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美味礼讃(ブリア=サヴァラン)の作品情報
- タイトル
- 美味礼讃
- 著者
- ブリア=サヴァラン
- 形式
- 随筆
- ジャンル
- 料理
哲学 - 執筆国
- フランス
- 版元
- 不明
- 執筆年
- 不明
- 初出
- 書き下ろし、1825年
- 刊行情報
- 1967年、岩波文庫
- 翻訳者
- 関根秀雄
戸部松実
美味礼讃(ブリア=サヴァラン)のあらすじ
美食家でもあったジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランによる、食事にまつわる事柄について哲学的考察を進めてゆく随筆集である。
作者
ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(1755年4月1日 – 1826年2月2日)
フランスの法律家、政治家。ただし、何にもまして『美味礼讃』を著した食通として有名である。本来の姓は「ブリア」だが、サヴァランという女性が全財産を相続させる条件として自分の名前を受け継ぐことを要求したため、「ブリア=サヴァラン」を名乗った。
美味礼讃(ブリア=サヴァラン)の刊行情報
- おすすめ関根秀雄訳・戸部松実訳『美味礼讃 上下』岩波文庫、1967年
- 玉村豊男編訳・解説『ブリア= サヴァラン 美味礼讃』新潮社、2017年
美味礼讃(ブリア=サヴァラン)の感想・評価
#サヴァラン の「#美味礼讃」#読了
— 右手@読む本辞典 (@migite1924) 2019年8月23日
フランスの超博学な法律家&美食家が食事や生活のあれこれについて書き綴ったエッセイ。
とにかくその博学ぶりに驚かされるけど、ユーモアや実体験のエピソードで嫌味感は薄目。
最晩年70歳までユーモアと博識を兼ね備えたってすごいなと😯https://t.co/zjBqzOy9ah pic.twitter.com/nugztCT0ba
料理本ではない
「美味礼讃」という、「美味しい物万歳!」なタイトル、そして岩波文庫版表紙に書いてある「名だたる食通だった」という著者の紹介から、料理本だと思って読み始めたが、実際は違った。
著者のサヴァランは、ヨーロッパ中の言語、解剖学、生理学、化学、天文学、考古学、文学を学び法律家として生涯をおくった博学の人である。そのうえ、詩をつくることもあれば、作曲もできたというのだから様々な知識を有していた人のようだ。
本書はそんな知識・学識に長けた人物が大好きな料理や厨房に関して哲学的な考察を行った文章をまとめたものと言える。
哲学的考察を行った随筆集
巻頭には「生命がなければ宇宙もない。そして生きとし生けるものはみな養いをとる」から始まるアフォリスムが収録されているように、本書には作者サヴァランの料理を中心とした日常生活に対する思索がまとめられている。
本書はサヴァランが70歳の時に刊行。刊行の2か月後には亡くなったとのことだから、最晩年の著作となる。
著者は様々な言葉に自分の定義を示したうえで、豊富な学識からの知見、歴史的な変遷、実在の人物のエピソードを絡め、哲学的な考察を進めていく。ひとりよがりというか、そこが鼻につくといえなくもないが、それが一定のおもしろさと品を保っているのは著者の持つユーモアのなせる業だろう。最晩年にこれだけのユーモアと学識を両立させることはそれほど簡単なことではない。
合わせて読みたい本
貧乏サヴァラン
家事はまるきり駄目だった森茉莉の食エッセイです。
オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱などの清汁など得意料理について書かれています。
江戸っ子の舌とパリジェンヌの舌を持つ、食いしん坊だったみたいですね。
もっと読む貧乏サヴァラン(森茉莉)のあらすじ・解説・感想
美味礼讃(ブリア=サヴァラン)の評判・口コミ・レビュー
ブリア₌サヴァラン「美味礼讃」読了。玉村豊男さんの仕事が、編訳・解説となっている。かなり自由に編集し、訳文の後に解説がついている。そのため、とても読みやすい構成。今は、鹿島茂「太陽王ルイ14世」読書中。ちょっと、フランス続き。
— 干菜 (@BlueSky3n) 2017年6月19日
ブリア-サヴァラン「美味礼讃」読了。博学の食通が美食の意義をジャンル横断的にまとめた一冊。化学・生理学で煙に巻き、宗教的清貧を偏見だと攻撃し、階層ごとのメニューを設定して階級差別を認め、暴飲暴食を豪傑的に称賛し… と碌なこと云ってない気もするが、それゆえむしろ面白い。#book
— Q⃣ o⃣ o⃣ (@qozop) 2015年10月20日