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梅崎 春生 うめざき・はるお(1915年2月15日 – 1965年7月19日)
小説家。福岡県福岡市生まれ。東京帝国大学文学部国文科卒。東京市教育局の勤務を経て徴兵を受け、鹿児島県で暗号兵として敗戦を迎える。戦後は『素直』編集部に勤めながら作品を発表した。1954年、「ボロ家の春秋」で直木賞を受賞。1965年には毎日出版文化賞を受賞することになる「幻化」を発表するも、その一ヶ月後に肝硬変により急死した。
梅崎春生のおすすめ作品ランキング
第5位:悪酒の時代/猫のことなど 梅崎春生随筆集
『桜島』『日の果て』『幻化』など、戦後派を代表し生と死を見つめ続けた梅崎春生。多くの作家や読者を惹きつけやまない、その自由な精神、人生や社会への深い洞察とユーモアとアイロニー。鬱々とした戦時の記憶を奥に潜ませながら、内なる孤独と向き合った作家の日常への思い。人に優しく、酒におぼれた梅崎春生の名随筆集。
「悪酒の時代 猫のことなど」読んだ。 https://t.co/SPcqwqJVyU 梅崎春生随筆集。戦後すぐのものから少し後まで。困窮、って感じがしないのは人柄だろうな。猫に色々した事を書いたら抗議が沢山、ってのは何時の時代も変わらなそうな話ではある。
— soorce@エアコミケ2新刊(電子)委託中 (@soorce) December 17, 2016
梅崎春生『悪酒の時代/猫のことなど』(講談社文芸文庫)を読み終えた。エッセイ集である。中にはシリアスなものもあるが、大半は軽妙なユーモアに満ちた文章であり、肩の力を抜いて読める。著者はきっと飾らない人間性の人だったのだろう。ほろ苦くも可笑しい文章は、悪酒の酔いの如きであろうか。
— やきそばラーメン (@curryriceO) April 30, 2018
梅崎春生の「悪酒の時代 猫のことなど 梅崎春生随筆集」を読了。半世紀も前に書かれたものですが、昨今の猫好きの台頭とネット上の炎上にも通じる「猫のことなど」など、今もなお古びていません。ユーモラスで飄々とした語り口が、文学について語る時には一転して生硬なものに変じるのも新鮮でした。
— 内田 努 (@zazie1021) October 4, 2016
第4位:狂い凧
虚無とアイロニーをまとい、人生の不条理を見つめ続けた異色の戦後派作家、梅崎春生。『桜島』『日の果て』で戦時の極限下における心象を、『蜆』『ボロ屋の春秋』で市井にひそむ人間の本質を描いた著者が、過去の戦争と現在の日常とを
緻密な構成でゆるぎなく繋ぎあげた、晩年の集大成。芸術選奨受賞作。
- 👑第14回芸術選奨文部大臣賞文学部門
- 👑第15回読売文学賞候補
梅崎春生『狂い凧』(講談社文芸文庫)読了
— 空知たゆたさ (@Hako_Otokos) June 8, 2018
戦時中に自殺した双子の弟や両親そして伯父のことなどが回想や伝聞を介して徐々に語られる。弟がなぜ自殺したのかという疑問を一応の中心に据えながらも、物語は蛇行しつつゆっくりと進んでいくが、どういうわけかページをめくる手が止まらない。
梅崎春生「狂い凧」(講談社文芸文庫)を読む。
— 匠高岳 (@takumikogaku) May 2, 2018
僕は本書をおそろしく夢中になって読んだ。その理由を考えるのは難しいが、ひとつには登場人物相互の関係が批判的であることを挙げることができると思う。否定ならばお別れしてお仕舞いだが、別れては成り立たなくなる、
梅崎春生『狂い凧』(講談社文芸文庫)を読み終えた。変わった構成の小説だ。現在時の語りと回想場面とが緻密に組み合わされており、そのモザイク状の時系列・場面展開の内に、太平洋戦争という暗い時代に生きた(死した)人間の姿を描き出す。風に舞う狂い凧──人間とはその程度のものかもしれない。
— やきそばラーメン (@curryriceO) April 23, 2018
第3位:ボロ家の春秋
「桜島」「日の果て」などの戦争小説の秀作をのこした梅崎春生のもう1つの作品系列、市井の日常を扱った作品群の中から、「蜆」「庭の眺め」「黄色い日日」「Sの背中」「ボロ家の春秋」「記憶」「凡人凡語」の計7篇を収録。諷刺、戯画、ユーモアをまじえた筆致で日常の根本をゆさぶる独特の作品世界。
- 👑第32回直木賞
梅崎春生『ボロ家の春秋』(講談社文芸文庫)
— 空知たゆたさ (@Hako_Otokos) May 30, 2018
