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「【初心者にもおすすめ】死ぬまでに読みたい海外文学100選【小説メイン】その1」の5回目となります。まず最初の記事からご覧ください。
ルールとしては、「一人一作品」ということにしています。そうしないとドストエフスキー、カフカ、ガルシア=マルケスなど有名作家の作品が複数入ってしまうので。
記事では執筆された年代順に10冊ずつ紹介していきたいと思います。
死ぬまでに読みたい海外文学100選41~50冊
41:ジャン=ポール・サルトル『嘔吐』1938年
20世紀フランス文学の金字塔、60年ぶりの完全新訳!
港町ブーヴィル。ロカンタンを突然襲う吐き気の意味とは……
一冊の日記に綴られた孤独な男のモノローグ。
ドストエフスキー、カフカ、カミュ。そんな作家たちの作品を読み、リストに紹介してきたとなれば、サルトルの『嘔吐』は外せないだろうと思いました。
ですがサルトルの『嘔吐』は難しい。
難解というよりも、読みにくい、御しにくいという印象です。
サルトル 「嘔吐」読了。
— 蓮華 (@Rengemonogatari) April 1, 2020
存在とは何か。
それは外から形づけられた形式に過ぎないのか。
「自分」と「他」の境界線は、形式によって区切られた単なる「もの」にすぎないと思うと、なるほど、たしかに吐き気を催す。 pic.twitter.com/Smp4e0xsqB
J-P・サルトル『嘔吐』読了。鈴木訳を以前読んでへーふーんはーん状態だったので、今回は人文書院の白井浩司訳を読んでみた。随分と印象が違うがこちらの方がよりサルトルの秘めたる「熱さ」を感じられたような。普通の小説じゃないので読むのに覚悟は必要だが、この作品は思考を追いやすい。
— neveu (@NeveuTristan) July 17, 2015
昨年から難儀していたサルトル氏の「嘔吐」
— 6G (@_Six_G_) March 4, 2021
読了しました
「生きるか、物語るか」の意はまだ咀嚼できていないけれど、不条理性の揮発と存在の在り方はある程度解釈ができたつもりです pic.twitter.com/Mst7czAV4x
42:ジュリアン・グラック『アルゴールの城にて』1938年
20世紀フランス文学の中で特異な存在感を誇るジュリアン・グラック(1910―2007)のデビュー作。舞台は海と広大な森を控えてそそり立つ古城。登場人物は男二人と女一人。何かが起こりそうな予感と暗示――。練りに練った文章で、比喩に比喩を積み重ね、重層的なイメージを精妙な和音や不意打ちの不協和音のように響かせる。
こういうリストを作るときに悩むのが、自分の色をどれだけ出すかということです。シェイクスピアやディケンズなら誰でも紹介するわけで、気になるのは人によって変わってくるところじゃないですか。
『アルゴールの城にて』は率直に「これを選ぶ人はどれだけいるんだろう?」とも思いました。
ストーリーや展開を追いかけるというよりも、言葉や比喩、世界観を追いかけることになるでしょう。よく言えば壮麗で、悪く言えばダルい。よく言えば詩的な幻想に満ちていて、悪く言えばくどい。
ジュリアン・グラック『アルゴールの城にて』(安藤元雄訳、岩波文庫、2014年1月刊)読了。〈夢の書法〉とでも言うべき壮麗な文体で織りなされる傑作ノワール。達意の名訳による「小説のシュルレアリスム」叢書(白水社刊)からの文庫化。巻末の訳者解説も簡潔にして要を得たもので言うことなし。
— 岡井友穂 (OKAÏ Tomoho) (@offtrap) May 30, 2014
ジュリアン・グラック著『アルゴールの城にて』読了。比喩に次ぐ比喩、散らばっていてこれはどこにかかるんだ?と行きつ戻りつ読み進む。一句一句ごとに例えば森の濃さ深さ恐ろしさが増幅していくような恐ろしく想像力を刺激する力…安易に感想を言えないほど私には手に負えない作品だった。疲れた〜。
— Juico (@jucco16) March 19, 2014
ジュリアン・グラック「アルゴールの城にて」読了。読み終わって慄然とします。暗く深いゴシック的な古城での運命的な惨劇に至る男女3人の心理と行動を、微細な時間の推移が積み重ねられていく空間に驚くべき鮮やかなイメージの言葉で描出していきます。
— 渡辺 (@nnabbeyasu) March 6, 2014
43:ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』1940年
「勇気ある作家」ブッツァーティの代表作。「人生」という名の主人公が30年にわたる辺境でのドローゴの生活にいなにひとつ事件らしいものを起こさない……。20世紀幻想文学の古典。
「孤独」を描いた文学が好きです。ドストエフスキーからクッツェー、オースター…
今は人生を精力的に過ごしてはいなくても、「これから何かいいことがあるだろう」、あるいは「やりたいことがあるけど明日でいいか」と思っていたりしませんか?
