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「【初心者にもおすすめ】死ぬまでに読みたい海外文学100選【小説メイン】その1」の6回目となります。まず最初の記事からご覧ください。
ルールとしては、「一人一作品」ということにしています。そうしないとドストエフスキー、カフカ、ガルシア=マルケスなど有名作家の作品が複数入ってしまうので。
記事では執筆された年代順に10冊ずつ紹介していきたいと思います。
死ぬまでに読みたい海外文学100選61~70冊
61:フィリップ・K・ディック『高い城の男』1862年
アメリカ美術工芸品商会を経営するロバート・チルダンは、通商代表部の田上信輔に平身低頭して商品の説明をしていた。ここ、サンフランシスコは、現在日本の勢力下にある。第二次大戦が枢軸国側の勝利に終わり、いまや日本とドイツの二大国家が世界を支配しているのだ–。第二次大戦の勝敗が逆転した世界を舞台に、現実と虚構との微妙なバランスを緻密な構成と迫真の筆致で書きあげた、1963年度ヒューゴー賞受賞の最高傑作。
第二次大戦で枢軸国サイドが勝利していたら?というifの世界の話は数多く書かれています。SFしかり、仮想戦記しかり。
そのifの物語の中で最も惹かれたのが『高い城の男』でした。
「高い城の男」フィリップ・K・ディック
— アカバネ (@nezumi_pin) January 1, 2021
第二次世界大戦で日本とドイツが勝った世界の話。歴史に詳しくない僕には難しいかと思ったがそんなことはなかった。差別的な表現もあるがそこはご愛嬌。結構視点が変わるのですが、どのサイドも面白かった。ラストはびっくり。面白かったです。#読了 pic.twitter.com/LV6EE5s2qd
『高い城の男』
— 悠遊 (@yu_yu_47859) November 5, 2021
枢軸国が勝利したもしもの世界。勝者と敗者が入れ替わる事で価値観や立場もまた変わる。
そうした描写の緻密さはもちろん、易経に導かれる登場人物や作中で連合国が勝利した世界が更なるifとして語られるという独特の設定が魅力的でした。#読了 pic.twitter.com/ONBOh5yQYn
高い城の男 ディック
— しまりす@読書 (@shimarisdokusho) March 30, 2020
第二次世界大戦で日本とドイツが勝ったら?という歴史のIF物語。
これといって大きな出来事は起きず淡々と話は進んでいくが、その中でもディックお得意の自身のアイデンティティが揺さぶられる展開があり自分達は常に危うい場所に立っていると気付かされる… #読書 #読了 pic.twitter.com/CAlw9OnpFC
62:アンソニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』1962年
近未来の高度管理社会。15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。そこで彼が見つけた唯一の気晴らしは超暴力。仲間とともに夜の街をさまよい、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰りかえす。だがやがて、国家の手が少年に迫る。スタンリー・キューブリック監督映画原作にして、英国の二十世紀文学を代表するベスト・クラシック。幻の最終章を付加した完全版。
『時計じかけのオレンジ』はスタンリー・キューブリック監督の映画のほうが有名かもしれませんね。
海外の作品には、近未来の監視社会、管理社会を描いた作品が散見されます。そのような作品には傑作が多い。というか、繰り返し翻訳されて販売され続けている作品が多いというべきでしょうか。
『時計じかけのオレンジ』もそんな作品群のひとつです。読み終わると、めちゃくちゃ恐ろしい話なんだとしばらく言葉を失います。
『時計じかけのオレンジ』アントニイ・バージェス #読了
— まめ (@mame42424242) December 3, 2021
善は、選択されてこそ、善たりうる。選択できない人間は、時計じかけのオレンジにすぎない。前半でアレックスを同情の余地のない糞野郎として書いてあるのが良い。
ところで、作中のような人工的な方法によってではなく、悪を選択できない精神 pic.twitter.com/YEEdBZUCSk
「時計じかけのオレンジ」アンソニー・バージェス
— わゆう (@inzenwayu) June 29, 2020
暴力などの欲望が奔放とした自由放任主義と、管理された全体主義とのジレンマを描いた風刺作品。
暴力的でハラショーな内容でした。#読了 pic.twitter.com/UOBsU6mPiD
『時計じかけのオレンジ』A・バージェス 読了
— ゆう (@BcMH1EIEzKZvSVe) April 24, 2020
他人の痛みを知らず悪事を繰り返す少年。彼は逮捕され、“矯正”という名の洗脳教育を受ける。“矯正“後、社会に戻った彼は——。
暴力、罪と罰、彼の独特な言葉遣い。
なぜ味わい深く、読了後も余韻が残るのだろう。
図らずもまた傑作に出会ったと感じる。 pic.twitter.com/42kUMA5a3O
63:カルロス・フエンテス『アルテミオ・クルスの死』1962年
大地主の私生児として生まれ,混血の伯父に育てられ,革命軍に参加し,政略結婚によって財産の基礎をつくり,政治を巧みに利用して,マスコミを含む多くの企業を所有する????.メキシコ革命の動乱を生き抜いて経済界の大立者に成り上がった男アルテミオ・クルスの栄光と悲惨.現代ラテンアメリカ文学の最重要作.
