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オノレ・ド・バルザック Honoré de Balzac(1799年5月20日 – 1850年8月18日)
小説家。19世紀フランス文学を代表する文豪である。フランス・トゥール生まれ。寄宿学校にて孤独な少年時代を送った。その後、ソルボンヌ大学に聴講生として通い、法科大学の入学試験に合格、パリで創作活動を始めた。バルザックは90篇の長編・短編からなる小説群『人間喜劇』を執筆し、これらはドストエフスキーやトルストイを代表とする19世紀ロシア文学のさきがけとなった写実的小説群であると目されている。イギリスの作家サマセット・モームは、『世界の十大小説』のなかで、バルザックを「確実に天才とよぶにふさわしい人物」と述べている。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:ゴリオ爺さん
- 2位:谷間の百合
- 3位:グランド・ブルテーシュ奇譚
作品年表リスト
※邦訳作品のうち、書籍刊行作品のみ紹介しています。
『ツールの司祭』”Le curé de Tours”1831年
「ツールの司祭」はバルザック(1799〜1850)33歳の時の作で短篇集「私生活場景」第2版にはじめて発表されたものである。これはフランスにおいて写実小説としての条件を完全に具備した最初の作品であるといわれている。「赤い宿屋」は、実話であって、罪なくして処刑された男の友人なる軍医がこの小説の資料を提供したといわれる…。
『ルイ・ランベール』”Louis Lambert”1832年
『ウージェニー・グランデ』”Eugénie Grandet”1833年
『絶対の探求』”La recherche de l’absolu”1834年
『ゴリオ爺さん』”Le Père Goriot”1834年
『谷間の百合』”Le lys dans la vallée”1835年
『ファチノ・カーネ』”Facino cane”1836年
『サキュバス』”Le Succube”1836年
『村の司祭』”Le Curé de village”1841年
『幻滅』”Illusions perdues”1843年
『従妹ベット』”La cousine Bette”1846年
『従兄ポンス』”Le cousin Pons ou les deux musiciens”1847年
バルザックの小説集『人間喜劇』中の長編小説。主人公のポンスは名声を失った老音楽家で、同じ音楽家で親友のドイツ人シュムケとともに貧乏暮らしを送っていた。だが彼は骨董の目利きで、パリで一、二の収集品を隠し持っていた。もう一つの彼の道楽は美食だったが、こちらのほうは毎晩金持ちの親戚の食卓に顔を出すことで満たしていた。ある日、ひょっとしたことが原因でポンスはひどく侮辱され、死病の床に伏してしまう。それと同時に、ポンスの収集した骨董が莫大な財宝であることが明らかになる。それを機に、この遺産を手にしようと策謀うずまく人々の暗躍が始まる……パリを舞台に富裕な一族と貧しい従妹との間におこるドラマを描いた『従妹ベット』とならぶバルザック最晩年の傑作。
『娼婦たちの栄光と悲惨』”Splendeurs et misères des courtisanes”1847年
『知られざる傑作』1965年
一つの作品に打ち込む老画家の十年にわたる執念が狂気にまでいたる経緯を描く「知られざる傑作」。この作品は、世代の異なる画家3人をパリに集めて出会わせ、具象と抽象という造形芸術の永遠の問題をうきぼりにしてもいる。
『役人の生理学』1987年6月
革命後、ジャーナリズムが勃興したフランスで一気にブレイクした「生理学」シリーズ。現代の「スーパー・エッセイ」のたぐいですが、バルザックの観察眼にはなかなか唸らせられます。冒頭の定義があります。「役人とは生きるために俸給を必要とし、自分の職場を離れる自由を持たず、書類作り以外なんの能力もない人間」現在と同じではありませんか! 付録に、一九世紀の役人文学3篇を追加。
『セラフィタ』1995年6月
『ゴプセック・毬打つ猫の店』2009年2月
『グランド・ブルテーシュ奇譚』2009年9月
善人も、偽善者も、悪人もバルザックの描く人間がおもしろい! 妻の不貞に気づいた貴族の起こす猟奇的な事件を描いた表題作、黄金に取り憑かれた男の生涯を追う「ファチーノ・カーネ」、旅先で意気投合した男の遺品を恋人に届ける「ことづて」など、90篇あまりもの作品からなる《人間喜劇》と呼ばれる作品群から人間の心理を鋭く描いた4篇を収録。ひとつひとつの物語が光源となって人間社会を照らし出す短編集。
『サラジーヌ』2012年9月
「お気をつけて、生死にかかわることですからね」――若き彫刻家サラジーヌがローマで出会った奇蹟の歌姫。完璧な美に隠された呪うべき秘密とは? 狂おしい恋慕の果てに知った真の姿とは? バルトの名講義『S/Z』を導いた表題作ほか、音楽家、画家、女性作家――芸術家にまつわる四つの物語。一途で奇怪な情熱が渦巻く。
『艶笑滑稽譚』2012年11月
「未来に於ける私の最高の栄誉」となる作品とバルザックが自負した『艶笑滑稽譚』.社会・風俗への諷刺をこめた,エロティックで大らかな笑いの世界は,文豪の隠れた名作として愛されてきた.ヨーロッパ伝統の滑稽話の形式とラブレー等の語彙を借りた原文の古めかしい味わいを,流麗な日本語に移し替える.図版多数.
- 全3巻
『ソーの舞踏会』2014年4月
名門貴族の美しい末娘は、ソーの舞踏会で理想の男性と出会うが身分は謎だった……驕慢な娘の悲劇を描く表題作に、『夫婦財産契約』『禁治産』を収録。
『オノリーヌ』2014年5月
理想的な夫を突然捨てて出奔した若妻と、報われぬ愛を注ぎつづける夫の悲劇を語る名編『オノリーヌ』、『捨てられた女』『二重の家庭』を収録。
『暗黒事件: バルザック・コレクション』2014年6月
『ジャーナリストの生理学』2014年12月
19世紀のパリで新聞などを舞台に活躍していたジャーナリストと批評家を取り上げ、作家一流の「生理学」の手法で徹底的に批判する。「もしジャーナリズムが存在していないなら、まちがってもこれを発明してはならない」と一刀両断にする結論を見れば、今も昔も新聞は何も変わっていないことは疑いない。新聞の存在意義が問われる今日こそ、ジャーナリストはもちろん、すべての人が手にするべき一冊。
『三つの恋の物語』2019年9月
フランスの文豪バルザックの「恋」をテーマにした三つの短編作品を、『物語 フランス革命』の安達正勝による訳と、『摩利と新吾』『杖と翼』の木原敏江による描き下ろしイラストで送る、豪華美麗でエレガントなイラスト絵本!
作品集
『バルザック全集』東京創元社、1973-76年
- 全26巻
「人間喜劇 セレクション」藤原書店
- 全15巻
水声社 小説選集
- 幻想・怪奇小説選集
- 芸術/狂気小説選集
- 愛の葛藤・夢魔小説選集
- 神秘の書
- 15巻