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井上 靖 いのうえ・やすし(1907年5月6日 – 1991年1月29日)
小説家。北海道旭川市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。毎日新聞社に入社後、多くの作品を手掛ける。1949年、「闘牛」で芥川賞を受賞。51年に退社して以降は、小説の執筆に専念した。1957年、「天平の甍」で芸術選奨、1969年、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞、1989年、「孔子」で野間文芸賞受賞。
井上靖のおすすめ作品ランキング
第5位:敦煌
官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる……。
西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。詳細な注解を付す。
#読了 【敦煌】
— カフェス (@namake_mononoke) October 15, 2020
やや間抜けな出だしから話は急展開。義理や愛に翻弄され運命に導かれるように西へ西へ。井上靖さんの文章から感じる自然の神秘性が美しい。戦禍の砂ぼこりよりも、オアシスロードの満天の星を想像しながら歴史ロマンに浸りました。それにしても西夏文字って笑っちゃう位難解ですね。 pic.twitter.com/5a6ARhVXjX
井上靖『敦煌』読了。あらすじを追って読み飛ばすのがよい小説もあるが、本書はそういう読者をはなから拒んでいる気がして…いつもと違い真剣に取り組まざるを得なかった。天、地、光、闇、更なる暗黒、街、人の想い、砂漠そして廃墟。常にモノトーンで展開する作品世界。いつか西域へ…想いは募る。
— せきまる (@SEKIMARU) October 15, 2009
#読了
— めるろ@読書垢 (@meruro5968rov) March 20, 2020
『敦煌』井上靖
シルクロードの中継基地として繁栄していた敦煌(沙州)の莫高窟には大量の仏典が残されていた。なぜ、荒廃した古跡に集まったのか?宋時代の3人の主人公を軸に展開する壮大で悲壮な物語。
信念を守り抜く主人公と歴史の興亡のもの悲しさが印象的な一冊。 pic.twitter.com/31rzjHesyV
第4位:しろばんば
洪作少年は、五歳の時から父や母のもとを離れ、曾祖父の妾であったおぬい婆さんとふたり、土蔵で暮していた。村人たちの白眼視に耐えるおぬい婆さんは、洪作だけには異常なまでの愛情を注いだ。
――野の草の匂いと陽光のみなぎる伊豆湯ヶ島の自然のなかで、幼い魂はいかに成長していったか。著者自身の幼少年時代を描き、なつかしい郷愁とおおらかなユーモアの横溢する名作。
井上靖『しろばんば』#読了
— 河とり (@torikaraOK) December 6, 2020
曾祖父の妾(めかけ)であったおぬい婆さんとともに土蔵で暮らした洪作の小学生時代が、いろいろな日常を通して綴られています。
時には知人や家族のもとを遠路はるばる訪ねることもあり、洪作の世界が少しずつ広がっていくのを感じました。 pic.twitter.com/3ntoj2ZYXr
『しろばんば』 #井上靖 #読了
— リリカ @読書📙 (@MiiLove777) December 15, 2019
曽祖父の妾だったおぬい婆さんと土蔵で暮らした洪作。少年の眼から見た大正時代の自然と共に生きる暮らしの様子を想像し現代では忘れがちな体験から得ることの大切さを再認識。ハレとケが明確に区別されていてハレの日の子供たちのはしゃぎぶりはなんとも微笑ましい。 pic.twitter.com/jwyWfid1Hd
「しろばんば」人生3度目の読了。
— itomatei (@itomatei) December 3, 2020
伊豆湯ケ島の自然の中で少年が成長する姿をみずみずしく描いた、珠玉の自叙伝的小説。少年の憧れ、正義感、憤り、恥じらい、戸惑い…繊細な心の変化を美しい自然描写とともに、切なくもユーモラスに描き出す、文豪・井上靖の圧巻。#読了#純文学
第3位:天平の甍
天平五(733)年、荒れ狂う大海を越えて唐に留学した若い僧たちがあった。故国の便りもなく、無事な生還も期しがたい彼ら――在唐二十年、放浪の果て、高僧鑒真(がんじん)を伴って普照(ふしょう)はただひとり故国の土を踏んだ……。
鑒真来朝という日本古代史上の大きな事実をもとに、極限に挑み、嵐の中の木の葉のように翻弄される僧たちの運命を、大きな歴史のうねりの中に鮮明なイメージで定着させた画期的な歴史小説。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。用語、史実等の詳細な注釈を付す。