ラテンアメリカ文学の濃厚かつ豊潤な文体とそのスケールの大きさには感嘆とさせられます。
ひとりの男の人生を、あらゆる手法を駆使して描いていく『アルテミオ・クルスの死』には圧倒させられます。
何かの本に「小説とは短いストーリーの連続である」というようなことが書いてあったんですが、その短いストーリーが重層的に紡がれるとこれほどの存在感で眼前に迫ってくるのだと驚かされるんです。
フエンテス『アルテミオ・クルスの死』読了。死の床にある実業家にして大富豪アルテミオ・クルスの混沌とした、切れ切れの、時系列がシャッフルされた追憶の数々。愛する人々の死…別離…かりそめの栄華と虚飾…そして老残。重層的にして劇的、長い人生を一つの眩暈のうちに捉えたラ文学の傑作。#読了
— 内野サトル (@satoru_ck) February 20, 2020
「アルテミオ・クルスの死」読了。
— aicot (@aicotone) January 23, 2020
これは評価どおりの傑作。読まずに死ななくてよかった。
もう1回読もう。
にしても、これ、刊行時カルロス・フエンテス34歳って。30そこそこで死の床の老人の独白こんな風に書くってまぁすごい。
フェンテス『アルテミオ・クルスの死』読了。冒頭の15頁の内に、語りが一人称、二人称、三人称と変化する。死の直前よりはじまってそれまでの人生をたどるこの物語が、アイデンティティの探索のためにあることは明らかだ。「わし」「お前」「彼」と変わるアルテミオの人称代名詞もそれを示している。
— (@Ryuugoku) August 27, 2014
64:ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』1966年
2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した! 流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取され続けてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには……ヒューゴー賞受賞に輝くハインライン渾身の傑作SF巨篇。
『夏への扉』ファンの皆さんごめんなさい。僕はハインラインだと『月は無慈悲な夜の女王』のほうが好きなんです。
『月は無慈悲な夜の女王』に現代(その当時の意味です)の政治や社会の問題を重ねて論じていたりするのをたまに見かけますが、そのたびに小難しいことを考えずに娯楽小説として楽しもうよ!って思っていたりします。
実際に本を手にすると、結構分厚いな…と尻込みするのも事実。でも意外とあっさり読めますよ。おもしろいですもん。
月の流刑植民地が地球政府に独立戦争を挑むSF小説の古典、ロバート・A・ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」を読了。少々くどい箇所はありつつも予想外にノワール風味の語り口と巧みな構成に乗せられてあっという間に読んでしまった。傑作と言われるのも納得の面白さ。さらに(リプに続く) pic.twitter.com/XxhlMstFzg
— (@SirMoBariq) February 25, 2019
「月は無慈悲な夜の女王」読了。
— (@aomekoumiha) June 19, 2020
流刑地であり、豊かな資源を持つ月は、地球の過酷な収奪に遭っていた。
そんな中、月を管理する人格あるコンピュータ・マイク、機械修理工マニー、美女ワイオが出会ったとき、月を解放する戦いが始まった!
