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恋愛小説の名手・村山由佳のデビュー作。
天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)の作品情報
- タイトル
- 天使の卵-エンジェルス・エッグ
- 著者
- 村山由佳
- 形式
- 小説
- ジャンル
- 恋愛
- 執筆国
- 日本
- 版元
- 集英社
- 初出
- 書き下ろし
- 刊行情報
- 集英社文庫
- 受賞歴
- 第6回小説すばる新人賞
天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)のあらすじ(ネタバレなし)
そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の”僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、”僕”の心はもう誰にも止められない-。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛した大型新人のデビュー作。
作者
村山 由佳 むらやま・ゆか(1964年7月10日 – )
小説家。東京都出身。立教大学文学部日本文学科卒業。社会人生活を送ったのち、『天使の卵-エンジェルス・エッグ』にて第6回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。代表作に『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズや、第129回直木賞を受賞した『星々の舟』などがある。
もっと読む【おすすめ】村山由佳の全作品を一覧であらすじを紹介します
天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)の刊行情報
- 『天使の卵-エンジェルス・エッグ』集英社、1994年
- 『天使の卵-エンジェルス・エッグ』集英社文庫、1996年
漫画版
- 池谷理香子『天使の卵-エンジェルス・エッグ』クイーンズコミックス、全1巻
映画版
映画『天使の卵』松竹、2006年10月21日
監督:冨樫森、出演:市原隼人、小西真奈美、沢尻エリカ、戸田恵子、北村想
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天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)の登場人物
一本槍 歩太(いっぽんやり あゆた)
19歳。美大志望の予備校生。普通の大学に通うことを周囲から勧められている。
五堂 春妃(ごどう はるひ)
27歳。精神科医で、父の主治医。
斉藤 夏姫(さいとう なつき)
19歳。大学生。歩太の恋人で、春妃の妹。
天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)の感想・解説・評価
真っ直ぐな恋愛小説
浪人生であるっ主人公の歩太は19歳。高校時代の同級生である斉藤夏姫と付き合っているのだが、しだいに心が離れていってしまっているように感じている。そんなときに彼が一目惚れしてしまうのが、8歳年上の精神科医・五堂春妃だった。彼は無彩色のラッシュ時の中に、桜色の服を着て佇む彼女に目を奪われてしまうのだ。
本作は真っすぐな恋愛小説だ。ストレート、ド直球な恋愛小説として王道を突っ走っている。よく言えば王道で、悪く言えばありきたりだが、登場人物たちは純粋で気持ちのいい作品に仕上がっている。
作者・村山由佳はヒロインである春妃のことを「清冽」と書いている。「水が清く澄んで冷たいこと」という意味の言葉は、純粋で強さも兼ね備えながら弱くもろい一面を持っているヒロインにぴったりの言葉だ。
それだけではなく、小説にも「清冽」という言葉が当てはまるだろう。登場人物の関係にドキドキし、上手くいかなければソワソワし、悲しい展開には痛みを感じる。
純粋な登場人物たちの、微妙な心の動きを捉えた作品だ。人間の内面の描写に優れているからこそ、登場人物が引き立ち、共感することができるのだ。
天使の卵-エンジェルス・エッグ(村山由佳)の評判・口コミ・レビュー
天使の卵、再読了。僕にとって世界で一番美しく、儚い小説。
— syo inoue@Web広告関係のフリーランス兼メイクさん (@syo_s_m13) 2019年11月19日
創っている刀を研ぎ澄まし続け、本当に美しい刀が完成するが、最後その刀に突如斬られてしまう。そんなイメージ。
ラストで歩太は、夏姫は、一人どんな世界を歩むのだろうかと考えさせられる。納まらないから続きはnoteで#読了 #村山由佳 pic.twitter.com/3PvYEKh4aG
#読了
— 瀬迫貴士@本と本屋が好きな薬剤師 (@takashisesako) 2019年12月1日
天使の卵。
この話は切な過ぎるけど、村山由佳さんの小説を読むと
「こんな情熱的な恋愛をしてみたいな」
といつも思ってしまいます。
2019年もあと1ヶ月。
続編も合わせて購入したので、今年の最後はこれらに楽しませてもらいます。#村山由佳#本好きと繋がりたい pic.twitter.com/5fmDgmSMg6
天使の卵/村山由佳
— もえり (@rii_185515) 2018年10月30日
超どストレートな恋愛小説でとっても読みやすかった。
将来の道に思い悩む僕と、元恋人の姉春紀さんの、切ない救い合い…。
でも最後は衝撃的で、余韻がすごい。#読了 pic.twitter.com/XUEgjPXwEX
天使の卵 / 村山由佳
— 蒼井さん🦕 (@R84tS) 2020年2月25日
美大を目指す浪人中の予備校生が、彼女いるにも関わらず電車で女性に一目惚れして、その女性の絵ばっかり描くんだけど、その女性が実は彼女の姉だった…。苦しくて切なくて心臓がキュウっとなる話。切ないどころかもはやツライ!圧倒的な純愛小説。 #村山由佳 #読書 #本 #読了 pic.twitter.com/a36tKJ3IbY
#読了
— あっしー (@yuyuyuyu0805) 2019年11月20日
村山由佳「天使の卵」
とても切ない話ですが、なぜか涙は出ませんでした…
それは小説が面白くないからではなく、愚直なまでに直球勝負の恋愛小説だったからです。
なぜこんな結末に…とも思いましたが、それがむしろ潔く感じます。
恋愛小説に正面からぶつかりたい人におすすめです(^-^)