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「【初心者にもおすすめ】死ぬまでに読みたい海外文学100選【小説メイン】その1」の6回目となります。まず最初の記事からご覧ください。
ルールとしては、「一人一作品」ということにしています。そうしないとドストエフスキー、カフカ、ガルシア=マルケスなど有名作家の作品が複数入ってしまうので。
記事では執筆された年代順に10冊ずつ紹介していきたいと思います。
死ぬまでに読みたい海外文学100選51~60冊
51:グレアム・グリーン『情事の終り』1951年
不倫の恋は終わったはずだった。そう、嫉妬に狂った作者が奇妙な監視を始めるまでは。
究極の愛と神の存在を問う名篇を読みやすい新訳で。人妻サラとの道ならぬ恋から1年半。なぜ彼女は去っていったのか――捨てきれぬ情と憎しみとの狭間で煩悶する作家ベンドリックスは、その雨の夜、サラの夫ヘンリーと邂逅する。妻の行動を疑い、悩む夫を言葉巧みに説得した作家は、自らの妬心を隠し、サラを探偵に監視させることに成功するが……。
鮮やかなミステリのように明かされる真実とは。究極の愛と神の存在を問う永遠の名篇。
『情事の終り』というタイトルの通り、ストーリーは人妻との不倫を描いたまあ、ねえ…な内容です。
ミステリの手法もあり、丁寧な心理描写もあり、そして神の存在を問うていきます。
キリスト教徒でもなければ、キリスト教に興味もないという方だとちょっと読みにくいかもしれません。
グレアム・グリーン『情事の終り』読了。戦時下のロンドンで、背徳の逢瀬を重ねる小説家(ベンドリックス)と高級官僚夫人(サラ)。ナチの新型ミサイル着弾を機に、二人の無神論者に「信仰」が介入し、神を仰ぐ(二等辺)三角関係に。名作の密と圧は感じるが、内省がややこしく好みではない。
— りんだりんだ (@ichigekihits) June 7, 2016
グレアム・グリーンの『情事の終り』を #読了。面白かった。タイトルに反して“物語に始まりも終わりもない。”と始まる。主人公が一人称で語っていく形式で書かれている。ストーリー展開もスリリングで最初から引き込まれた。一過性のものである筈の情事の「終わり」がいつまでも訪れない。続く
— Anita (@anita9903) November 19, 2019
『情事の終り』#読了
— m i r k o (@mii832__) January 17, 2021
どうも全体的に意味がつかめなかったけれども、刺さる文章が多かった。
愛憎と信仰心が複雑に絡み合い、人間の心の中の矛盾がよく描かれていると思う。
特に神への恐れや憎しみが書かれていることには驚いた。… https://t.co/npcTPrR7zU
52:J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』1951年
インチキ野郎は大嫌い! おとなの儀礼的な処世術やまやかしに反発し、虚栄と悪の華に飾られた巨大な人工都市ニューヨークの街を、たったひとりでさまよいつづける16歳の少年の目に映じたものは何か? 病める高度文明社会への辛辣な批判を秘めて若い世代の共感を呼ぶ永遠のベストセラー。
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b205511.html
問答無用の超有名作品。「ライ麦畑」はやっぱり外せません。
いいものはいいんですよ。
良さを逐一書き出していくのも野暮になるような気がします。とにかく読んで欲しいです。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」読了。“めんどくさい”と“つまんない”で形成されている思春期の『なにもかもがキライ』というあの感覚、案外忘れてないもので、今読んでもすごくおもしろかった。頭の中に浮かんだことを、そのまんまそっくり正確に文章化できるのはやっぱ天才だけ。 pic.twitter.com/QNhkNrndSR
— cinema stephane (@hitori_eiga) July 9, 2018
#読了
— とち (@toti_0650) July 11, 2019
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
ずーっと読みたかった一冊。
外国ならではのフランクな雰囲気や物言いがすごく好きです。読んでいくうちにホールデンが兄のように思えてしまいました。彼に共感するところもしないところも含めてたくさん学べた一冊でした☺︎#ライ麦畑でつかまえて pic.twitter.com/LScwCkJ1Yi
J.D.サリンジャー著『キャッチャー・イン・ザ・ライ』#読了。
— まり子 (@chibimariko_) February 21, 2021