月社会の結婚などの風習のディテールが細かくて良き! pic.twitter.com/2vwhzliqhs
『月は無慈悲な夜の女王』/ ロバート・A・ハインライン
— 1008📚 (@dokusyoiine) May 9, 2020
2076年、地球の植民地である月が独立を目指す長編。主人公は凡人のマニーと人格を持つコンピュータのマイク。
独特な世界観で序盤~中盤すんなりは読めず。でも近い将来、本当にありそうな話でSFの域を越えているような気も…。#読了 pic.twitter.com/orOY7On7fp
65:ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ『大洪水』1966年
生の中に遍在する死を逃れて錯乱と狂気のうちに太陽で眼を焼くに至る青年ベッソン(プロヴァンス語で双子の意)の13日間の物語。独特の詩的世界で2008年ノーベル文学賞を受賞した作家の長編第一作、待望の文庫化。
この本はというか、ル・クレジオはというか、何と言えばいいのか、よくわからない。
難しいですし、僕自身きちんと理解できてはいないと思います。
ただ、ル・クレジオという人が、そこらの書き手とは一味も二味も違うものを持っているのはわかる。言葉が違うんです。
(ル・クレジオ『大洪水』読書感想)まず文字の洪水が起きる。掌に収まる本の中に多くの文字が詰め込まれていて、その言葉はシンプルだ。しかし、それでも洪水なんだ。フランソワ・ベッソンに万物が語りかけてきている。一見、平易な物語に見えながら、終盤に起きる殺人と網膜の譲渡が記憶を刻んでいく
— 遠藤ヒツジ (@end_of_hitsuji) April 3, 2011
ル・クレジオ『大洪水』読了。プロローグの文章は難解。本編のベッソンの物語は比較的読みやすかった。ベッソンの世界に対する仔細な描写と想像力溢れるイメージは読み応えある。あらゆるものに視線を向けるベッソンに対し盲目の老人が「見るだけの価値があるものはそうない」と言うのが印象的。#読了
— (@book_dividual) March 20, 2020
ル・クレジオ『大洪水』読了。
— ヤマニシ (@bkbkbook29) March 26, 2020
フーコーが『言葉と物』の末尾に書いた「賭けてもいい、人間は波打ち際の砂の表情のように消滅するであろうと」という言葉を小説で表現したような作品。人間の行動よりはむしろ都市と空、闇と光の描写に比重が置かれている。
スゴ本。感想を書くことが無駄に思える。 pic.twitter.com/zXNCDuFkd0
66:ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』1967年
蜃気楼の村マコンドの草創、隆盛、衰退、そして廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の誰彼に受け継がれた孤独の運命は、絶望と希望、苦悩と悦楽、現実と幻想、死と生をことごとく呑み尽くし……。1967年に発表され、20世紀後半の世界文学を力強く牽引した怒濤の人間劇場が、今、再び幕を開ける。
https://www.shinchosha.co.jp/book/509011/
このリストが年代順じゃなく、1位から100位までランク付けしたものであったのなら、1位はこの『百年の孤独』です。
2位は『ペドロ・パラモ』ですかね。もう一冊悩むのがあるんですが。
『百年の孤独』を読み始めてすぐに「この小説は、今まで読んできた本とは違うぞ」と衝撃を覚えました。こんなすごい小説を雑に読んじゃいけないと、丁寧に一文字一文字を拾うように読み進めたのをよく覚えています。
「ややこしい小説」ではありますが、もしこのリストから一冊を読もうとしている人がいるのなら、「1位はこの『百年の孤独』です」と繰り返しお伝えしたいです。
ガルシア=マルケス『百年の孤独』。名作をやっと読むことができた!全編にわたって、何も起きていないとも言えるし、毎語驚くべき出来事で満ち溢れているとも言える。タイトルの意味は最後の最後に明かされる。冬の和室で読みながら、南国のうだるような暑さを常に感じていた。大満足。#読了 pic.twitter.com/gck2BFt49D
— pokako (@pokakopokako) December 31, 2021
『百年の孤独』ガルシア・マルケス
—(@hon_no_mushi_98) July 26, 2020
文化や時代の違いに慣れるのに時間かかったけど、翻訳読みやすかった
物語が大きすぎて頭フル回転…
