【おすすめ】池上永一の全作品を一覧であらすじを紹介します

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池上 永一 いけがみ・えいいち(1970年5月24日 – )

小説家。沖縄県那覇市出身、石垣島育ち。早稲田大学人間科学部人間健康科学科催眠専攻中退。1994年、大学在学中に『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2017年、『ヒストリア』で第8回山田風太郎賞受賞。

おすすめ作品ランキング

長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!

  • 1位:テンペスト
  • 2位:シャングリ・ラ
  • 3位:トロイメライ

作品一覧リスト

バガージマヌパナス わが島のはなし(1994年12月)

19歳の綾乃は島での楽園生活を満喫し、大親友のオバァ、オージャーガンマーと遊び暮らす日日。しかしある日夢の中に神様が現れ、ユタ(巫女)になれと命じる。「あーっワジワジーッ」徹底抗戦の構えの綾乃だったが、怒った神様の罰もあり、やがてユタへの道を歩むことに……。溢れる方言と三線の音、抜けるような空に映える極彩色、豊かな伝承と横溢する感情。沖縄が生んだ不世出の才能の記念碑的デビュー作!

  • 第6回日本ファンタジーノベル大賞

風車祭(カジマヤー)(1997年11月)

九十七歳の生年祝い「風車祭(カジマヤー)」を翌年に控えたオバァ・フジの楽しみは長生きと、迷惑をかえりみない他人いじり。あの世の正月と云われる節(シチ)祭の日、島の少年・武志はオバァのさしがねで美しい盲目の幽霊・ピシャーマと出会い、恋におちてしまう。そのせいでマブイ(魂)を落とした武志の余命は一年弱。彼は無事、マブイを取り戻すことができるのか!? 沖縄の祭事や伝承、歌謡といった伝統的世界と現代のユーモアが見事に交叉する、沖縄版「真夏の夜の夢」。

  • 第118回直木賞候補

あたしのマブイ見ませんでしたか(復活、へび女)(1999年9月)

カジマイの季節。オバァ初枝のもとに一人の少女が訪れる。冷たい肌をした少女はこのあたりでは見かけない顔。つかの間の沖縄の冬、少女との交流を通じてオバァの見たものは……。寓話と現代文学が美しく融合した作品「カジマイ」。みずみずしい感性が紡ぐ、切ない八つの物語。著者初の短編集。

レキオス(2000年5月)

舞台は西暦二〇〇〇年の沖縄。米軍から返還された天久開放地の荒野に巨大な魔法陣が出現する。一〇〇〇年の時を経て甦る伝説の地霊「レキオス」を巡り、米軍、学者、女子高生、ユタたちが入り乱れ、ついにその封印は解かれてしまう――。大いなる魔法が完成するとき、人々はそこに何を見るのか? 時空を超えて弾け飛ぶ壮大な物語世界がついに電子化。

夏化粧(2002年10月)

母親の津奈美以外には、誰にも姿が見えなくなってしまった息子・裕司。その姿を取り戻すため”陰”の世界に向かった津奈美は「七つの願い」を奪うべく、壮絶な闘いに挑む!

ぼくのキャノン(2003年12月)

今から60年前に帝国陸軍が村に配備した九六式カノン砲。あの日村が滅びたことを子どもたちは知らない。戦後、村は沖縄で一番豊かな地区に復興を遂げた。村を守るのは巫女のマカトオバァを中心とした老人三人組。しかしある事件をきっかけに村はまた破滅の道を歩み始める。未来を託されたのはマカトの孫の雄太を中心にした子ども三人組だ。果たして村を救うことができるのか? 復帰世代の作家が描いた希望と再生の物語。

シャングリ・ラ(2005年9月)

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった! CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった!

