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殊能 将之 しゅのう・まさゆき(1964年1月19日 – 2013年2月11日)
推理作家。福井県出身。名古屋大学理学部中退。大学中退後に上京し編集プロダクションした後帰郷。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞してデビュー。『美濃牛』で、第1回本格ミステリ大賞候補。『鏡の中は日曜日』で、第2回本格ミステリ大賞候補。2016年、『殊能将之 読書日記 2000-2009』が第47回星雲賞ノンフィクション部門参考候補作となった。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:ハサミ男
- 2位:鏡の中は日曜日
- 3位:黒い仏
作品一覧リスト
ハサミ男(1999年8月)
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
石動戯作シリーズ
美濃牛(2000年4月)
病を癒す力を持つ「奇跡の泉」があるという亀恩洞(きおんどう)は、別名を〈鬼隠れの穴〉といい、高賀童子(こうがどうじ)という牛鬼が棲むと伝えられていた。運命の夜、その鍾乳洞前で発見された無惨な遺体は、やがて起こる惨劇の始まりに過ぎなかった。古今東西の物語の意匠と作家へのオマージュが散りばめられた、精密で豊潤な傑作推理小説。
黒い仏(2001年1月)
9世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、1つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える2つの事柄の接点とは? 日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する2つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作(いするぎぎさく)は、導き出せるのか? 賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。
鏡の中は日曜日(2001年12月)
梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。時間を超え交錯する謎。まさに完璧な本格ミステリ。続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。
樒 / 榁(2002年6月)
いわくつきの部屋と、とびきり奇妙な凶器!武器庫を模した旅館の部屋で起きた密室殺人。凶器はなんと天狗の斧 十六年後、同じ舞台で再び不可能犯罪が。あの名探偵の意外な素顔がきらめく本格ミステリ!
文庫版『鏡の中は日曜日』に併禄されています。
キマイラの新しい城(2004年8月)
「わが死の謎を解ける魔術師を呼べ」フランスの古城を移築後、中世の騎士として振舞い始めた江里。750年前の死の真相を探れ、という彼の奇想天外な依頼で古城を訪れた石動戯作(いするぎぎさく)は、殺人事件に遭遇する。嫌疑をかけられた江里が向かった先は……。ミステリの枠に留まらない知的エンタテインメントの傑作!
子どもの王様(2003年7月)
団地に住むショウタと親友トモヤ。部屋に籠もって本ばかり読んでいるトモヤの奇妙なつくり話が、ショウタの目の前で現実のものとなる。残酷な“子どもの王様”が現れたのだ。怯える親友を守るため、ショウタがとった行動とは? つくり話の真相とは? 『ハサミ男』の殊能将之が遺した傑作をついに文庫化!
9の扉(2009年7月)「キラキラコウモリ」
前の筆者がお題とともに、バトンを渡す相手をリクエスト。9人の個性と想像力から生まれた、驚きの化学反応の結果とは!? 凄腕ミステリ作家たちがつなぐ心躍る企みをご堪能あれ!
殊能将之 読書日記 2000-2009(2015年6月)
2000年から2009年の間に殊能将之氏のホームページ「mercy snow official web site」に書きつづられた読書記録。フランスの本格ミステリに惹かれ未翻訳作品を原語で読んだり、自らが編者となる短編集のために原書を読み漁ったり。読書の楽しみが蘇る縦横無尽の読書本。
殊能将之 未発表短篇集(2016年2月)
未発表短篇「犬がこわい」「鬼ごっこ」「精霊もどし」にデビュー作『ハサミ男』刊行に関して友人宛てに綴った「ハサミ男の秘密の日記」を収録。