主人公ホールデン・コールフィールドくんがひたすら「君」に話し続ける物語。ひねくれてて思春期をこじらせているんだけど…なぜだか嫌いになれず最後まで彼の話を聞き続けてしまった。 pic.twitter.com/iKMF5AJrn5
53:アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』1952年
人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない
ノーベル文学賞とピューリッツァー賞を著者にもたらした
ベストセラーにして世界文学の金字塔文庫累計500万部突破の名作、50年ぶりの新訳刊行。
八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが――。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。
ストーリーは一人の老漁師が海に出て大きなカジキと闘うというもの。この短い作品の大半がその描写に割かれます。
読み終わってみると、心に残っているのはそのシーンではないのです。海に出掛ける前、そして海から帰ってきたあと、そのシーンの方が覚えているのです。
派手なシーンではありません。地味な老漁師の会話シーンこそこの小説のもっとも優れているところだと思います。
『老人と海』ヘミングウェイ
— 木嶌つぐみ (@k_tsugumi0) April 18, 2021
本の頁から、夜の冷たい海の風や波しぶき、魚の血の匂いが漂ってくるかのような臨場感あふれる作品でした。
目まぐるしく姿を変える海と共に懸命に生きる老人と、彼を慕う少年の言動にも心打たれます。#読了 pic.twitter.com/QcJNB12mv6
老人と海
— ヨウ@読書好き (@bookminimalist) July 8, 2020
老漁師とカジキの戦いを綴る物語。
広大な海の描写、カジキと戦う老漁師の行動、心情が鮮明に描かれ、気づくと物語に引き込まれている。まるで、その場にいるような錯覚を起こす。カジキに集中し、ひたすら向き合い続ける老漁師の姿からは学ぶものがある。#読了 #読書 pic.twitter.com/Jw6x36FjIh
【65冊目】
— taku / 読書×継続 (@job_rare) June 27, 2021
老人と海
ヘミングウェイを代表する短編小説。
老人の老いなき闘志、弟子やカジキとの絆がとても印象的でした。非常に読みやすく、原文も読んでみたいかも。
古典文学の一冊目にオススメの一冊です!#小説好きと繋がりたい #ヘミングウェイ #読了 #老人と海 pic.twitter.com/4rvkZzPwiF
54:フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』1955年
ペドロ・パラモという名の、顔も知らぬ父親を探して「おれ」はコマラに辿りつく。しかしそこは、ひそかなささめきに包まれた死者ばかりの町だった……。生者と死者が混交し、現在と過去が交錯する前衛的な手法によって紛れもないメキシコの現実を描き出し、ラテンアメリカ文学ブームの先駆けとなった古典的名作。
『ペドロ・パラモ』は海外の作品だと一、二を争うくらい好きな作品です。
小説自体はかなりややこしい構成になっています。時系列の前後する短い断章を何十個も読むことになります。初めて読んだ人は、まず間違いなく頭がこんがらがります。
時系列を見失い、人間関係を理解できない読者の目に入るのは死者ばかりの町を包み込む乾いた雰囲気、そしてペドロ・パラモを描いたラストシーンの美しさ。
ここからラテンアメリカ文学に手を出すのもありです。
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』(岩波文庫)。読了したそばからすぐに最新の頁に戻って読み返したくなるような小説だった。あちらこちらから声が聞こえてきて生と死の世界をいとも簡単に往還するので、読み手は翻弄させられるのだけれど、このポリフォニックな響きはフィクションの醍醐味だなあ。
— moegi nakano (@ship_ahoy) August 5, 2018
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』岩波文庫(杉山晃 増田義郎 訳)読了。
— honzuki (@honzuki8) February 20, 2021
現在と過去、死者と生者などか交錯する断章で構成された小説。流れや仕掛けは一読だけでははっきりとわからない。解説で多少理解できた感じ。ただ不思議なのはその曖昧な世界の中に読んでいた自分が閉じ込められたこと。 pic.twitter.com/P7GCQtbgux
ペドロ・パラモ/フアン・ルルフォ #読了
— ムアッディブ (@quluvsy) August 22, 2020
メキシコ。暑い日にはすずしい部屋で暑い本を読む。
