【おすすめ】竹本健治の全作品を一覧であらすじを紹介します

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竹本 健治 たけもと・けんじ(1954年9月17日 -)

小説家。兵庫県相生市生まれ。東洋大学文学部哲学科中退。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を「幻影城」に連載し、1978年に幻影城より刊行。2016年、『涙香迷宮』で「このミステリーがすごい!」2017年国内編第1位、2017年、第17回本格ミステリ大賞受賞。主な作品に『匣の中の失楽』、『囲碁殺人事件』などがある。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:涙香迷宮
  • 2位:匣の中の失楽
  • 3位:囲碁殺人事件

作品一覧リスト

匣の中の失楽(1978年7月)

推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの《さかさまの密室》とは? ’78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ! 幻のサイドストーリー『匳(こばこ)の中の失楽』も収録!

ゲーム三部作シリーズ(牧場智久&須堂信一郎シリーズ)

囲碁殺人事件(1980年7月)

山梨で行われた囲碁タイトル戦・第七期棋幽戦第二局二日目、〈碁の鬼〉槇野九段が、近くの滝で首無し屍体で発見された。IQ208の天才少年棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎は事件の謎に挑むが、犯人の魔の手は牧場少年にも襲いかかる。ゲーム三部作第一弾開幕! 文庫特典:短編「チェス殺人事件」併録。

将棋殺人事件(1981年2月)

謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す――六本木界隈である怪談が広まっていた。そんなとき静岡で大地震が発生、土砂崩れの中から二つの屍体が発見される。屍体と怪談との類似点に注目、調査を始めた天才少年棋士・牧場智久が到達する驚愕の真相とは? 書き下ろし短編「オセロ殺人事件」収録。

トランプ殺人事件(1981年8月)

洋館で行われたトランプゲームの最高峰コントラクト・ブリッジの最中、女性が鍵のかかった部屋から消失。別の場所で屍体で見つかった。天才少年囲碁棋士・牧場智久らは、洋館で発見された暗号を解読にかかるが……。ゲーム三部作完結編は密室&暗号ミステリ! 書下ろし短編「麻雀殺人事件」収録。

狂い壁 狂い窓(1983年4月)

東京・大田区の高台に樹影荘と名づけられた古びた洋館があった。かつて産婦人科病院として建てられたもので、かたわらには鬱蒼とした樫の大木が生えていた。ここには六組の入居者が住んでいた。この樹景荘で怪事件があいつぐ。トイレの血文字、廊下の血痕、中庭の白骨…血塗られた洋館と住人たちの過去が、今あばかれる。

腐蝕の惑星(1986年10月)

最初は正体不明の不気味な黒い影だった。惑星アンシャンティ。航宙士試験に合格し、希望にあふれる十七歳のティナの周囲で奇妙な異変が起き始める。巨大なホールにさっきまでざわめいていた人々が忽然と消失したり、白い紙魚が広がるように街のあちこちがなくなっていたり……。まるで何かに浸食されていくように街のあちこちが消失していく。そして、親しい人々、友人たちも。この世界はどうなってしまったのか? ティナが繰り返し見る悪夢にその真実がかくされているのか? あの名作がついに復刊!

  • 腐蝕の惑星(1986年10月 新潮文庫 / 2018年1月 角川文庫)
  • 腐食(1994年10月 角川ホラー文庫)

クー

クー(1987年3月)

未来世界を舞台に繰り広げられる、血と凌辱に彩られた過酷な戦い

父親によって強制的に私設戦闘訓練所に入れられたクー。父の死後、訓練所から解放された彼女の部屋が何者かに荒らされる。彼女を追う謎の敵が姿を現した時、父の隠された過去とクー自身の秘密が明らかになるのだが、それは衰亡の一途を辿る人類にとっても重大な意味を持つものだった。悲劇のヒロイン・クーの孤独な戦いを描くSFバイオレンス。

鏡面のクー(2000年10月)

