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アリス・マンロー Alice Ann Munro(1931年7月10日 – )
小説家。短編の名手として知られる。カナダ、オンタリオ州のウィンガム生まれ。ウェスタンオンタリオ大学にて英文学を専攻したのち中退し、図書館勤務や書店経営を経験しつつ執筆活動を始める。初の短篇集 Dance of the Happy Shades(1968年)が同年のカナダ総督文学賞を受賞した。全米批評家協会賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、オー・ヘンリー賞など受賞歴多数。2009年にブッカー国際賞、2013年にノーベル文学賞を受賞した。
おすすめ作品ランキング
長い記事なので、先におすすめランキングを紹介します!
- 1位:ピアノ・レッスン
- 2位:イラクサ
- 3位:林檎の木の下で
作品年表リスト
『ピアノ・レッスン』Dance of the Happy Shades (1968年)
半世紀前、後のノーベル賞作家はそのデビュー時から「短篇の女王」だった。行商に同行した娘は父のもう一つの顔を目撃し、駆出しの小説家は仕事場で大家の不可思議な言動に遭遇する。心を病んだ母を看取った姉は粛然と覚悟を語り、零落したピアノ教師の老女が開く発表会では小さな奇跡が起こる――人生の陰翳を描き「短篇の女王」と称されるカナダ人ノーベル賞作家の原風景に満ちた初期作品集。
Lives of Girls and Women (1971年)
Something I’ve Been Meaning to Tell You (1974年)
Who Do You Think You Are? (1978年)
『木星の月』The Moons of Jupiter (1982年)
『愛の深まり』The Progress of Love (1986年)
ノーベル文学賞作家で「短編の名手」アリス・マンローのカナダ「総督文学賞」受賞作『愛の深まり』(The Progress of Love [1986])待望の邦訳、ついに刊行!!平凡な人々のありふれた日常。ささやかな日常の細部からふと立ち上がる記憶が、人生に潜む複雑さと深淵を明らかにし、秘められた孤独感や不安をあぶり出す――表題作「愛の深まり」など、珠玉の11 編。
Friend of My Youth (1990年)
Open Secrets (1994年)
「ジャック・ランダ・ホテル」The Jack Randa Hotel
- 「愛し合う二人に代わって(The Proxy Marriage)」 マイリー・メロイ
- 「テレサ(Theresa)」 デヴィッド・クレーンズ
- 「二人の少年と、一人の少女(Two Boys And A Girl)」 トバイアス・ウルフ
- 「甘い夢を(Sweet Dreams)」 ペーター・シュタム
- 「L・デバードとアリエット – 愛の物語(L. Debard And Aliette – A Love Story)」 ローレン・グロフ
- 「薄暗い運命(A Murky Fate)」 リュドミラ・ペトルシェフスカヤ
- 「ジャック・ランダ・ホテル(The Jack Randa Hotel)」 アリス・マンロー
- 「恋と水素(Love And Hydrogen)」 ジム・シェパード
- 「モントリオールの恋人(Dominion)」 リチャード・フォード
- 「恋するザムザ(Samsa In Love)」 村上春樹
「流されて」Carried Away
ウィリアム・トレヴァー、アリス・マンロー、スティーヴン・ミルハウザー、スティーヴン・キング、カレン・ラッセル等、1990年代から2010年代の傑作14篇を収録。《ニューヨーカー》誌掲載の名作を選りすぐったアンソロジーの最終巻となる第三巻。
Selected Stories (1996年)
『善き女の愛』The Love of a Good Woman (1998年)
昨年度ノーベル文学賞に輝いたマンローの円熟期の傑作短篇集。独身の善良な訪問看護婦が元同級生に寄せる淡い思いと、死にゆくその妻。三者の心理的駆け引きをスリリングに描くO・ヘンリー賞受賞の表題作ほか、母と娘、夫と妻、嫁と小姑など、誰にも覚えのある家族間の出来事を見事なドラマとして描きだす、マンローの筆が冴える金字塔的短篇集。一九九八年度全米批評家協会賞受賞作。
『イラクサ』Hateship, Friendship, Courtship, Loveship, Marriage (2001年)
No Love Lost (2003年)
Vintage Munro (2004年)
『ジュリエット』Runaway (2004年)
海で死んだ夫。突然姿を消した二十歳の娘。届かない互いの思いを描く連作短篇を巨匠アルモドバル監督が映画化! ジュリエットという一人の女を主人公に、行きずりの出会い、妊娠と結婚、夫の死、そして母娘の愛と確執を描く連作三篇を中心に、人生の不可解をそのまま投げだすような、ビターでサスペンスフルなマンロー円熟期 の短篇集。傑作揃いのマンロー作品のなかでも特筆すべき連作を、長年の愛読者であるアルモドバルがつい に映画化。
Carried Away: A Selection of Stories (2006年)
『林檎の木の下で』The View from Castle Rock (2006年)
17世紀、エディンバラの寒村に暮らしていた遠い祖先。やがて19世紀前半、一家三代でカナダへ。語り部と物書きの血が脈々と流れるマンロー一族の来し方を、三世紀に亙る物語として辿りなおす。実直な父、世故に長けた母、階級の違う婚家、新しい夫との穏やかな暮らし……人生のすべてが凝縮されたような自伝的短篇集。
『小説のように』Too Much Happiness (2009年)
『ディア・ライフ』Dear Life (2012年)
二〇一三年ノーベル文学賞受賞! フィナーレを飾る最新にして最後の短篇集。チェーホフ以来もっとも優れた短篇小説家が、透徹した眼差しとまばゆいほどの名人技で描きだす、平凡な人びとの途方もない人生、その深淵。引退を表明しているマンロー自身が〈フィナーレ〉と銘打ち、実人生を語る作品と位置づける「目」「夜」「声」「ディア・ライフ」の四篇を含む全十四篇。まさに名人の手になる最新短篇集。