色々てんこ盛りだったけど、最後の最後に題名の意味が明かされて、勢いもあり緻密でもある展開でした。
流石巨匠、、、#読了#読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/gviZdLY5On
百年の孤独/ガルシア・マルケス #読了
— 依 (@mos___night) October 18, 2020
面白かった〜!!!!!とっても濃密で虚しい物語。愛と孤独にまみれたブエンディーア家の百年。尊敬する人が読破するのにもっとも時間がかかったと聞いていたので、じっくりゆっくり相関図を書きながら読みました。 pic.twitter.com/ysuN3KJ8rE
67:ジョン・アーヴィング『熊を放つ』1968年
既成の文学観の埒外とも言うべき、アーヴィングのマッシブな小説世界はここから始まった。骨太、大胆、予測不能。傲慢なまでの若々しさと青春小説の特別な輝きに満ちたデビュー作。
『熊を放つ』はジョン・アーヴィングのデビュー作です。デビュー作ということで、粗削りなところや試行錯誤が見受けられる作品だと思います。
そのため完成度としては『ガープの世界』や『ホテル・ニューハンプシャー』の方が高い。
それでも不思議と『熊を放つ』の未熟さと若々しさが好きだなと、ふと考えたりします。
ジョン・アーヴィング『熊を放つ』#読了。直球で面白い。この作品が放つ空想力は抜群で、読んでいる最中は自分もこのような創造性に満ちた文章を書きたいとしきりに思った。青春小説。只の青春小説でないのは、特異な第二部の存在だ。村上春樹訳。 pic.twitter.com/nXoKHsRzJt
— misty (@misty882311) July 11, 2020
ジョン・アーヴィング『熊を放つ』
— mitt (@seki32_0716) July 30, 2021
読了。
レーシングバイクのように疾走感のあるストーリー。
青春は混沌してなきゃね。 pic.twitter.com/xa4l5pwXcG
ジョン・アーヴィング『熊を放つ』読了。あまりにも風変わりで、だからこそ、自由がこの小説にはある。自由であろうとする意思が、物語を息衝かせる。それが、訳者の言う「小説の力」なのだろう。デビュー作ゆえのぎこちなさもなんのその、「生きた小説」だけが放つことのできる輝きに満ちている。
— ぐうぐう (@goo_2) September 3, 2010
68:リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』1968年
コミューン的な場所、アイデス“iDeath”と“忘れられた世界”、そして私たちとおんなじ言葉を話すことができる虎たち。西瓜糖の甘くて残酷な世界が夢見る幸福とは何だろうか…。澄明で静かな西瓜糖世界の人々の平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映して若者たちを熱狂させた詩的幻想小説。ブローティガンの代表作。
「ふわふわ」「つかみどころのない」「夢のような」。そんな形容が当てはまる小説です。
正直言うと僕はあんまり好きじゃないんです。村上春樹は好きなんですけど、彼が好きだというこの作品はピンとこなかった。
ただ『西瓜糖の日々』がすごい好きだっていう友人がいるんですよね。「最高の小説」とのことなんですが…
西瓜糖の日々/ブローティガン#読了
— みもれ (@mimorecchi) January 3, 2021
ふわふわした、透明な、掴みどころのない、甘くて、薄くて、冷たくて、もろい…などの形容詞が思い浮かぶ。
ずっと夢を見ているような感覚。
この作品から隠喩的なものを掴み取ろうとするのは間違いで、ただありのまま受け入れるべきものなのかもしれない。 pic.twitter.com/t9SxDVQNvR
『西瓜糖の日々』
— しなもん (@hiyashinikki) July 27, 2021
ブローティガン#読了
なんて静かな小説なんだろう。音の表現が殆ど無い。
唯一、マーガレットだけが音を出している。扉をノックしたり、音の出る板を踏んだり。
死を象徴したかの様な世界の中で、1人だけ自分の好きな物を好きと言い、別の世界を見ようとする彼女が私は好きだ。
西瓜糖の日々、読了しました。
— (@House_Of_Tapes) January 24, 2021
なぜか万能な西瓜糖。牧歌的コミューン”アイデス”。『忘れられた世界』。しゃべる虎。
これらが茫洋に曖昧に描かれる。
それらが僕は好きでした。 pic.twitter.com/w3A80Y2IAJ
69:トニ・モリソン『青い眼が欲しい』1970年