悲劇のヒロイン・クーに再び災厄が降りかかる

「救世の科学」……人類救済を標榜する思想団体だが、実態は各地に網を張り巡らし、社会支配を目論む組織である。ブレスト・バレイにマネー・ルートを築くべく執行委員アレックスを派遣した「救世の科学」だったが、突如その計画に中止命令を下す。かつて彼らが追っていたサイ能力者に関連してのことらしいのだが…。好評SFバイオレンス『クー』の続編。

パーミリオンのネコ

殺戮のための超・絶・技・巧(1988年2月)

美貌のスナイパー・ネコと相棒ノイズに突如襲いかかる、姿なき死の竜巻

銀河スナイパー・百万分の一(パーミリオン)のネコ。死と隣り合わせの困難な任務を確実に成功させる彼女は、畏敬と嫌悪の混じった通り名を持つ。彼女の任務とは、存在自体が極秘扱いとされる“D種犯罪者”たちを狩り出し、仕留めることであった。今回のターゲットは、プレノリアで数々のテロ事件を起こし惑星クラビアに逃亡した“大鎌(サイス)”である。クラビアで知り合った元情報局員・ノイズとコンビを組んだ戦いが今、始まる!

タンブーラの人形つかい(1988年9月)

人形つかいが奏でる殺戮のメロディー、張り巡らされた甘美な罠

“D種犯罪者”と呼ばれる重罪人たちを追って宇宙を駆けめぐる銀河スナイパー・百万分の一(パーミリオン)のネコ。今回の標的は、洗脳した女性を「人形」として操って要人の暗殺をたくらむテロリスト・ドゥーガーである。ドゥーガーの潜む惑星タンブーラへとやって来たネコは、相棒のノイズにも秘密で任務を遂行しようとするのだった。しかし、そこには絶体絶命の危機が待ちかまえていた…。

兇殺のミッシング・リンク(1989年7月)

惑星ヌーバスを襲った三つの惨劇、犠牲者の中にどんな共通点が隠されているのか

わずか三ヵ月の間に惑星ヌーバスを襲った三つの大事故。三度目の事故の犠牲者の中にヌーバス情報局員ベクターの名があったことから、これらの事故に何らかの関連を嗅ぎとったベクターの同僚・リンメイは、銀河スナイパー・ネコとノイズに捜査の協力を依頼する。しかしヌーバスに到着したネコを待っていたのは、リンメイの死という事態だった…。

“魔の四面体(テトラヘドロン)”の悪霊(1990年1月)

多くの人命をのみこむ魔界に宇宙を彷徨う「悪霊」が取り憑いて…

“魔の四面体(テトラヘドロン)”…。パネラ、テオ、ドーコンボー、ミネルヴァという四つの恒性に囲まれた死の海域である。過去九十年間に百八十件もの事故が発生している魔界だ。この謎の究明に乗り出した宇宙スナイパー・ネコとノイズだったが、いきなりの災厄が二人を襲う。事故を引き起こすといわれる「悪霊」の正体とは一体何なのか…? 表題作をはじめ全六作を収録した「パーミリオンのネコ」シリーズの短編集。

カケスはカケスの森(1990年7月)

殺人ライブへようこそ(1991年6月)

ウロボロスシリーズ

ウロボロスの偽書(1991年8月)

リアリティと非現実感が交錯する!竹本健治が連載を始めた本格推理に、いつのまにか埼玉で起こった女性連続殺人事件の、犯人を名乗る男の手記がまぎれこんでいた!現実と虚構の境界線はあいまいになり、事件は思わぬ展開に。私たちが暮らすこの世界もどこからどこまでが現実なのか、次第にあやふやになってくる、奇々怪々な超ミステリ。

ウロボロスの基礎論(1995年10月)

実在のミステリ作家らを襲う奇妙奇天烈な“うんこ事件”。竹本健治の連載ミステリに混入する眩暈と戦慄の物語。綾辻行人、小野不由美、笠井潔、新保博久、法月綸太郎、麻耶雄嵩、山口雅也が推理合戦を展開、小説ジャックまで強行される。物語中に有名作家が突如原稿を混入し、謎は深まる一方。世界は擾乱され朦朧胡乱の淵に転落した。

ウロボロスの純正音律(2006年9月)

