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松本 清張 まつもと・せいちょう(1909年12月21日 – 1992年8月4日)
小説家。広島県広島市生まれ。実家が貧しかったため、板櫃尋常高等小学校卒業後に就職。給仕、印刷工、広告図案、陸軍への入隊を経て、戦後の1951年に書いた処女作『西郷札』が『週刊朝日』の「百万人の小説」の三等に入選。同作で第25回直木賞候補となった。1953年に『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞。1958年には『点と線』『眼の壁』がベストセラーになり、松本清張ブーム、社会派推理小説ブームを起こした。その他の作品に、『ゼロの焦点』『砂の器』などがある。
松本清張のおすすめ作品ランキング
第5位:日本の黒い霧
戦争に敗れ、アメリカ軍の占領下、日本国内では奇怪な事件が連発した。国鉄総裁が轢死体で発見された「下山事件」、民間飛行機「もく星」号の墜落後の隠蔽工作、昭電・造船汚職の二大疑獄事件、現職警部が札幌路上で射殺された「白鳥事件」、衝撃では「ゾルゲ事件」に劣らない「ラストヴォロフ事件」……こうした事件の捜査は、占領軍と日本側の権力筋の強権によって妨害された。多くの資料と小説家ならではの考察で真相解明しようとした金字塔的ノンフィクション。
第4位:黒革の手帖
私は、銀座の女王になる――。切り札は、架空口座が記された手帖。
累計180万部突破、清張史上最強の悪女!7500万円の横領金を資本に、銀座のママに転身したベテラン女子行員、原口元子。店のホステス波子のパトロンである産婦人科病院長楢林に目をつけた元子は、元愛人の婦長を抱きこんで隠し預金を調べあげ、5000万円を出させるのに成功する。次に彼女は、医大専門予備校の理事長・橋田を利用するため、その誘いに応じるが……。
夜の紳士たちを獲物に、彼女の欲望はさらにひろがってゆく。
第3位:ゼロの焦点
自殺した夫には、妻も知らない、もう一つの名があった──。
『点と線』と並び称される、清張初期を飾るミステリーの最高傑作!縁談を受け、広告代理店に勤める十歳年上の鵜原憲一と結婚した禎子。本店勤めの辞令が下りた夫は、新婚旅行から戻ってすぐに、引き継ぎのため、前任地の金沢へ旅立った。一週間の予定をすぎても戻らない夫を探しに、禎子は金沢へ足を向ける。北陸の灰色の空の下、行方を尋ね歩く禎子は、ついに夫の知られざる過去をつきとめる。
戦争直後の混乱が招いた悲劇を描き、深い余韻を残す著者の代表作。
第2位:砂の器
113刷、累計460万部突破
清張文学の金字塔、日本ミステリー史上最高傑作!東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。
被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、
老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。
だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。
人間の「宿命」とは何か?上下2巻。
第1位:点と線
列車時刻表の「わずか四分間の偶然」を巧みに突いた、殺人のカラクリ。
「アリバイ破り」の醍醐味を!もはや伝説の名著。雑誌「旅」に連載された、松本清張の処女長編。九州博多付近の海岸で発生した、一見完璧に近い動機のある、役人と料亭の女との心中事件。その裏にひそむ恐るべき奸計。汚職にからんだ複雑な背景と、殺害時刻に容疑者は北海道にいたという鉄壁のアリバイの前に立ちすくむ捜査陣……。
列車時刻表を駆使したリアリスティックな状況設定で、推理小説界に“社会派ミステリー”の新風を吹きこみ、史上空前の推理小説ブームをまきおこした名作。