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村上 龍 むらかみ・りゅう(1952年2月19日 – )
小説家。長崎県佐世保市出身。武蔵野美術大学在学中の1976年、麻薬とセックスに溺れる自堕落な若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。村上春樹と共に時代を代表する作家と目される。代表作に、『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』『五分後の世界』『希望の国のエクソダス』『半島を出よ』など。
もっと読む【おすすめ】村上龍の全作品を一覧であらすじを紹介します
村上龍のおすすめ作品ランキング
第5位:69 Sixty Nine
「決めた、七月十九日の終業式、屋上ば、バリケード封鎖する」
1969年、学園紛争の嵐が吹き荒れ、ベトナムでは戦争が続いていて、ヒッピーが愛と平和を訴え、BGMはビートルズとR.ストーンズだった。
九州西端の米軍基地の街、高校3年に進級したヤザキは、「女生徒の気を惹くために」バリケード封鎖を決行する……
村上龍が高校生を主人公に描いた青春小説です。
登場人物たちは青くていい意味で馬鹿ばっかり。思いっきり笑える小説になっています。難しいところはなく、楽しい小説を読みたいという方におすすめです。
村上龍『69 sixty nine』#読了
— ヒペリカムヨム (@hypericumyomu) January 11, 2021
1969年激動する世界・政治・経済情勢を背景に高校生が自身の主義主張を振りかざすというのは嘘で、ただ女にモテたい、目立ちたいという不純?な動機で好き勝手する青春小説。
つづく…
#中野処方図書局
#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/twHDRCbCJ0
69 sixty nine/村上龍
— フルゴン (@Hurugon14199) July 29, 2020
1969年、九州の片田舎の高校を舞台とした作品。主人公ケンがバリ封を扇動する動機が、自らの政治思想を掲げるためでも体制側へ抗議の声をあげるためでもなく、好きな女の子に振り向いてもらうためというのがとても良かった。落ち込んだ時とかに読み直したい。#読了 pic.twitter.com/wziG2vwnJf
村上龍『69』読了。当事流行した学生運動を装いつつ、もっと単純で不埒な欲望に沿って計画実行していく学生たち、好ましいですね。見え見えの下心、綻びを突かれて慌てる様子、上手くいって浮かれる様子がイメージしやすくて楽しい。けしからん。けしからんよ。#読了
— 或る読み手 (@keih1993) August 23, 2018
第4位:希望の国のエクソダス
この国には何でもある。
だが、希望だけがない。2001年、株価の暴落が進む日本で、80万人の中学生が集団不登校を起こした。中学生グループの代表”ポンちゃん”は、ASUNAROという会社を立ち上げ、ネットビジネスで巨大な資金を得る。そして彼らは、日本からの実質的な脱出を宣言した――。この国の希望と絶望を描き、話題になった「永遠の未来小説」。
希望の国のエクソダス/村上龍(文藝春秋)
— いぬ (@inu_book) November 14, 2020
学校に行くことを辞めた”元”中学生たち。
この国には何でもあるけど、希望だけがない。
そう言った彼らが作り上げたものとは…
頭をぶん殴られる様な、明白な衝撃はなかったが、じわじわくるものがある。
非常に面白かった。#読了#読書垢 pic.twitter.com/HMC7CLYOKH
村上龍『希望の国のエクソダス』読了。なかなか大した作品。説明的な部分が多いのは、作者の日ごろの言動を聞いた上で、この作品で描きたかったことを考えれば、まあご愛嬌というところ。今こそ再度注目されてよい作品と思える。
— i.kinoshita (@kino_i) September 3, 2011
村上龍『希望の国のエクソダス』読了。
— ケンジ (@kenji_since1987) August 15, 2019
全国の中学生が集団不登校を起こし、彼らはネットビジネスを始め、果ては自分たちの街まで作っていく…。政治、経済、社会問題など2000年代の時代背景を踏まえて書かれていてリアリティがスゴい。こういうことでも起きないとこの国は変わらないのかも。
第3位:コインロッカー・ベイビーズ
1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清々(すがすが)しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に!
