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芦奈野 ひとし あしなの・ひとし(1963年4月25日 – )
漫画家。神奈川県横須賀市出身。1994年、『ヨコハマ買い出し紀行』がアフタヌーン四季賞を受賞。同作が連載化してデビューを果たすと、2007年には第38回星雲賞コミック部門を受賞した。そのほかの主な作品に、『カブのイサキ』、『コトノバドライブ』などがある。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:ヨコハマ買い出し紀行
- 2位:カブのイサキ
- 3位:コトノバドライブ
作品年表リスト
ヨコハマ買い出し紀行(1994年 – 2006年)
お祭りのようだった世の中がゆっくりと落ち着き、のちに“夕凪(ゆうなぎ)の時代”と呼ばれる近未来の日本。人型ロボット・アルファは、喫茶店『カフェ・アルファ』を営みながら、オーナーを待ち続ける――。アフタヌーン本誌で12年もの間、読者の支持を集め続けた異色のてろてろSFコミック。
- 全14巻、アフタヌーンKC
- 新装版 全10巻
舞台は近未来の日本。近未来ですが、なんらかの原因で海水面が日々上昇しており、街は海に飲み込まれつつあります。主人公のアルファはロボット。喫茶店を一人で切り盛りしながらオーナーの帰りを待っています。
日常×SFで、幻想的かつ寂しい世界観が楽しめます。大きな事件が起こるわけではありません。月琴に舞もできる天真爛漫な美人と住人の微笑ましい交流がほっこりさせられます。
初連載作品にして代表作。単行本が絶版で手に入りにくいので、電子書籍がおすすめです。
もっと読むヨコハマ買い出し紀行(芦奈野ひとし)のあらすじ(ネタバレあり)・考察・感想
ヨコハマ買い出し紀行-ポストカードブック(1997年)
芦奈野ひとし初イラスト集!!
単行本未収録作品を含むオール・カラー!光沢のある極厚紙で、折れない・裏うつりしない。ミシン目入りで、切り取り可能、応用自在!箱から本体を取り出せば、そこは“西の岬”!
ヨコハマ買い出し紀行-芦奈野ひとし画集(2003年)
デビュー以来のイラストをほぼ収録のほか、
ロボットたちのルーツや作品世界について作者が語るインタビュー、
今回初出のラフ画などをまとめてファン待望の初画集。
ぺージをめくれば、そこは西の岬のカフェ・アルファ……。
カブのイサキ(2007年 – 2012年)
なぜか?地面の大きさが10倍になった、この広大な世界。ここではヒコーキがアシ代わり。工場で働く少年・イサキは幼なじみのシロさん、カジカの姉妹といっしょに名機パイパー・スーパーカブを駆り、今日もまったりたくましく生きてます!
- 全6巻
ヨコハマ買い出し紀行のテーマが「海」だとするのなら、こちらは「陸」「空」がテーマ。飛行機がたくさん登場します。
ヨコハマ買い出し紀行が気に入ったのなら続けて読むのにおすすめです。
様々な謎や伏線が仕掛けられたストーリーは様々な深読みが可能なほど奥深い一方、穏やかな人ばかりの世界はヨコハマに引き続きてろてろ感が満載。主人公の師匠感のあるシロさんの優しそうな表情が好きですね。
飛行機で飛び回る主人公と一緒に、地面の大きさが10倍になったという世界を冒険して回るとなんだかワクワクしてきます。
コトノバドライブ(2014年 – 2017年)
『ヨコハマ買い出し紀行』『カブのイサキ』の芦奈野ひとし、 最新作登場! すーちゃんは、なにげない日常の中で、 他の人とはちょっと違う景色を見てしまう女の子。それは、その場所に残っていた誰かや何かの記憶のような、心地よい違和感……。めまぐるしく移ろう毎日、心のスピードをゆるめたら、 見慣れた場所でもスキマにフシギ。
- 全4巻
こちらはどちらかと言えばヨコハマ的な印象。バイク、飲食店のバイト、カメラ、”かつて海だった”など、系譜に連なる作品だと思います。
「陸地がいずれ海に飲み込まれる」という破滅的な未来が決定していたヨコハマとは違い、SF(すこし不思議)な要素をメインに描いています。
実はこうでしたなどと謎解きが行われるわけではありませんが、日常の中に潜む不思議なものに遭遇するおもしろさがあると思います。それは記憶なのか、幽霊なのか、幻想なのか、夢なのか。切なさもあり、じっくりと楽しめる作品です。