誰よりも青い眼にしてください、と黒人の少女ピコーラは祈った。そうしたら、みんなが私を愛してくれるかもしれないから……人間としての価値や美しさは白人の世界にのみ見出され、そこに属さない黒人は存在意義も認められていない。白人が定めた価値観を痛烈に問いただす、ノーベル賞作家の鮮烈なデビュー作。
https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/310006.html
僕はハッピーエンド至上主義者みたいなところがあるので、基本的に「終わりよければすべてよし」な本が好きです。しんどい本はそもそも手に取らないか、途中で読むのをやめてしまったりする。ノンフィクションよりもフィクションを好みます。
『青い眼が欲しい』はテーマのひとつに黒人差別があり決して明るい作品ではありません。
この本を選んだのは「差別反対!」とそれだけを声高に叫んでいる本ではないから。
「人種差別社会の中で、どう人が差別されたのか」。それはこの小説の一つの面でしかないでしょう。その社会の中で子どもがどのように疎外されて希望や活力を失っていくのか。そのことを描いた点で、この小説は、全人種、全世界的な視点を得たと言えます。
トニ・モリスン『青い眼が欲しい』読了。黒人女性作家として、初めてノーベル文学賞を受賞。
— 町人 (@yuki_komiyama) January 4, 2021
表紙の見た目とは裏腹に、独特な文体と物語の構成で、初めのうちは読み進めるのに苦労した。ただ、後半に進むにつれて全体像がわかりはじめると、物語のグロテスクさが徐々に加速していき、読み終わった時に pic.twitter.com/bHAZfldPE7
トニ•モリスン『青い眼が欲しい』#読了
— いしだ (@ishi_12_10) November 8, 2020
「BLM運動」が流行語大賞候補に選ばれた今年のうちに読めてよかった。
私たちが戦わなければならないのは、人種間差別だけではない。人種内差別も、それを可能にしてしまっている社会も同様だ。生々しくも美しい文体が、重い現実を鮮やかに切り取っている。 pic.twitter.com/Koh6OLgE51
トニ・モリスン『青い眼が欲しい』読了。貧しい黒人家庭の少女に起きた悲劇の原因である、貧困、家庭内の暴力、白人の黒人に対する蔑視、黒人同士の軋轢を慈しみのある表現で綴っています。少女の青い眼になりたいという願いは、哀切きわまりない。 pic.twitter.com/MK7a9fCkTe
— 風音 (@kazaneyume) January 15, 2016
70:トマス・ピンチョン『重力の虹』1973年
世界文学史上に空前の伝説を刻んだ33万語、100万字超の巨篇――新訳成る! 耳をつんざく叫びとともに、V2ロケット爆弾が空を切り裂き飛んでくる。ロンドン、一九四四年。情報局から調査の命を受けたスロースロップ中尉は――。 ピューリッツァー賞が「卑猥」「通読不能」と審査を拒否した超危険作にして、今なお現代文学の最先端に屹立する金字塔がついに新訳。
長いので、途中で「あれ、最初の方ってどうだったっけ」と一度は読んだページをパラパラめくったり。
活字中毒者のみなさんにおすすめします。
『重力の虹』T・ピンチョン
— マカロニ大聖堂 (@makaroni_seidou) March 6, 2021
長く遥かな旅路の果て、読了までに約1ヶ月…。言わば1500ページに及ぶ文学の異常進化です。データベース的知に覆い尽くされた膨大な文字列。聖と俗の果てしない混乱。読めば読むほどエントロピーが増大し、脳味噌が沸騰してゆく感覚…。怪物的傑作にして読むドラッグです。 pic.twitter.com/8koruQiyQb
トマス・ピンチョン『重力の虹(上・下)』読了。佐藤訳(新訳)の方で読んだ。1日何時間読んだろうか、とにかく長い旅に思えた。読んでつまらない瞬間はないが情報の流量があまりに多く処理不能になりながらの読書。1450頁の長編なので前の部分を思い出すのが辛い。登場人物はあまりに多く、名前は
— neveu (@NeveuTristan) April 13, 2019
トマス・ピンチョン『重力の虹』#読了
— F R O G S (@Noveroman_71710) March 10, 2021
WWⅡ末期のカオスを総ざらいする勢いの箱庭ヨーロッパ歴程…この馬鹿馬鹿しい冒険が、大戦の「死への慰め」と、科学が君臨する巨大な陰謀論となる、等身大のロケット小説!
注釈必須の百科事典と称されるアメリカ文学の巨作です! pic.twitter.com/pekrmG1bF4