筆活動を始めたのは50歳を超えてからだが、小説やエッセイには食事のシーンや料理についての記述が多く含まれている。
本書は料理について書かれた様々な文章を集めたものだが、その内容は紅茶、ビスケット、ジャム、シュークリーム、卵料理、シチュー、お酒、ドイツ料理など多岐にわたる。また後半にはとある一日の食卓に並んだメニューを数日間にわたって再現。これだけでも食を楽しんでいる様子が伝わってくる。
合わせて読みたい本
美味礼賛
本書のタイトル『貧乏サヴァラン』のうち、貧乏は同じくエッセイの『贅沢貧乏』からだろう。ではサヴァランは?と考えるとおそらく『美味礼賛』を書いたブリア=サヴァランからだろう。食通として知られたブリア‐サヴァランも同じく、食に関する哲学的考察を記したエッセイをのこしている。
貧乏サヴァラン(森茉莉)の評判・口コミ・レビュー
森茉莉『貧乏サヴァラン』読了。シュークリームと刺身のエピソードが印象的。読むとお腹が空くエッセイは数あれど、食欲が湧くエッセイはそれほど多くない。これはそのうちの一冊
— 真尋 (@mahiro_megane) 2019年1月29日
森茉莉『貧乏サヴァラン』読了。スピリッツが砂糖菓子みたいなお姫様の庶民生活奮闘記。父、森鷗外との父娘の関係はまるで“失われた時を求めて”のママンと語り手の「私」のような蜜月。粋と精神の贅沢をこよなく愛し、… https://t.co/UmvdRUvMx1
— HERRING BONE (@a_peonywhite) 2015年6月16日
『貧乏サヴァラン』森茉莉/ちくま文庫 読了。鴎外のまんじゅうの食べ方に驚く。真似はしたくないがお汁粉みたいな感じなんだろうか。
— なっちょ (@ohlalacestlavie) 2012年5月30日
森茉莉『貧乏サヴァラン』(早川暢子・編)読了。食に関する文章を集めたもの。影響を受けやすいもので、つい「ザクスカ」だとか香草入りオムレツだとか鎌倉ハムだとか牡蠣のコクテエルの類を試してみたくなる…鴎外お気に入りの饅頭の茶漬けと、ご飯に杏のコンポートをのせたやつだけは、パス。
— きみどり/さつき (@torisasami_114) 2011年12月22日
「貧乏サヴァラン」読了。鴎外さんは、ご飯の上にお饅頭を乗せてお茶をかけて食べるのが好きだったらしい。うちのばーちゃん、時々、ご飯にきなこと砂糖かけてたけど、それと同じような感覚?
— Miniwo (@Ombra_mai_fufu) 2011年11月27日