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朝日新聞社の運営する本のサイト「好書好日(こうしょこうじつ)」では逸冊レビューを募集中!
本好きとして知られる俳優の谷原章介さんがおススメの本を紹介する連載「谷原書店」にて行われている、読者のみなさまからのおススメの本を募集する企画です。
\ #逸冊レビュー 募集中!/
— 好書好日(こうしょこうじつ) (@BOOK_asahi_com) 2019年6月25日
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7月掲載の投稿のテーマは「旅につれていきたい本」。
そこで今回の記事では予定を変更して「旅につれていきたい本」を紹介します。
旅につれていきたい本5選
オン・ザ・ロード
すべての伝説はここから始まった!アメリカ大陸を、縦横無尽に車で移動し、さまざまな階層の人々と出会った経験をもとに、わずか3週間で書きあげたとされる伝説のオリジナル。ニール・キャサディ、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなど、すべての人物が実名で登場し、決定版では削除された危ない箇所もそのまま読める「実録オン・ザ・ロード」。
まずは僕が選んだ本です。ケルアックの『オン・ザ・ロード』です。
大まかなストーリーは語り手のサルと親友のディーンが車で旅に出るというもの。舞台はアメリカなんですが、その自由な旅ではアメリカ横断3回、さらに縦断してメキシコシティまで向かいます。
じっとしてられないような小説を読みたい人にオススメの一冊です!
行く先々ではトラブルが続出。でも二人は自由を謳歌しながら、車をかっ飛ばして行きます。若者の勢いというか、疾走感にあふれた小説です。これが最高なんだ!
オン・ザ・ロード(ケルアック)語り手のサルと親友のディーンが車で旅に出る話。自由な旅はアメリカ横断3回、さらに縦断してメキシコシティまで…トラブル続きの中、二人は車をかっ飛ばして行く。じっとしてられないような小説を読みたい人にオススメの一冊です。#逸冊レビュー#旅につれていきたい本 pic.twitter.com/6Fwdu1ee2Z
— 読む本辞典@右手 (@migite1924) 2019年6月27日
村上春樹も影響を受けたようで『スプートニクの恋人』のヒロインの愛読書として登場します。
僕が持っているのはハードカバーですが、旅に持っていくのなら文庫版がいいですね。
空色ヒッチハイカー
あれほど憧れ続けた兄貴の背中を追いかけて、18歳の夏休み、僕は何もかも放りだして街を出た。兄貴の残した年代物のキャデラックに免許証。抜けるような夏空。ミニスカートにタンクトップの謎の美女・杏子ちゃんが、旅の相棒。個性あふれるヒッチハイカーたちと一瞬の出会いを繰り返しながら、僕は、ひたすら走り続ける!バカだからこそ、突き進める。真面目だからこそ、迷わない。-究極の青春小説。
2冊目は橋本紡の『空色ヒッチハイカー』です。
受験を控えた高校三年生の男の子が兄の車に乗って、神奈川・川崎から佐賀・唐津まで向かいます。青春小説の王道であるボーイ・ミーツ・ガールでもあり、助手席には途中で知り合った謎の女の子を乗せて2人で旅に出ます。
話としては自分探しの旅で、設定も王道と言えば聞こえがいいけれど、悪く言えばありきたりです。それでも飽きることなく最後まで読めたのは、誰でもこういう自分探しの時期があるからだと思うんですよね。
“天才”の兄と比較して自分はどうなんだと主人公は考えてしまいます…
タイトルの『空色ヒッチハイカー』の通り、2人は途中でヒッチハイカーを乗せては降ろすことを繰り返しながら旅を続けていきます。
きっと主人公はこの旅で成長したんじゃないかな…と爽やかな気分になれました。
海辺のカフカ
続いては村上春樹から有名な『海辺のカフカ』です。
東京に住む「僕」はとある理由から家出を決心し、深夜バスで四国の高松へ。そこにあった私立図書館に通い、やがては寝泊まりするようになります。
最初は「これどういう小説なんだろう」と戸惑いました。
初めて読んだときは、夢みたいな話とか、現実的じゃないエピソードもあって面食らいました。何が言いたいんだろうって。
きっとこれも↑の『空色ヒッチハイカー』みたいな「世界をどう見たらいいのか戸惑った」少年の話だと思うんですよね。そこで一回家を離れて、遠くの場所に行ってみたっていう話なんじゃないかなって読んでます。
キッドナップ・ツアー
次は一風変わって角田光代の『キッドナップ・ツアー』です。
簡単にストーリーを言うと、「父親に誘拐される娘のはなし」。キッドナップ=誘拐です。
父親に誘拐ってどういうこと!?
小学5年生の主人公は夏休みの初日に父親に誘拐されます。お金もないし、なんだか情けないお父さんに連れられて、いろんな場所でいろんな人と出会う…
子ども視点なので詳しい事情とか、関係とかはっきりわからない場所もいっぱいあります。でも作者のメッセージをすごく感じる小説です。とあるお父さんのセリフがとても印象的でした。
世界の果てでも漫画描き
最後は小説ではなく漫画です。これまで暮らした国の数が30数カ国にもなるという、世界を股にかける漫画家・ヤマザキマリの『世界の果てでも漫画描き』です。
めちゃくちゃおもしろいんでおススメです!
世界を転々としているヤマザキマリさんらしく、1巻のエピソードはキューバ、2巻はエジプト&シリア、3巻はチベットと舞台はバラバラです。
その各地での実体験のエピソードが漫画になっているんですが、それがめちゃくちゃおもしろいんですよね。貧しさの中でも幸せを感じているキューバ人、法外なタクシー代を請求されないために陰鬱な演技をしたエジプト、高山病で死にかけたエジプトなど。
イタリア人の夫の、個性が強すぎる家族とのエピソードは思わず笑いました。そちらは別の漫画にもなってます。こちらもおススメ。
みなさんもぜひ自分なりの「旅につれていきたい本」を選んでみて下さい。