  • SFが読みたい!』2006年版国内3位
  • 「本の雑誌」2005年度ベスト10第2位
  • 2006年「このミステリーがすごい! 」国内版第16位
  • 第27回日本SF大賞候補

やどかりとペットボトル(2006年11月)エッセイ

石垣の前には度々幽霊が立っていた。お化け屋敷と噂される旧い生家で起きたこわーい体験。母のトンデモ教育法に対抗して身につけたしたたかなチカラ。美しすぎる星空、エメラルド色の海、極彩色の祭りや行事の中で著者は、ポップなオカルト少年に成長していく。少年のダークでピュアな感受性ゆえに引き出された、知られざる沖縄ワールド! と共に「閑居な作家」の青春と日常を初めて開示した破格エッセイ。

テンペスト(2008年8月)

19世紀の琉球王朝。嵐吹く晩に生まれた真鶴は、厳しい父の命に従い、男として生まれ変わることを決心する。名を孫寧温と改め、13歳の若さで難関の科試を突破。憧れの首里城に上がった寧温は、評定所筆者として次々と王府の財政改革に着手する。しかし、王室に仕える男と女たちの激しい嫉妬と非難が寧温の前に立ちはだかる……。伏魔殿と化した王宮を懸命に生き抜く波瀾万丈の人生が、春の雷のごとく、いま幕を開けた!

王様は島にひとり(2010年1月)

家来になる人この指と~まれ!

ポプラ社のPR小説誌「asta*」で、創刊以来三年間巻頭を飾った伝説のエッセイがついに書籍化!
過激に自由、ほのかにリリカル。
極端なものをこよなく愛する「東京在住八重山人」「頭にサルを飼う男」池上永一の、人間観察記録エッセイ集。

トロイメライ(2010年8月)

19世紀、琉球王朝末期の那覇の街。正義に燃える新米岡っ引きの武太は、つぎつぎと巻き起こる事件にまっすぐ向き合いながら、少しずつ大人への階段を上っていく――。琉球版・千夜一夜物語!

統ばる島(2011年3月)

八重山諸島は古くから自らを象徴する星を愛でてきた。星には神が宿り、石垣島には神々が近況を伝え合う群星御嶽があった。神々が御嶽に集うとき、物語が誕生する。唄の島、鳩間島を描く文庫版特別短編も収録。

トロイメライ 唄う都は雨のち晴れ(2011年5月)

那覇の下町で巻き起こる6つの事件に、新米岡っ引きの武太が立ち向かう。失敗を重ねながらも成長してゆく武太と、琉球に暮らす市井の人々を生き生きと描いた心躍る物語。『テンペスト』外伝、捕物帖シリーズ!

黙示録(2013年9月)

1712年、琉球王に第13代尚敬王が即位した。国司の蔡温は国を繁栄させるため、王の身代わりとなる存在「月しろ」を探し始めた。一方、貧しさから盗みを働く蘇了泉は、王宮を追われた舞踊家・石羅吾に踊りの天賦の才を見出される。病気の母親を救うため、謝恩使の楽童子として江戸に上ることを決めた了泉。だが船中には、もうひとりの天才美少年・雲胡が同乗していた……。将軍に拝謁すべく、二人の舞踊家が鎬を削る!

ヒストリア(2017年8月)

第二次世界大戦の沖縄地上戦で家族とすべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉(ちばなれん)。戦後の闇市で一時の成功を収めたのも束の間、米軍のお尋ね者となった煉は、新天地を求めて南米ボリビアへと渡る。しかしそこも楽園ではなかった。移民にあてがわれたのは伝染病が蔓延する未開の地。呆然とする煉に、米諜報機関CICの魔手が迫る。一方、魂が分裂したもう一人の煉は、若き革命家チェ・ゲバラに出会い恋に落ちてしまった……。

  • 第8回山田風太郎賞

海神の島(2020年9月)

読売新聞オンライン連載中からその一騎当千ぶりが話題をさらった、汀・泉・澪の花城三姉妹が、沖縄、東京、鹿児島、福岡、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する! 失われた「海神の秘宝」を巡り、三人の欲望と日米中の思惑が錯綜する――冠前絶後の冒険小説。

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