名前しか知らない父をたずねてコマラを訪れた「おれ」。
しかし町には乾いた暴力の残滓だけが漂い、死者だけが饒舌に語る。
血も涙もすぐに涸れてしまうこの町では、慈雨など望むべくもない。 pic.twitter.com/sUdEyfJWPo
55:フリオ・コルタサル『遊戯の終わり』1956年
肘掛け椅子に座って小説を読みふける男が、ナイフを手にした小説中のもう一人の男に背後を襲われる「続いている公園」、意識だけが山椒魚に乗り移ってしまった男の変身譚「山椒魚」など、崩壊する日常世界を、意識下に潜む狂気と正気、夢と覚醒の不気味な緊張のうちに描きだす傑作短篇小説集。短篇の名手コルタサルの、夢と狂気の幻想譚。
日常と非日常が徐々に混じり合ってどこか奇妙な世界へと連れていかれるようなイメージの作品集です。
英米のSFとも違うし、ガルシア=マルケスやリョサのマジックリアリズムともどこか異なる気がします。イメージとしてはカフカなのでしょうか。
コルタサル『遊戯の終わり 』読了。
— neveu (@NeveuTristan) February 25, 2015
日常の風景が微妙に非日常的になってきて、気付けば非現実的な現実が目の前に立ち現れている。コルタサルの短編はそれらの境界の書き方が絶妙で、自然で、当たり前の表情でこちらを見ている。不気味・・・ではない。幻想的とも少し違う。とても親密な恐怖か。
『遊戯の終わり』読了。名高い『続いている公園』も好きだが、一番気に入ったのは『夕食会』。これから催される夕食会の招待状を出した人物の元に、招待客からまだ行われていない夕食会で起こったトラブルに関する手紙が送られてきて……という話。何が現実か判らない不思議さのある一作。
— 〇〇怪獣 バスコドン (@vasco_1970) February 1, 2020
コルタサル『遊戯の終わり』を読了。アルゼンチン出身の作家の短編集。夢とも現実ともつかぬ幻想譚、少年少女の繊細な心理をつづる作品、南米裏社会を舞台にした作品など傾向は多彩だが、非日常が侵入して日常の安定が揺らぐのは共通する。巻頭の掌編「続いている公園」の表紙の紹介はネタバレでは。
— 磯田勉 (@isopie_) January 1, 2013
56:ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』1957年
不滅の青春の書『路上』が半世紀ぶりの新訳で登場。西部の太陽の子、輝けるディーンに引っ張られるように、若い作家サルは広大なアメリカ大陸を横に縦に疾駆する。「7年にわたる旅をたった3週間で小説に仕上げた」「タイプ用紙の交換ももどかしく、長さ120フィートもの巻物状の紙にノンストップで打ちつづけた」など多くの伝説に彩られ、ニール・キャサディ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ他実在のモデルの登場でも話題を呼んだ衝撃の書。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文学、文化に決定的な影響を与え続けた傑作が、躍動感あふれる新訳でよみがえる。
この小説は若い人におすすめしたいです。18とか19とか20とか。
とにかく疾走感がハンパない。そして最初から最後までエネルギーに満ちています。それは「大人なんてクソ」と言う人にしかないエネルギーです。
『オン・ザ・ロード』(河出書房新社)読了。
— 那村洵吾(jungo namurax) (@J_namura) March 24, 2021
430ページ、
嵐のように読み終わりました。
すごい。
滅茶苦茶なエネルギーだ。
学生時代に読んでたら、ぼくも路上に飛び出していただろう🌠 pic.twitter.com/pE4uHQIqJJ
ケルアック ? 私は好きです、良かったと思う。 RT @yutakato: 『オン・ザ・ロード』読了。素晴らしい。周囲の評価は一貫して低かったので読む前からしょんぼりだったが、僕は素晴らしいと思う。これを読んで感動しない人は、青春への重要な資質を失ってしまっているのだろう。僕は風
— デュエット (@lala_duets) November 28, 2010
夏休みからだらだらと読んでいた「路上」の新訳版「オン・ザ・ロード」読了。旧版よりも読みやすくなったかな。いいね。いいね。って言いながら加速して路上を突っ走る。めちゃくちゃなんだけど、ピュアでクリアで自由なんだよなあ。
— iijima (@traveler1140) August 26, 2010
57:イタロ・カルヴィーノ『むずかしい愛』1958年
ちょっとしたずれが,日常の風景を一変させる.ときめきと居心地の悪さ.どこからか洩れてくる忍び笑い.それは姿の見えない相手との鬼ごっこに似ている.兵士が,人妻が,詩人が,会社員が,もどかしくも奮闘する,十二の短篇.この連作が書かれた一九五○年代はカルヴィーノの作風の転回点にあたり,その意味でも興味ぶかい.