井上靖『天平の甍』(新潮文庫)、読了。過去から現在、未来へと連綿とつながる人の行為が歴史となる。青丹よし。極彩色豊かだった頃の奈良に行ってみたい。今の「古都」の雰囲気も大好きだけど。 #book
— yukio (@yukio_i) March 20, 2010
井上靖「天平の甍」読了。
— くらげまん (@y6Y8ixYArzCMnam) June 30, 2020
唐へいった留学僧の主人公の視点から、主に鑑真の渡日までの様子を描く。
特に文字通り半生をかけて写経した経典の日本への輸入を信念とする業行の執念に悲しみを覚えた。淡々としてしらない単語も多いが、意外にも読みやすい。#読了#読書好きな人と繋がりたい
井上靖「天平の甍」読了。遣唐使の僧が、鑑真の招日という真の目的に巡り会い、数度の挫折の末に果たす様が描かれている。それは想像を絶する過酷さだったに違いないが、鑑真の揺るぎない信念が人々を動かした。そして、こうした先駆者の苦労の積み重ねが、現代の文化へと繋がっているのだろう。
— ozone (@roy815) November 7, 2012
第2位:氷壁
前穂高の難所に挑んだ小坂乙彦は、切れる筈のないナイロン・ザイルが切れて墜死する。小坂と同行し、遭難の真因をつきとめようとする魚津恭太は、自殺説も含め数々の憶測と戦いながら、小坂の恋人であった美貌の人妻・八代美那子への思慕を胸に、死の単独行を開始するが……。
完璧な構成のもとに、雄大な自然と都会の雑踏を照応させつつ、恋愛と男同士の友情をドラマチックに展開させた傑作長編。
『氷壁』 #井上靖 #読了
— リリカ @読書📙 (@MiiLove777) December 25, 2019
友と一緒の登山中にザイルが切れて友が滑落。ザイルが原因か?真相を探る為に行動する主人公。
実直な青年の美しい人妻への恋心と亡くなった友との友情。死と隣り合わせのリスクがあっても挑戦し続ける山の魅力とは?
登山のくだりが詳細に描かれていて緊迫感があった。 pic.twitter.com/5huMQTi44L
氷壁(井上靖著)読了
— 月の影ことちゃん@十二国記@キャンプ部 (@hunterkotochan) December 7, 2019
長らく積読だったのをこの前読みだして先ほど読み終わった。読んでの感想は、とにかく文章が上手いということ。ストーリーは複雑でもなければ、目新しいわけでもないんだけど、心情と絡み合わせた場景の描写がとにかく抜群。いい読書でした☆
#読書
#読了#氷壁#井上靖
— GH525 (@GH5253) March 11, 2020
昭和30年頃の話。この時代の小説を読むと夫婦関係にちょっと驚く。手を叩いて妻を呼びお茶をくれと言うとか。それはさておき物語のほうはとても面白く読み進めることができました。半世紀以上、書店に並んでいるというのは理由なくしてできることではないということでしょうね。
第1位:楼蘭
大国の漢と匈奴(きょうど)とにはさまれた弱小国楼蘭は、匈奴の劫掠(ごうりゃく)から逃れるために住み慣れたロブ湖畔の城邑から新しい都城に移り、漢の庇護下に入った。新しい国家は鄯善(ぜんぜん)と呼ばれたが、人々は自分たちの故地を忘れたことはなかった。それから数百年を経て、若い武将が祖先の地を奪回しようと計ったが……。
西域の一オアシス国家の苛烈な運命を描く表題作など、歴史作品を中心に12編を収録。用語、史実等の詳細な注釈を付す。
井上靖『楼蘭』読了。古代西域を舞台の歴史小説が中心の短編集。「補陀落渡海記」熊野の補陀落寺では61歳になると住職は浄土を目指して渡海すると世間から思われている。Gマルケスと通ずる理不尽な死へのカウントダウンとその最期。「狼災記」は幻想的な味わい。時空遥か彼方の蜃気楼を楽しむような。
— 三日月お父さん (@crescentmoondad) August 4, 2019
井上靖「楼蘭」読了。
— カルタゴ (@carthag0) August 21, 2020
国も時代も史実/ファンタジーもよりどりみどりで贅沢な短編集だった。
漢人ながら匈奴の王に忠節を尽くす宦官を描く「宦者中行説」、傾国の美女と暗愚な幽王の「褒姒の笑い」、生きながら舟で流され極楽浄土を目指す僧侶の心中を綴った「補陀落渡海人」がよかった #読書 pic.twitter.com/sWSshWuBJu
井上靖先生の短編集『楼蘭』読了。
— ゴウダ☆カズンド/夜馬平 (@kazundo5da) September 28, 2016
表題作をはじめ「洪水」「羅刹女国」といった西域を扱った作品が素晴らしい。
大きな力に翻弄されながらも現実と対峙して生き抜く登場人物たちは、森豊先生が述べる
「倫理よりも感情が優先される過酷な風土(西域)」
ならではの力強い感情に満ちている。