そんなことを期待しながら結果的に無為な日々を過ごしてしまっている人は多いでしょう。そんな人におすすめしたい作品です。きっと苦い苦い読後感を覚えることでしょうから。
『タタール人の砂漠』 #ブッツァーティ 読了。
— Reiko (@ReiReiko_o) April 12, 2019
辺境の砦に赴く若い兵士の物語。
強い焦りを感じた。
人間の身体に恒常性があるように、ひとたび環境や状態に慣れてしまえばそこを離れるのは難しくなる。
いつかは…そのうち…なんて夢見てるうちに呆気なく終わりを迎える。それが現実。#読書記録 pic.twitter.com/JhPpAg8Ji1
#日本怪奇幻想読者クラブ
— 一ツ家華子 (@eaOoUxdNLWCPHZa) April 11, 2019
ブッツァーティ『タタール人の砂漠』読了
無為と孤独をこんなに容赦なく突きつけてくるお話だったとは……。期待を捨てきれず、好機を活かせず、何者にもなれずただ過ぎ去る年月って、「あれ?呼んだ?」という感じで、たいへん苦く受け止めた次第です。 pic.twitter.com/xxg8ddtfkd
読了ツイート
— あさと (@pgdc247) May 28, 2018
タタール人の砂漠/ブッツァーティ
イタリア人作家、ブッツァーティさんの代表作。戦争の時代に、荒涼とした砦に赴任することとなった主人公ドローゴの数奇な人生を描いている。
孤独にスポットを当てていて、西洋的な無情感、虚無感などが感じられる、滋味に富んだ一冊でした☺#読了 pic.twitter.com/DYYo6BWVT2
44:アルベール・カミュ『異邦人』1942年
私ははじめて、世界の優しい無関心に、心をひらいた。
太陽の眩しさを理由にアラビア人を殺し、死刑判決を受けたのちも幸福であると確信する主人公ムルソー。不条理をテーマにした、著者の代表作。
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。
読み始める前にあらすじを見たときに、僕は「こんなヤバいやつが主人公の小説なのか」と思ったことをよく覚えています。
そんな印象で読み始めたはずなのに、読み進めて行っても、なぜか主人公の事を「変だ」とか「狂人だ」なんて思ったりしないんですよね。
「この作品は絶対読むべき!」みたいなキャッチコピーは嫌いなんですが、『異邦人』だけは例外で、この小説にはそういう言葉を使ってもいいのかなと考えたりもします。
異邦人 #読了
— べるもっとちゃん@読書アカ (@hanabanasiku) February 7, 2020
世間が求める普通、世間が求める定型に当てはまれなかった人の行く末。
本が好きで図書室よく行ってたんですけど、日を浴びて運動しない児童は問題児扱いだった小学生時代を思い出しました・・・
好きに生きて好きに死にたいねぇ pic.twitter.com/VuMSwTP8w2
異邦人 カミュ #読了
— 律夏@読書垢 (@ritukabook1205) August 19, 2019
きょう、ママンが死んだ。
その翌日喜劇映画を見る主人公は本能的で刹那的だと思った。
主人公にとって死は解放のように描かれていたのかな?