「○○の冒険」と名付けられた12の短編が収められています。
「冒険」とタイトルに付いていますが、冒険小説ではなく、描かれるのは個性豊かな面々の日常の一ページです。それが小気味いいですし、優しいです。
「むずかしい愛」カルヴィーノ/岩波文庫
— 稀晁@オバ還が遊ぶ (@nyankokonya) November 15, 2020
様々な立場の人々による12篇の連作短編集。
コミュニケーションが苦手で言葉で伝えることができず、内向で自己完結してしまう。
わかるけど、面倒くさいやつ(ら)
そこに愛はあるのか。(なんかのCMみたい)
全員カルヴィーノ自身だろうね。#読了#積読消化 pic.twitter.com/WFBeNrnSm5
むずかしい愛 / カルヴィーノ 和田忠彦訳
— 夏果和なまり (@namarinatsukawa) July 9, 2020
世界はヒトの数だけある。少しずつ違う。
カルヴィーノの目と筆を通して見える世界はひどく美しかった。日常にあらゆる美と少しの皮肉が混じり、秒針が刻む無機質なリズムのように描かれる情景は美妙な詩を読んでいるみたいでした。#読書 #読了 pic.twitter.com/h1Uuj3ee2T
イタロ・カルヴィーノ『むずかしい愛 』読了。執拗なまでの描写のこだわりは『柔らかい月』に通じるものを感じたが、それでも語り口は違うし、何よりこの「小市民たちの小冒険集」、ありふれた情景の中での自分だけの非日常、思い込みによる切迫を心理描写巧みに描かれていて、しかも何より温かい。
— neveu (@NeveuTristan) July 6, 2016
58:カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』1959年
時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは? 巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作を訳も新たにした新装版。
宇宙を股にかけたスペースオペラ…とこの小説を説明するのは間違いな気がします。そんなSF小説です。
じゃあ何が描かれているのかと言われてもよくわからない。なんかよくわからないけど、読み返った後にふと自分の人生を振り返っていた。そんな人が多いんじゃないでしょうか。
「タイタンの妖女」カート・ヴォネガット・ジュニア
— わゆう (@inzenwayu) March 8, 2021
波動化したラムファードは神のような力を使って、計画を実行し人類を導く。その計画に巻き込まれた大富豪コンスタントが富も記憶も奪われ太陽系を流浪させられる話。
のらりくらりした雰囲気が癖になり、著者の人類愛を感じる。#読了 pic.twitter.com/m1Bo6C6CEc
タイタンの妖女
— シュワアワー👉手話っていいかも (@shuwa_hour) January 27, 2021
カート・ヴォネガット・ジュニア
富もすべての記憶もなくして、地球から火星へ水星、そして土星の衛星タイタンまでさすらいの身となる男の話。
何がなんだか分からないけど、この世に生きる意味を考えてしまった。
英文で読めばもっと楽しいのだろう#読了#読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/YKzVcXZbeE
「タイタンの妖女」 カート・ヴォネガット・ジュニア #読了
— ぽこ太郎 (@white_glint10) June 22, 2020
先が読めない展開(予言されているが)で、オチのスケールが壮大で良かった。特にボアズとハーモニウムとの話は謎の感動があった。ただ、古典名作SFということで、今となっては古いかなと思うところもあるかなぁ。 pic.twitter.com/amgd3vfYqD
59:スタニスワフ・レム『ソラリス』1961年
惑星ソラリス――この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。彼らにいったい何が? ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく……。人間以外の理性との接触は可能か?――知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。レム研究の第一人者によるポーランド語原典からの完全翻訳版
読む人によっては恋愛小説にもなるし、SF小説にもなるし、ファンタジーにもなるし、ホラーにもなるし、哲学書にもなる。ワクワクもするけど、退屈もする小説です。
自分が理解できないものと接したときに、人はできることは、内省にこもり、自分自身を見直すことしかないのでしょうかね…
S・レム/ソラリス #読了
— きみこ 📖読書垢 (@book_Qixianqqq) March 29, 2020
意識を持った海に覆われた惑星ソラリス。研究員たちの前に現れる幽体F。
もしも絶対的他者に出会ってしまったら…?