村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』#読了
— みずーり (@MissouReading) September 13, 2018
生後すぐコインロッカーに捨てられながらも生き残ったキクとハシが、自分の存在意義を見出そうと葛藤しながら奮闘する。
とにかくパワフルで熱量がすごいし、引き込む力も半端ない。コインロッカーから抜け出そうという気持ちを持ち続けなければならない。 pic.twitter.com/G1r68pqipQ
村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』#読了
— be (@bokudokudo) March 24, 2019
一文のカロリーが高いのでゆっくり咀嚼しながら脳に染み込ませて読むのがいい.不規則でもまとまりがあり細部まで書き込まれている.他には無い様な比喩が魅力的。秀逸な時もあれば、どんな発想やねん.狂ってるな!ってなる時もあり.いつのまにかこの本の虜に pic.twitter.com/B3mV0pFkhB
『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍 #読了
— えみり (@emir1_0) January 7, 2021
コインロッカーに捨てられたふたりが、その呪縛からいつか解放されてほしいと願いながら読み進めました。
底知れず陰鬱な雰囲気。
どの言葉も作り込まれていて、読み解けば読み解くほど、胸が重苦しくなっていく。
この毒毒しさが村上龍さんなのかな。
第2位:海の向こうで戦争が始まる
海辺で出会った水着の女は、僕にこう言った。あなたの目に町が映っているわ。その町はゴミに埋もれ、基地をもち、少年たちをたくましく育てる町、そして祭りに沸く町。夏の蜃気楼のような心象風景の裏に貼りつく酷薄の真実を、ゆたかな感性と詩情でとらえた力作。『限りなく透明に近いブルー』に続く作品。
『限りなく透明に近いブルー』に続く長編2作目です。
知名度は『限りなく透明に近いブルー』とは比べ物にならないですが、2作目であるこの作品を読んだ方が村上龍の文才やセンスを味わえると思います。
海の向こうで戦争が始まる 村上龍 #読了
— じぇすたー (@pierrot_disturb) November 8, 2018
作者の二作目の小説。
海辺の「男」と「フィニー」の目に映る水平線の向こうの町の話。
「空港にて」を読んだからかやはり、場所と物語を結び付けるのが巧いと感じた。
平和とされる現代で我々が抑えているエネルギーを爆発させる効果がこの小説にはあった。 pic.twitter.com/3xPsuqwkD2
海の向こうで戦争が始まる/村上 龍#読了
— 八 (@hati_ware_8) January 27, 2021
何回も読んでるけど、幻想の繋ぎ合わせなのか、海を挟んだこちらとあちらで話の本筋は漠然としたまま。その一方で、流れるような詩的な文章に惹きつけられもする。村上龍らしさを余す所なく詰め込みながらも、陽が沈みゆく凪いだ海面のように心は穏やかだ。 pic.twitter.com/stcuJXV1Iu
村上龍『海の向こうで戦争が始まる』
— てくと (@tectKtct) December 20, 2018
海辺で出会った女が「あなたの目に町が映っているわ」と言う。少年はゴミを漁り、大佐と愛人は踊り、若い衛兵はサーカスへ行き、洋服屋は果物屋へ向かう。皆が祭りに沸き、そして戦争が始まる。全ては鏡。やはりこの人は天才だと思う。 #てくとの本棚 #読了 pic.twitter.com/vieNh1rlbb
第1位:五分後の世界
箱根でジョギングをしていたはずの小田桐はふと気がつくと、どこだか解らない場所を集団で行進していた。そこは5分のずれで現れた「もう一つの日本」だった。「もう一つの日本」は地下に建設され、人口はたった26万人に激減していたが、第二次世界大戦終結後も民族の誇りを失わず、駐留している連合国軍を相手にゲリラ戦を繰り広げていた……。
主人公はいつの間にかパラレルワールドの日本列島に迷い込みます。日本列島は連合国軍の統治下におかれており、数少ない日本人は地下に潜りゲリラ戦を仕掛けていました。
あとがきによると、村上龍はこの作品を大満足で書き終えたそう。その達成感を裏切らない素晴らしい作品になっています。この作品の良さは、並行世界の日本を描きながら、間接的に現代日本を描いているということ。国家や民族に関心を持つ読者にとって忘れられない読書体験になると思います。
2020/07/25
— 藍@読書垢 (@aiueo91003069) July 25, 2020
村上龍が、自身の作品の中で最高のものになったと。そういう思い、勢いを感じ、読みながら圧倒されました。ポツダム宣言を受け入れてなかったら、こんな世界になってたのかもしれない。五分後というのはちょっとした違いという意味なのかな。#五分後の世界#村上龍#読了
五分後の世界/村上龍 #読了
— ヘイドナ (@ppoolloodd) February 2, 2019
主人公が目覚めるとそこは、太平洋戦争後の歴史が大きく異なるもう一つの日本だった。彼の目を通して二つの世界を比較しながら、現代の日本が得たもの・失ったものを炙り出している。あったかもしれない、今もどこかにあるかもしれない日本の姿に感嘆。
#読了
— かける@読書垢 (@avJkLDlmyQZLDL3) February 17, 2021
五分後の世界/村上龍
もしポツダム宣言を受諾せずに戦争を続けていたら…というすごい設定。ただ純粋におもしろく、読ませる力があります。現代に対する風刺もきいててすごいなーと、しみじみ。ちょっと怖い話でもありました。