終始なんとなく張り詰めて読んでた。灼熱で行き場のない夏だなぁ。面白かった! pic.twitter.com/mKuTomzU6P
異邦人/カミュ #読了
— laki☆ (@lakimemobook) March 23, 2021
“ひとはいつでも多少過ちをおかすのだ“
一見して非人道的とも思えるムルソーの振る舞いは、嫌悪を抱かせるものではなかった。
純粋にのぞかせる『人間の本質』に共感すら覚える。
論理的な思考よりは感覚で、身体で、心で受け止め、感じ入る名作だった✨ pic.twitter.com/0FwICctSyo
45:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』1943年
サハラ沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて……」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。一本のバラの花との諍いから、住んでいた小惑星B612を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。肝心なことは目では見えない。心で探さないとだめなのだ……。生きる意味を問いかける永遠の名作を池澤夏樹による瑞々しい新訳でお届けします。原典の世界観を忠実に再現した横組みの本文。電子化に際し、挿絵は原典の彩色に復原しました。手のひらの中で、サンテグジュペリの描いた世界が鮮やかによみがえります。
超有名作品で童話なので子どものときに読んだことがある方も多いんじゃないでしょうか。
でも子どものときにこの本の良さが分かるのでしょうかと、大人になって読み返してから思うのです。
ハッとさせられる言葉の数々はかつては考えていたが忘れてしまったことをもう一度思い出させてくれる本です。
星の王子さま/サンテグジュペリ
— Y.M. (@YM39810186) August 13, 2019
ものは心で見る。肝心なことは目では見えない
地球で出会ったキツネと人物により王子さまは帰る決意をする.けれども離れ離れになる訳ではない,星を見上げれば必ずそこにいるから.かけがえのない相手との関係は目では見えないですよね.#読了 #読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/5Co625oOM7
#読了 『星の王子さま』
— sou@理系読書📘 (@gxAvU94mc5OVTd3) December 19, 2021
最近、自分のことばかり追いかけていて
自分以外の物に目を向けれていなかった
幼い頃感じたような
「何気ない気付きを大切にしたい」
そう思せてくれる一冊でした! pic.twitter.com/ce4eQdCPHp
『星の王子さま』 読了
— 猫ミヤ@乱読 (@neko00912) August 14, 2021
すごく有名な作品で、読んだことがないので興味本位で読みましたが、私には難しかったです。
花とは何か、キツネとはなにか、たくさんの星を渡り歩いたのに、なぜ地球から自分の星に戻るのが難しいのかなど、疑問点がたくさんあって難しい。
キツネとの会話が良かったです。 pic.twitter.com/rk7MgwaTMC
46:ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』1944年
夢と現実のあわいに浮び上がる「迷宮」としての世界を描いて現代文学の最先端に位置するボルヘス(一八九九―一九八六).われわれ人間の生とは,他者の夢見ている幻に過ぎないのではないかと疑う「円環の廃墟」,宇宙の隠喩である図書館の物語「バベルの図書館」など,東西古今の神話や哲学を題材として精緻に織りなされた魅惑の短篇集.
https://www.iwanami.co.jp/book/b248478.html
ボルヘスは結構難しいと思います。
短篇小説や詩ばかりなので最後まで通読できないということはありません。その解釈に首をひねるのです。咀嚼しにくい。
そんな僕でも「バベルの図書館」を読むとワクワクするんです。『砂の本』の「他者」とかも。多くの作家が影響を受けたのも頷けます。
伝奇集/ボルヘス #読了
— フォスフォ (@ura_osoi) March 19, 2021
著者の博覧強記ぶりに眩惑しながら読了。ボルヘス、初読みだけどかなり好きかも…。
隠喩としての虚構、虚構を生む虚構、現実を侵食する虚構など、手を変え品を変えてこちらの現実感覚を揺さぶってくる。思考と認識のワクをぐっと拡張してくれるような、円環と迷宮の短篇集。 pic.twitter.com/QBphUVOrUc