市井の人を描いた短篇集。市井の人と言えば聞こえはいいが、実際にはダメ人間というかダメ男で、自身のセコさ、卑しさを脇に置き、知人や隣人を糾弾したり嫉妬したりして勝手に盛り上がり、最終的には意地を張り合いとなって、馬鹿を見たりする。
梅崎春生『ボロ家の春秋』(講談社文芸文庫)を再読し終えた。庶民の日常生活に題材を求めた短篇を、七つ収録した書である。人間は日常の中で、懲りもせずつまらぬいさかいを起こすものだ。そんな人間たちの姿を、明るいユーモアを以て描き出す。著者は根本的に人間に愛情を持っていた人なのだと思う。
— やきそばラーメン (@curryriceO) April 28, 2018
夏休み7作品目、梅崎春生著『ボロ家の春秋』読了。
— 恥本 (@URN04iZShVDTaEi) September 19, 2020
ある一軒のボロ家の所有権を奪い合う同居人の二人。ボロ家に住む理由も面白いし、繰り広げられる戦いの数々も読んでて楽しい。怪しい台湾人に騙されたりもするけど、そのシーンは決して深刻に描かれず何処かにユーモアが漂ってる、そんな作品。
第2位:怠惰の美徳
なんとか入学した大学の講義はほとんど出席せず、卒業後に新聞社を志望するも全滅。やむなく勤めた役所では毎日ぼんやり過ごして給料を得る。一日に十二時間は眠りたい。できればずっと布団にもぐりこんでいたい……。戦後派を代表する作家が、自身がどれほど怠け者か、怠け者のままどうやって生きぬいてきたのかを綴る随筆と七つの短篇を収録する文庫オリジナル編集。真面目で変でおもしろい、ユーモア溢れる作品集。
『怠惰の美徳』 梅崎春生 #読了
— me (@Keumhee_) January 11, 2021
面白かった。思わず声をあげて笑いそうになった。あぶない。
ユーモアに包まれた、怠惰であるからこそ生まれる洞察にドッグイヤーが止まらない。
今度から怠け者より閑人と言おう。閑人の方がなんかかっこいい気がするから。 pic.twitter.com/va8RVORDvE
“怠惰の美徳"(編:#梅崎春生/#中央公論新社)を #読了 【21年2冊目】
— ShimumihS@読書・映画・音楽中毒の海外関係勤め人 (@remodmimrw) January 9, 2021
それにしてもなんと素晴らしいタイトルだろうか。
緊張した心が自然と溶けていく短編小説集。
なんにもしたくない日って確かにありますよね。#読書好きな人と繋がりたい#読書好きと繋がりたい #読書垢 pic.twitter.com/azuwT72O75
『怠惰の美徳』
— はっちん (@tx46iWmkctd336A) November 24, 2020
梅崎春生#読了
慌ただしい世間とその他諸々に嫌気がさしてきたので読んでみた
独特の視点でユニークかつユーモアありすぎる梅崎春生のエッセイ
当時と状況が違うのと、著者がなかなかの曲者なので共感度は50%くらい pic.twitter.com/HvmKrKCUj0
第1位:桜島・日の果て・幻化
処女作「風宴」の、青春の無為と高貴さの並存する風景。出世作「桜島」の、極限状況下の青春の精緻な心象風景。そして秀作「日の果て」。「桜島」「日の果て」と照応する毎日出版文化賞受賞の「幻化」。不気味で純粋な“生”の旋律を伝える作家・梅崎春生の、戦後日本の文学を代表する作品群。
- 👑第19回毎日出版文化賞(「幻化」)
- 👑第1回谷崎潤一郎賞候補(「幻化」)
👑第17回読売文学賞候補(「幻化」)
梅崎春生『桜島・日の果て・幻化』読了。 「桜島」「日の果て」を経て、「幻化」で作者の文体や創造性が円熟の極みに達する。このところ読書しても苦しい時の方が多かったけれど、こういう作品に出会うことがあるから、絶対に止められないんだよなあ。
— ちー (@chee_111) January 15, 2021
梅崎春生『桜島・日の果て・幻化』(講談社文芸文庫)読了。
— 黒織部 (@kurooribe) February 26, 2019
精神病院を抜け出した男が、かつて軍隊生活を過ごした鹿児島を訪れる「幻化」がいい。ほのかに冷たい乾いた哀愁と諦念がにじむ文体、切れ目なく過去へと戻る男の想念。死や狂気の縁に立ち続けた人間のもがきに不思議なほど引き込まれた。
梅崎春生『桜島・日の果て・幻化』講談社文芸文庫読了
— 空知たゆたさ (@Hako_Otokos) May 28, 2018
帝国大学在学中に発表したデビュー作「風宴」と戦争を主題にした表題作三篇を所収。青春小説風の何かである「風宴」も悪くないが、表題作三篇がやはり良く、その中でも「桜島」と「幻化」には打ち震えた。