長編マンガの描き下ろしの依頼を受けた竹本は、“玲瓏館”の一室を借りて作業を開始した。怪しげな使用人たち。アシスタント陣。そして館に集まった錚々たるミステリ作家・評論家・編集者たちの面前で、突然『モルグ街の殺人』見立ての殺人事件発生!一同は早速推理合戦を開始するが、真相に辿り着けないまま、第二の見立て殺人が起こってしまう。彼らは果たして犯人をつきとめ新たな凶行を阻止できるのか。

牧場智久&武藤類子

凶区の爪(1992年1月)

妖霧の舌(1992年11月)

緑衣の牙(1993年8月)

  • 眠れる森の惨劇(1993年8月 カッパ・ノベルス)
  • 緑衣の牙(1998年3月 光文社文庫)

風刃迷宮(1998年12月)

閉じ箱(1993年10月)

彼女の自殺に妻は関与していたのか、それとも? 濃密な親子関係から生じた歪を描いた(「氷雨降る林には」)。死人のように青ざめた顔をしたその歴史のある街は、その日、死装束のような濃い霧に包まれていた(「閉じ箱」)。死んだ母親と名付け親の作家との関係に潜む名前の真実とは?(「美樹、自らを捜したまえ」)等。著者初の短編から異色作まで美学に基づき築かれた独特のレトリックで集成された傑作ホラー・ミステリー短篇集。

闇に用いる力学 赤気篇(1997年6月)

都心の住宅街に人喰い豹が出現! 神出鬼没で決して捕獲されない豹に、人びとは静かに恐怖を募らせていく。軌を一にするように、ヘリコプターと旅客機が相次いで墜落し、爆弾事件も連続する。これは終末に向かい始める予兆なのか――。謎が深まるばかりの第1弾!

入神(1999年9月)※漫画

フォア・フォーズの素数(2002年8月)

涙香迷宮』の主役牧場智久の名作『チェス殺人事件』やトリック芸者の『メニエル氏病』など珠玉の13編。『匣の中の失楽』から『涙香迷宮』まで40年。ついに復刊される珠玉の短編集!

クレシェンド(2003年2月)

ゲームソフトの開発に携わる矢木沢は、ある日を境に百鬼夜行の幻覚に苦しむようになる。どこからともなく魑魅魍魎の群れが現れ矢木沢の周囲すべてを埋め尽くしてしまうのだ。しかも、その幻覚は回を重ねるごとに進化し、威力を増し、巨大な恐怖の濁流となって矢木沢を翻弄していく。知り合いの姪、真壁岬の助けを借りて原因を究明しようとするが、幻覚は矢木沢の思考、存在を超えなぜか古事記に酷似したものとなっていく。どうしても思い出せない母親の顔……。震動を伴い聞こえてくる言葉「吾に辱見せつ(われにはぢみせつ)」……。鬼才・竹本健治が描く、日本人のDNAに直接迫る言霊から生まれる恐怖と、その受信回路のメカニズムとは!

汎虚学研究会

闇のなかの赤い馬(2004年1月)

神父が雷に直撃。奇怪な事件の発端!? 神父が校庭の真中で雷に撃たれ焼死。さらに一人の神父は密室と化した温室で自然発火としか思えない不思議な死。汎虚学研究会のメンバーは謎解明すべく英知を絞る

汎虚学研究会(2012年9月)

聖ミレイユ学園で相次ぐ惨劇――ウォーレン神父は校庭で落雷に遭い焼死し、ベルイマン神父は密室と化したサンルームで、自然発火としか思えない焼死体で発見された。理解不能な怪事件に挑むのは「汎虚学研究会」の部員たち。だが部長だけはたびたび見る「狂った赤い馬」の悪夢に悩まされ、推理どころではなく……。少し浮世離れした少年少女たちが解き明かす凶々しき真相とは?

これはミステリではない(2020年7月)

「読者への挑戦状」――!!
しかし、それは誰がためのものなのか?
「これまで僕が書いてきたなかでも最大級に歪(いびつ)」――竹本健治

ミステリ界の金字塔『匣の中の失楽』『涙香迷宮』の鬼才が放つ最新作!