理解不能、意志疎通不可能な存在への拒絶。しかし嫌悪や恐怖の向こうから此方を見返しているのは、自分自身なのかもしれない。
時間をおいて再読したい本。 pic.twitter.com/dpfdKeUfjA
スタニスワフ・レム「ソラリス」国書刊行会(沼野充義 訳)読了。
— honzuki (@honzuki8) July 8, 2021
言うまでもなく、とても面白かった。解説にもあったがいろんな読みができる深みがある小説。SFと言うより文学だと思う。人類の本質を描いているように感じた。20年くらい文庫を積んでいたが、最新訳で読んだ。本当に傑作だと思う。 pic.twitter.com/DiuTHPx44a
『ソラリス』スタニスワフ・レム #読了
— まめ (@mame42424242) October 11, 2021
新たな視点から未知との遭遇を書いた小説としても面白い、ラヴ・ロマンスとしても面白い、幻想小説としても面白い、神学的議論も面白い、多様な要素が共鳴して、つまりとても面白い。主張の真偽はさておき、人間を相対化する謙虚な視点が、私は好きです。 pic.twitter.com/LpOqpDyOFD
60:アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』1962年
午前五時、いつものように、起床の鐘が鳴った。
ラーゲル本部に吊してあるレールをハンマーで叩くのだ――。
ソ連崩壊まで国外に追放されていた現代ロシア文学を代表する作家が、
自らが体験した強制収容所での生活を描く。1962年の暮、全世界は驚きと感動でこの小説に目をみはった。のちにノーベル文学賞を受賞する作者は中学校の田舎教師であったが、その文学的完成度はもちろん、ソ連社会の現実を深く認識させるものであったからだ。スターリン暗黒時代の悲惨きわまる強制収容所の一日をリアルに、時には温もりをこめて描き、酷寒(マローズ)に閉ざされていたソヴェト文学にロシア文学の伝統をよみがえらせた名作。
ソ連時代の強制労働収容所を舞台にした小説です。
そう聞くと暗くて悲惨な小説をイメージするんですが、そんな雰囲気では書かれていないんですよね。もっと前向きです。
でもこれ読んでいると「怖いな」って思うんですよね。
ブラック企業で毎日毎日サービス残業をさせられているような人が、「今日は終電じゃないから良い日だな」って考えているようなもんじゃないかなって、ふと頭に浮かんだりするんですよ。
最初のイメージ通り生活は過酷なわけで、そこに人間の尊厳やしたたかさを描き出すって、相当残酷なことなのかなと考えさせられます。
『イワン・デニーソヴィチの一日』#読了
— 本を読むミドリスキー (@midorisky_hon) December 21, 2021
スターリン時代の強制収容所の、ある日の起床から就寝までのお話。酷寒の中、粗末な食事に過酷な労働、長すぎる刑期にも関わらず、囚人たちの姿は悲惨ながらもどこかユーモラスに描かれる。https://t.co/bJJR2Lxh7e
『イワン・デニーソヴィチの一日』読了。ソビエト版の刑務所の中。刑務所というか強制収容所だけど、飯は食えたし、よく働いたし、うっかり拾ったものは見付からなかったし、今日はいい日…みたいのが詳しく書かれている。過酷な生活でも生きていれば良いことあるさ的なものは嫌いじゃ無いぞ…。
— ヒキムスビ (@hikimusubi) December 18, 2019
#読了 『イワン・デニーソヴィチの一日』
— pinon (@pinotyaki) August 3, 2021
スターリン時代のラーゲル(強制労働収容所)での一日が、主人公のイワン・デニーソヴィチの淡々とした、ユーモラスな語り口で書かれている。そのおかげで、過酷な収容所生活でも憂うつさや悲壮感がなく、不思議と明るい。主人公は生き延びることに前向きで、 pic.twitter.com/LD7S2lQTzR