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京都大学と思われる大学や周辺地域を舞台にして、さえない男子学生と無邪気な後輩女性の恋物語を2人の視点から交互に描いたエンターテイメント小説。
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の作品情報
- タイトル
- 夜は短し歩けよ乙女
- 著者
- 森見登美彦
- 形式
- 小説
- ジャンル
- エンターテイメント
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 角川書店
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 角川文庫
- 受賞歴
- 第20回山本周五郎賞
第137回直木賞候補
2007年本屋大賞第2位
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)のあらすじ・概要
作者
森見 登美彦 もりみ・とみひこ(1979年1月6日 – )
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部大学院修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。2007年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、2010年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞。主な著書に『四畳半王国見聞録』『聖なる怠け者の冒険』『夜行』等がある。
もっと読む【おすすめ】森見登美彦の全作品を一覧であらすじを紹介します
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の刊行情報
アニメーション映画版関連動画
アニメーション映画『夜は短し歩けよ乙女』2017年4月7日
夜は短し歩けよ乙女を全編無料視聴できる配信一覧
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Netflix | ◯ |
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の登場人物
先輩
主人公。腐れ大学院生。入学以来成績は上がらず冴えない。そのため、大学院に進学することで就職活動を先送りにしている。何の特徴も機転も才能もない自分にコンプレックスを感じている。同じクラブの後輩である黒髪の乙女に片想いをしている。
黒髪の乙女
もう1人の語り手にしてヒロイン。「先輩」が恋をしている女子大生で、同じクラブの後輩である。好奇心旺盛かつ奔放な性格であり、底無しのうわばみで、ラム酒を好む。
李白
高利の金貸しや偽電気ブランの卸元などをやっている富豪の老人。「電車」と称する三階建ての巨大な自家用車を所有する。酒豪。
樋口 清太郎
常に浴衣を着込み、天狗を自称するなど奇妙な男。かなり古いアパートで独り暮らしをしている。空を飛び、耳から悪趣味な金色の招き猫を出すなど、不可思議な術を使う。酒場で出会った乙女に、夜の先斗町の渡り方を伝授する。
羽貫 涼子
樋口の友人で、他人の宴会に潜り込んではタダ酒を飲む特技を持つ大酒飲みの美女である。歯科衛生士。樋口と共に酒場で乙女と出会い、夜の先斗町の渡り方を伝授する。
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の感想・解説・評価
文句なしにおもしろい不可思議エンターテイメント!
本作は山本周五郎賞を受賞した森見の初期の代表作だ。文句なしにおもしろい「不可思議エンターテイメント」小説に仕上がっている。とにかくおもしろく、それ以外の感想は必要ないと思えるくらいだ。
基本的には恋愛小説を主軸にストーリーは展開していく。あるときは緋鯉を背負い林檎飴を食べ、あるときは古本市で絵本を探し、またあるときは、お化け屋敷で「おともだちパンチ」をおみまいするヒロイン、乙女。そんな彼女に恋した男の物語だ。
とはいえ、その恋愛はなかなか一本道では進まない。男は絵本を手に入れるために熱帯地獄に挑み、お化け屋敷で「おともだちパンチ」をおみまいする彼女に萌え、命がけで緋鯉を追う。
しかし、「ナカメ(なるべく彼女の目にとまる)作戦」を決行しながら、ひたすら外堀を埋めていくだけでなかなか本丸を攻略できずにいる。
その天然とも、好奇心旺盛ともいえる彼女は、森見独特の文体でたいへん愛らしい人物だ。思わず「かわいいなぁ」とつぶやいてしまいそうな存在になっている。
詭弁論部、パンツ大総長、実行委員会、転がる達磨、象の尻、韋駄天コタツ、偏屈王、など強烈なキャラクターが総登場の第三話がとくにおすすめだ。
合わせて読みたい本
太陽の塔
京都大学の男子学生が、ふられたかつての恋人を「観察と研究」という名目で追いかける物語です。
主人公は決して「未練からのストーキング」と認めておらず、あくまで「なぜ、自分は彼女に一時期とはいえ、あれほど心を奪われたのか」「なぜ、彼女は自分を袖にしたのか」という疑問から「研究」するという、青春小説になっています。
もっと読む太陽の塔(森見登美彦)をチェックする
有頂天家族
同じく京都を舞台にした森見作品。
その中でも「五男」「毛深い子」と呼ばれる作品。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部でもあります。
もっと読む有頂天家族(森見登美彦)のあらすじ(ネタバレなし)・解説・感想
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の評判・口コミ・レビュー
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)読了。小柄な純粋系女子(酒豪)に恋した先輩がよく歩く彼女を追って京都の街や大学を奔走する話。好感度100%の小説。人嫌いの私が不覚にも「人との関わりっていいなぁ~」と思ってしまった。学園祭が一番ツボ。パンツ総番長がアホで幸せ野郎で好き。 pic.twitter.com/H3V1jnZYRd
— ゆう@読書垢 (@yu_hnmmr) 2018年7月25日
夜は短し歩けよ乙女 読了
— 慎吾@読書垢 (@next_77122) 2017年1月19日
黒髪の乙女が可愛い。
先輩は阿保だけど必死なところはかっこいいよね。
登場人物がみんな楽しそうだったよ。読んでいて楽しかった。私も大学に行ったらこんな感じの日々を過ごすのかなぁ? pic.twitter.com/i0NQcpv6Ng
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』#読了
— 宮鍬@読書垢 (@e_dp1) 2018年3月19日
黒髪の乙女との“偶然の出逢い”を求めて、夜の先斗町に下鴨神社の古本市、大学の学園祭へと奔走する
その道中で起こる事件や人々の出会いがあり、清々しいラストに繋がっていくのが面白い
古本市での奔走と、古本の海を渡り歩く深海魚という表現が好き pic.twitter.com/0NgjFz7r2U
夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦#読了
— 慧(さとる)@読書垢 (@BookSatoru) 2019年2月6日
何にでも興味をもつ超お人好しで天然純粋な黒髪の乙女。そんな彼女に恋をしたのは同じクラブの先輩。冴えない彼が彼女の目に留まろうと奮闘する姿が両者の視点から展開されていくが、2人の気持ちのすれ違いっぷりに思わず頬が緩んでしまいました☺️ pic.twitter.com/oNFifu1K2O
夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦#読了
— ゆうの (@eCWKgywwgydK3Dc) 2020年3月21日
京都の美しい街並みと独特な文体で、小説全体が不思議な世界に包まれているような。
古本まつりの話がツボでした。下鴨納涼古本まつりって他の作家さんの小説でも度々出てくるから1度行ってみたい。
『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』読もうかしらん。
かしらん pic.twitter.com/2HBPYSyvpg