ボルヘスの伝奇集を読了。円環の廃墟やバベルの塔など代表作品が収録されていた。うーん、よくわからない部分も多数あった笑。最近はラテンアメリカ文学という未開の地に足をふみいれているから、次はリョサかマルケスかな。マジックリアリズムを堪能したい。 pic.twitter.com/HFSRMCR2gF
— パプロル102 (@paperole102) October 15, 2020
J.L.ボルヘス「伝奇集」読了。物語を支配する単線の時系列を戸惑わせ、言葉の定義を混乱させることで、顕在する物語が解体され、複数の隠された物語が立ち現れる。その不穏さ、力強さは圧倒的。「『ドン・キホーテ』の著者,ピエール・メナール」「死とコンパス」等の皮肉さに笑った。#book
— Q⃣ o⃣ o⃣ (@qozop) March 2, 2011
47:アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』1944年
優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
ミステリーの女王であるアガサ・クリスティからは『春にして君を離れ』を。
ミステリファン、推理小説ファンの方からしたら、「なんでこれなんだよ」という感じかもしれませんね。『アクロイド殺し』でも『オリエント急行の殺人』でも『そして誰もいなくなった』でもないわけですから。
殺人事件は起きませんし、名探偵が事件を解決するわけでもありません。列車がトラブルで来ない中、駅で待つ女性が回想をする。ただそれだけです。
理想の家庭像、家庭の人間関係について思いを巡らせるうちに、読者は哀しくもなり、怖くもなり、不安になり、恐怖を覚え…心理描写が優れた作品です。
#読了
— しまねこ (@shima_neko_13) June 26, 2021
春にして君を離れ/クリスティ
「人生は真剣に生きるためにあるので、いい加減なごまかしでお茶を濁してはいけないのです」
人の死なないミステリ。むしろクリスティの純文学…そして傑作!笑
この作品、読む人によってはめちゃくちゃ怖いと感じるのでは…
主人公はもちろん、夫もウーン…😑 pic.twitter.com/8OhLg8D1Hc
#読了 春にして君を離れ/アガサ・クリスティー
— ホンガスキー (@hongaski) August 1, 2020
良妻賢母である女性が、ふとしたきっかけから自分が良き妻・母であったかを疑問に思い、疑心暗鬼になる。
自分の事と重ね合わせると、心あたりがありすぎて怖ろしくなります。 pic.twitter.com/ZfgR7kfkgp
春にして君を離れ/
— みきみき (@mammals_miki) July 3, 2021
アガサ・クリスティー
すごく引き込まれた。
じわじわと恐ろしい話だな〜と思いながら、最後まで期待を捨てずに読んでた。
別の選択肢を選んでいたらどうなっていたのだろうか?
読後はなんとも言えない切なさとやるせなさ…!
#読了 pic.twitter.com/EA7yHzkt7o
48:トルーマン・カポーティ『遠い声 遠い部屋』1948年
心は万物(すべてのもの)よりも偽るものにして甚(はなは)だ悪(あし)し
誰(たれ)かこれを知るをえんや――エレミヤ記 第17章
カポーティを「天才少年作家」と位置付けた、眩いばかりの処女長編。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエルを主人公に、近づきつつある大人の世界を予感して怯えるひとりの少年の、屈折した心理と移ろいやすい感情を見事に捉えた半自伝的な処女長編。戦後アメリカ文学界に彗星のごとく登場したカポーティにより、新鮮な言語感覚と幻想に満ちた文体で構成されたこの小説は、発表当時から大きな波紋を呼び起した記念碑的作品である。
カポーティ『遠い声 遠い部屋』を読んで衝撃を受けたことをよく覚えています。
それまでに読んだどんな小説とも文章が違っていたのです。翻訳でもその違いがよくわかりました。単語の組み合わせが違うんです。全部が知っている単語なのに、その組み合わせである文章は全く見たことがないものでした。
天才はこういう小説を書くのかと思い知らされたような気がします。
トルーマン・カポーティ「遠い声遠い部屋」を読了。少年の自我を見出すまでの精神的成長、内的葛藤を描いてますが、現実と観念を行ったり来たりするので、読んでいてたまに混乱します。🤣個人的には前に読んだ、ティファニーや夜の樹の短編集の方が面白いと感じました。 pic.twitter.com/ZvMeQlSQ59
— たかふみ (@fufufu01taka) October 31, 2021
『遠い声、遠い部屋』カポーティ #読了
— さゆき (@smusglivr) September 12, 2018
カポーティの書く孤独な人間が大好きだ。