香華大学ミステリクラブの夏合宿で悲劇は起きた!
メンバーをモデルにした犯人当て小説「読んではいけない」の問題篇が披露された翌日、小説通りに湧き起こった濃霧のなかで、出題者は解決篇の原稿とともに消え去ってしまう。
偶然同じ施設に居あわせた「汎虚学研究会」の高校生たちも渦中に巻きこまれ、事件の謎に挑むことになるが、肝腎の探偵はやる気なく、誰彼なくおかしな夢を見るばかり――。
果たしてこの重構造の事件で問われているのは何か。そんな問いなどどこにもないのか。

ミステリ最大のタブーは快楽となり得るのか――
それともここにあるのは作家・竹本健治の終焉か!?

虹の獄、桜の獄(2005年10月)

牧場智久

狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役(2006年4月)

せつないいきもの 牧場智久の雑役(2008年7月)

涙香迷宮 (2016年3月)

明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。

狐火の辻 (2020年1月)

土砂降りの雨のなかで、湯河原の温泉旅館街で、起きた交通事故。そして、新たに郊外で起こった交通事故ではなぜか、車に轢かれた被害者が煙のように消えてしまった…。それらの連続する事故に興味を抱いた楢津木刑事は、やがて街なかで起こっている「奇妙なこと」やネットで噂される「タクシー怪談」にも、漠然とした繋がりを感じていく。雲をつかむような謎を解くために結成された「居酒屋探偵団」に、楢津木が引きこもうとしたのは、18歳で本因坊IQ208の天才棋士、牧場智久だった。
名作『狂い壁 狂い窓』以来の、定番キャラクター楢津木刑事、牧場智久が登場! 『涙香迷宮』の流れを汲む、鬼才のサスペンス・ミステリー!

キララシリーズ

キララ、探偵す。(2007年1月)

アイドルオタクの大学生、侑平(ゆうへい)のもとに従兄の研究者から送られてきたのは、なんとアンドロイドの美少女メイド! 「キララと申しますう」と萌えポーズを取るこのメイドロボのモニターを頼まれ、いきなり非日常な生活がスタートした。普段はドジっ娘なキララだが、スイッチが入れば女王様キャラに変貌し、頭脳明晰になるセクサロイド機能が。これを使って、侑平の周辺で起こる難事件もズバリ解決。家事に探偵に、キララがご奉仕しまくる悶絶のメイドミステリー!

キララ、またも探偵す。(2008年5月)

僕らの「どじっ娘」メイド、キララが帰ってきた! ご主人様のためならあんなコトもこんなコトも、ついでに難事件も解決します!

ツグミはツグミの森(2009年10月)

夏休み――僕らミラノ高校の天文部一同は、一週間の天体観測合宿を予定していた。あの美しくも不吉なツグミの森で。だが、そのとき刻々と超大型台風が接近していた。そして悲劇が幕をあける。僕らの声は吹き荒ぶ嵐に掻き消されてしまうのだろうか。『匣の中の失楽』の竹本健治が仕掛ける学園ミステリ!

かくも水深き不在(2012年7月)

森に包まれた廃墟の洋館で次々と鬼に変化(へんげ)していく仲間たち。何故か見るだけで激しい恐怖に襲われるCM。想い人のストーカーを追及する男の狂気。大御所芸人の娘を狙った不可解な誘拐事件。浮かび現われては消える4つの物語は、異能の精神科医・天野の出現により誰も見たことのない局面へと変容していく。全ての謎を看破する超越的論理(ロジック)と幻想の融合で煌めく、めくるめく万華鏡(カレイドスコープ)を体感せよ!

しあわせな死の桜 (2017年3月)

このミステリーがすごい! 2017年版』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る、軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。非日常への裂け目はすぐそばにある。優美な文章で綴られる、奇想と幻想が入り交じり、妖しい夢のような綺譚がずらり。待望の「トリック芸者」シリーズ最新短編「いなか・の・じけん篇」を書き下ろし収録! まさに最高水準の短編集。ミステリ評論家・千街晶之氏による懇切な解説も必読。

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