少年が青年になる時、初めて他人特有の人生に思いあたる。自分と他人が完全に別の人間であるということは一見孤独なようだが、愛情の芽は他人のなかにあるのだ。 pic.twitter.com/2mWVmzLFaP
遠い声 遠い部屋
— 江戸川🍰再来 (@konankonakona) October 5, 2021
カポーティ#読了
カポーティの小説を読むと神経が研ぎ澄まされる感じがする。
少年の虚実が曖昧な恐怖に満ちた世界の不安と美しさを非常に鋭利に描いていて、そこから脱出する過程が胸に迫る。 pic.twitter.com/ogzcGVnQ1k
49:ジョージ・オーウェル『1984年』1949年
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する超全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは、真理省記録局で歴史の改竄に従事していた。彼は奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、伝説的な裏切り者による反政府地下活動に惹かれるようになる。
リストにあるSF作品の中で一番好きな小説が『1984年』です。
「憎悪習慣」「思考警察」「反セックス青年同盟」「ブラザー同盟」「表情犯罪」など様々なパワーワードが印象的です。
70年以上前の小説ですが、「二重思考」みたいに現代の日本で現役バリバリの事案が出てきたりしているところがおもしろいんですよね。ディストピア小説なのに、現代の日常生活にダブっているところがちらほらあるんです。
オーウェル『1984年』を読了。いつかは読まなきゃと思っていた人生の宿題本。読んでみると、なにを億劫がっていたのかと思うほど、おもしろい。この奈落に突き落とされるような、でもどこか甘美な小説からあえて教訓をひろうなら、声をあげられるうちにあげよ。思想統制、過去の改ざん、怖すぎる。
— NAWA, K (@kapponous) March 29, 2017
#読了 1984年 (新訳版)
— まりも (@ma_ri_mo_a30) September 27, 2021
人々の思想や自由をここまでも制御するのかという一党による独裁主義。重苦しさと恐ろしさを痛感。文字を追っただけの読了になってしまいツイートして良いものかと悩んだが、反省を含めた備忘録として。課題のような再読したい一冊になった。 pic.twitter.com/sfn4EJeoi9
ジョージ・オーウェル「1984年」読了。
— みのくま (@minokuma_book) February 14, 2020
本書の帯のとおり、この本をレトロスペクティブ的に未来を予見したと捉えてもいいのかもしれないが、あまりにもその考えは浅いと言わざるを得ない。
オーウェルはもっと人間とは何か、永遠とは、愛とは、そして生きるとは何かについて考えている。
大傑作でした pic.twitter.com/xxuSD87ja9
50:レイ・ブラッドベリ『火星年代記』1950年
人類は火星へ火星へと寄せ波のように押し寄せ、やがて地球人の村ができ、町ができ、哀れな火星人たちは、その廃墟からしだいに姿を消していった……抒情と幻想の詩人が、オムニバス中・短篇によって紡ぎあげた、SF文学史上に燦然と輝く永遠の記念碑。
タイトルの通り、火星を舞台にしたSF作品です。
なんですが、その中身を読んでみれば、ファンタジー要素もあり、詩的な要素もあり、風刺もありと単なるSF小説の枠を超えた器を持っている作品だと思います。
つまりこの時代には一般的でなかったコンピューターなどのハイテク機器を駆使して宇宙を冒険することが主題の小説ではないのです。地球人と火星人のやり取りに読み応えがあるのです。結局地球人は宇宙に出て行っても、地球上で起こしたようないざこざを繰り返すのかもしれませんね。
レイ・ブラッドベリの「火星年代記」読了しました。とっても面白かったです。人間の愚かさにぞっとし永遠の孤独に恐怖しました。ブラッドベリさすがでした。名作ですね。 pic.twitter.com/TjId1oD0o0
— きいろ* (@kiiro9_9) November 15, 2015
ブラッドベリの「火星年代記」読了。心が震えた。最後のお話の最後の場面ではもうなんかこう、ぶわっとくるものがあって、何だこれすごい。すごかったです。
— くらげ(佐々木海月) (@k_tsukudani) June 1, 2018
『火星年代記』レイ ブラッドベリ #読了 #再読
— ぽん@読書好き (@jellyzebrafish) January 25, 2021
火星にて、火星人と邂逅し、去っていき、そして…の20年を描く
SFを読んでるはずなのに、懐かしさ、『大草原の小さな家』を連想させる描写
とはいえ、内容は全く異なり、悲喜こもごも、深く読み込みたい哲学的なテーマが多い
無人の家の話は心に残る